狙われた男子更衣室
カメラで撮った写真って
やっぱり綺麗。
芸術って感じがするじゃない?
え、分かんない?
…まぁ、ねぇ?
コレって
「俗に言う、盗撮だよね」
ついに犯罪に手を汚す日がきたようだ。
家に帰ったらミューズで洗わなきゃ。(流れ落ちない
狙われた男子更衣室
騒がしい朝のホームルーム後。
また、いつかのように次の授業が体育だから仕方ない。
今日は男子がプールらしい。
女子は体育教師が居ないので自習。
普通なら担任の銀八が代わりに授業を見るのだが
生憎、男子の体育教師もお休み。
だから男子の方を優先するよう、あんのキモい校長に言われたんだろう。
不服な顔をしながら銀八は去っていった。
不服って、
あんた何しにきてんだよ。(全くだ
そんなこんなで女子は見張る教師も居なく、
のびのびと過ごしていた。
・・・が、
それに飽きたお馬鹿が一人。
「さん、」
一番前の席から近づいてくる。
駄目だ、コイツ
「顔が物凄くどす黒い」
「マジで?・・・あ、海でやけたから」
そういう意味じゃなくて。
こう、腹の底から黒いオーラが滲み出てるよ。
怖い、怖いよ!
どぅーっ!!(謎の効果音
そんな私の心境を知ってか知らずか、
死んだ目と薄い笑みで
「男子更衣室、男子の写真撮りにいこう?」
時々、ホントについてけない。
っていうかついていきたくない。(本心
「良い?
今はもう授業始まって大分たってるから授業終わった後が勝負。
っつっても、男子は着替えんの早いからね
神楽ちゃんは沖田くん
お妙さんはゴリラ…じゃねーや近藤くん
さんは土方くんを激写してね」
いつの間にか男子更衣室ロッカーの中に。
しかも仲間増えてるし…
何故か仕切るのが妙に上手い。
学校のスピーチとか苦手なくせにね。
今の状況は一人ずつ別々のロッカーに入ってる。
もちろん使用禁止の。
(使用禁止の紙は前々にが仕掛けてた)
んでトランシーバーで連絡をとってる。
だれが持ってきたんだトランシーバー(確かに
「山崎くんです」
「アレ、最近心が荒らされまくりなんだけど?
土足で入られまくりなんだけど」
「それはアメリカンだね」
「何感心してんだコルァ!」
最近、が反抗的。
お母さんナメられてる?(母?
今すぐにでも取っ組み合いたいところだが、
神楽ちゃんとお妙ちゃんの抗議の声により遮られた。
「ちょっとちゃん!何で私が沖田みたいなホモサピエンスを撮らなきゃいけないアルか?!」
いや、私達もホモサピエンスです。(確かな事実
「そうよちゃん
何故よりによってあのストーキングゴルルィラなのよ?」
お妙ちゃんキレすぎてゴリラが巻き舌になってます。(恐
「良いじゃないかー
ムカつく野郎の恥姿を撮ってばらまけるんだよ?
一番ムカつくヤツが良いじゃない」
アンタは何怖い事言ってんのォォ?!
駄目だコイツS度が増してるわ…
…って、
一番ムカつくヤツ?
「私、土方をムカつくと思った事は極わずかだぜ?」
「そーか、なら恨め。
恨みを膨張させ、自らを凶器に「要するに売れる人だけを撮る気だな?」
が言葉を言い終える前に問うと、
にやり笑って
「ご名答」
…はぁぁ〜
そういやコイツ今月ピンチとか言ってたなァ。
どんな稼ぎかただよ、いつか捕まっても知らねぇよ。ってその時は私も捕まるのか。
やっちまったなオイ。(今更
ちょっと気になった事を聞いてみた。
「は誰撮るの?」
「銀八てんてー」
…コイツ、
前のドッジボールまだ根にもってやがる。
キーンコーン
『……ぁ』
ゴングは鳴った。
戦が始まる…
チャイムが鳴って二・三分たった。
男子はまだ来ない。
何故?
まぁ来ないなら来ないで良いが。
大体、更衣室とか…アレが見えちゃうじゃないか!
男性のシンボルが!
私ァどうすりゃいいのよ!
隣で「ヘッブシャァ!」と言う音の後に鼻をすする音がした。
がくしゃみしたらしい。
なんつー親父くさいくしゃみだよ。
暇なんでトランシーバーで話しかけてみる。
「〜」
「んぁ〜い、何?」
「アンタ、何でよりによって銀八を撮るのさ?
生徒ならまだしもアイツは教師だよ」
「んー…」
考えてるのか、言葉が途切れる。
意外と答えは明確だったらしく、答えるのを渋っていただけらしい。
何でそんなことが分かるかって?
「んー…外人の人って、髪の毛が金髪だと下の毛も金髪らしいんよ。
だから、確かめたいのさ」
こんな答えだからだよ。
下ネタばっかだな最近。
大丈夫か私達?
そして管理人。
ガチャッ
『!』
…来た。
トランシーバーの電源を切ってカメラを構える。
結構古いカメラなのはシャッター音が鳴らないから。
も手が込み入ってるな。
違う所で頭が使えたら良いのにね。(遠い目
がやがやがや
「総悟テメッ、今日沈めかけただろうが!」
「何を。土方さんは両生類でしょう?故郷に帰りなせェ」
「まぁまぁ喧嘩するなお前達」
たくさんの男子の中に
神楽ちゃん、お妙ちゃん、そして私のターゲットが居た。
皆水が乾ききってなく、髪から水が滴り落ちている。
チクショー色っぽいやつらめ!(何にキレてる
「っていうか何で皆普通なの?(ボソリ」
男のシンボル見て、ねェ?(何
すると皆もボソリと答える。
いや、皆集中しろよ。
「そんな男の×××なんてソーセージと思ったらいいアル」
「そうよ、男の×××なんてねフランクフルトだと思えば良いのよ」
「ところで彼は小物ですね」
「そんな感想聞いてねェェ!」
もうやだ!
でもやんなきゃ…
の期待の視線が痛々しい!
私は罪悪感と葛藤しつつも、再度カメラを持ち直した。
「ぉー…」
さァ、今のの声はどんな気持ちが込められてる?
1→近藤さんのブツが意外と小物だった。
2→自分のターゲットが居ないから。
3→プールに入りたい。
4→くさい。
正解は5の腹減っただよ。(知るかよ
皆、恥じらいながらも写真撮ってるんだよねー。
その状況ですら笑える私って最強じゃない?
っていうかさんがいつもより乙女に見えるのは何故?
私が変態過ぎだからか。(解決
「んぉ?」
あ"。
沖田がこっち見た。
どーしよ?
でもアイツはSだからばらさないだろ?
放置。
土方さんはラッパタオル。(さん良かったね
柄がマヨだった。
何処で手に入れた?
近藤さんはスッポンポンでプール後のストレッチをしてた。
大層なブツをお持ちで何よりです。
近藤さんは期待を裏切らないね☆
山崎がいた。
トランシーバーの事を条件に撮らない約束だったが、一枚パシャリ。
意外と高値な山崎。
大分時間はたった。
いっぱい撮った。
そろそろロッカーも限界。
だけど、
だけどまだ物足りない。
何だかよく分からないもやもやに包まれる。
何を待ってるんだ私は?
だがもやもやは意外と早く吹き飛んだ。
ガチャ
「お前ら着替終わったかー?」
銀髪の死んだ目。
いつもの天パも水で落ち着いてるせいでめっちゃ可愛い。
きたよ…
私の期待の星がきた!
やっべぇテンション急上昇。(ヤバイ
銀八が入ってきた。
隣のがものっそいテンション上がってる。
どんだけ変態なんだテメェは。
でもまぁ…
実は私も下の毛が気になります。(暴露
銀八は自分のロッカーからミニタオルを頭に乗せ、
バスタオルで下を隠す。
見えないよ!
意外とシャイだな、銀八!
男だらけだからいいじゃん!
そんなことを思っていると、
ふいに銀八がこちらを見た。
「…アレェ?使用禁止ロッカーってなんだァ?」
ぎっくぅ
気付かれた?!
っていうか今のぎっくぅって音はの体の音だよね!(ぇ
大丈夫かよ!
その音に気付いた銀八はの入ってるロッカーに近付く。
ヤバイ。
でも私も助けられない。
痴女の称号なんて御免だよ〜。
「誰かいるんですかァ〜、と…」
キィィィ…
『……』
え、なにどうなった?
ロッカーだから真横は見れないんだって!
は見付かったの?
体をのりだして
かろうじに見えたのは、
男子のひきつり顔。
「ウンバラサッサー!」
『ギャーーッ!!(泣)』
謎の雄叫びと男共の叫び声が聞こえた直後、
私のロッカーが開いた。
その先には
般若のお面を付けて、黒いマントに身を包み、極めつけは金属バットの化け物。
先程の男子もこれを見たからか。
般若は「逃げろ」の合図を送る。
神楽ちゃんとお妙ちゃんが出たところで、
「「「ウンバラサッサー!」」」
脱出。
ところでウンバラサッサーって、何?(ぇ
「…っ、…はァ」
これほど頑張ったことないんじゃないかってくらい、頑張って走った。
教室に入って何事もなかったかのように椅子に座る。
あとからついてきた般若。
お面を取れば、
「…〜」
「さんおつかれっ」
にこっと笑う。
だからアンタは準備良すぎね。
ガサゴソとカメラを取り出す。
皆も取り出す。
「危機一髪だったアル」
「ね。でも良いの撮れたわ
私、写真部入ろうかな」
「入れば?」
「さァァん!」
本当にこの子は先程まで雄叫びをあげてたとは思えないね。
どっから出たんだあんな声。
読者の皆さんに分かりやすく言うと、
「長渕剛」風味ですね。
(分かりづらい
キーンコーン
「じゃ、放課後に見せあいっこしよっか?」
「「「賛成!」」」
私の掛け声に皆も賛成する。
なんやかんやで、私も楽しめたしね。
まぁいっか、
変態日和も悪かない。
このクラスだからできること。
「」
「げ、沖田」
近くの席の沖田が歩み寄ってくる。
あーやっぱりコイツにはバレてたか。
何を要求するのか、ビクビクしながら待ってると
「土方さんの写真のネガ、全部わたしゃあ見逃してやるぜィ」
「……は?」
やっぱりこのクラスだからできることだよね。(痛感
遠くでが笑ってた。
オマケ
後々、から聞いた話では
*******
放課後
「(銀八の下の毛とれなかった…)」
ショック!
気になる私はやるせないが我慢。
またいつか撮る。(ぇぇ
荷物を持ち、席を立つ。
「おい、」
「…は、い」
こんなときだけシャイだなァ、なんてほざきながら呼び止めたのは銀八。
教室にはもう誰も居ない。
私としては早く帰りたい。
「…ナンデスカ?」
頑張って絞り出した声は静かな教室に響いてより一層恥ずかしくなる。
だから嫌なんだ教室。(知らん
銀八はぷっと笑って
「そんなに気になるなら夜に先生の家にきなさーい」
「っ?!」
「それとも家庭訪問が良いかァ?」
バ レ て た ! !
*******
その後、に泣き付かれたのは言うまでもない。
〜アトガキ〜
かなり駄作!(ダァァ
ゴメンねりとちん最近スランプだわ私!
返品可!
またやりなおしたいわ!
本当にすみませんm(__)m
〜afterword〜
めっちゃ面白かったよォこーちゃんw
最高ですw
返品?んなのするわけねーだろォ!!!こーちゃんの作品にケチつけるなんて事…
最高な夢をありがとw