君の為に
『行ってきまーすw』
銀「おーぅ」
ジャンプを読み、気のない返事で返す銀さん
銀「気ぃつけろよォ 近頃危ないかんな」
『はーいw』
それでもちゃんと心配してくれる
ガララ
タンタンタン
単調なリズムで階段を下り
スーパーに向かう
今日は何にしようかなァ♪
***
ふぅ…チョコレートたくさん買ったなァ
ふと横を見ると綺麗な川
『綺麗だなぁ』
ん?
!!
バシャバシャッ
「たっ…助けてェ!!!」
子供がおぼれている!!
「ブクッ…たっ…誰っ…かぁ!!」
あれは近所の喜一君!!
『今助けるよ!!』
急いで土手を下って
川に駆け寄る
買い物袋を投げ出し
靴を脱いでそのまま飛び込む
『喜一君!手を伸ばして!!』
はめいいっぱい手を伸ばした
「おっ…ねぇ…ちゃっ」
それでも喜一は流されて離れていく
流れが急すぎる!!
『喜一君!つかまって!!』
ガシッ
やっとつかむことができた
ザザァァアア
いきなり川の流れがもっと速くなった
『くっ』
このままじゃ二人とも流される!!
『喜一君』
喜「?」
『このままじゃ二人とも流されちゃう
ちょっと痛いけど我慢してね!!』
喜「?」
ガシッ
『おらァァアアア!!!』
は力の限り投げた
喜「ぎゃぁぁあああああ!!!」
ドスッ
よし!着地成功!!
…私は流されてるけど
ここは結構下流だ…
サヨナラ
みんな
サヨナラ
銀さん
「…………ぁ」
え?何?
「!!」
ガシッ
腕がつかまれた
え?
銀さんが見える…
銀「何してんだよお前!!」
つかんだまま土手に引き上げた
銀「何してんだよ!!お前…遅いなァと思って探しにきてみれば
喜一が血相変えてこっちに走ってきて
どうしたんだ?って聞いたらが自分をかばってって…」
『喜一君…』
『ありがとう』
ふと見ると縄の一本も見あたらなかった
何もつけずにそのまま飛び込んだらしい
こんな流れの急なとこで…
『なんで何もつけずに…危ないよ!!』
銀「それはこっちの台詞だ!
だいたい俺が飛び込まないわけないだろ」
『え?』
銀「自分の好きな奴ぐれェ自分で護る」
にっ
優しい笑顔だった…
『…///…ありがとうw私も好きw』
すっごく幸せな時間だった
大切な人に護ってもらえる
自分を犠牲にしてまで護ってくれる
そう思っただけで
胸がいっぱい
END
〜後書き〜
キリリクで由輝さんへ送ったものです
”危険にさらされた主人公を銀さんが助ける感じ”だったのですが
これでよかったかな?
ここまで呼んでくださったさん
ありがとうございました