約束



銀「何でだよっ!!」



『ごめっ…ん…』


銀「もうしゃべるな!!」





***




前日



銀「明日で戦争は最後だ!皆行き残ったら酒飲もうな!!」

『おう!!』




銀「なァ…明日出るのはやめてくれないか?」

『なっ!?何で!?』

銀「いや…とにかく頼む」


何故か悪寒がした

もしかしたらアイツが何処かへいっちまうんじゃないかって…


『ダメ!絶対いくからな!』




***




『銀時!!危ない!!』

ザシュッ


銀「!!」


俺を庇いやがった


目の前にいる敵ばかり切り捨ててたら

後ろに気づかなかった



銀「…なんで…なんで俺をかばったんだ!!」


『へへ…仲間は自分を捨ててまで護り抜くもんだろ?』


アイツはそう笑っていった

今にも死んじまうぐらい辛いだろうに






俺は戦いの中だというのに

頭は真っ白で…何も考えられなかった


桂「銀時!!を早く安全な場所へ!!」


ヅラの言葉でやっと…





タッタッタッタッタ


銀「もうすぐだかんな!がんばれ!!」



『銀時…私アンタの背中追いかけてきたよ
 追いかけても追いかけても追いつけなかったけど…

 はァはァ 

 自分のことがよくわからなかったっ…でもっ
 銀時を追いかけているときだけ自分がわかる…の


 私は最近気づいたことがある…の





 銀時…好き…だよ』


いいっぱかよ…


銀「もうしゃべるな!俺の気持ち…知りたかったら生きろ!!
  生きて…それから聞いてくれ!!」



『銀時…』


銀「皆で約束したじゃねーか…
  生きて帰って酒飲み明かそうって!!」





銀「何でだよっ!!」



『ごめっ…ん…』


銀「もうしゃべるな!!」




俺の目から涙が流れてた

死ぬな

死ぬな

死ぬなっ!!


『銀時…ありがとう…今まで…楽しかった…



 また会おうね…』


バサッ




は息をひきとった


銀「…くっ…!!!」


俺は泣き続けた

格好悪いとかどーでもいい

今まで隣にいたがもういなくなっちまった…








あれから1年

まだ俺はが死んだことを自覚していない…






ドサァ


『痛ァ!!!』


銀「!?」


『アレ?ここどこ?』

銀「!?」



の最後の言葉…

”また会おうね”

って言葉信じてるから…