どんな事にもポジティブに


いや〜、今日も大変ですね

毎日毎日上司にいじめられるし
ごはんの時には目の前にマヨネーズ
どんな時でも目の前にゴリラ


私の思考回路はもうパンパンです

でも今は、全てが目の前にあります・・・。




「オイ!お前ぇばっか。コレはこーやって食べるんでィ。」

『何言ってるんですか、明らかにおかしいでしょ。』


目の前には机を挟んでにこやかに私と沖田隊長を見守るゴリ・・・局長と
いつもの様にマヨネーズを大量にご飯の上にぶっかけて、もう白いのが見えないモノを食べている多串・・・副長。

それだけでも大変気持ちが揺ら揺らと焦っているのに・・・
我らが一番隊の隊長は私の横に座って、
私の味噌汁にマヨネーズを入れてびちゃびちゃと掻き混ぜてるんですけどっ!!

しかもスッゲェ素敵な笑顔してるし!!


『あのぉ〜、その味噌汁って誰のでしたっけ?』

「何言ってんでィ。もう忘れちまったのかィ?
俺が真心込めておいしくしているの味噌汁でさァ。」

『すんません。
明らかに不味そうに見えるのは気のせいでしょうか?

「マヨネーズをバカにするな。
マヨネーズは何にでも合うんだ。もしソレが不味かったら、ソレはテメェが悪い、。」

『えっ!?ソレっておかしくないですか!?』


いっつも隊長にいじめられてるクセに
マヨネーズの事になると何で私が怒られなきゃいけないんですか!?



「全てはマヨネーズとマガジンを中心に回っている。」

『いや、意味不明です。頭おかしいです副長。』

「てか、もう消えてください。てか、もう逝ってください。」

『ちょっと、隊長!私の声真似して言わないでください。』

「ほぉ・・・。いい度胸じゃねぇか、。剣を抜け!!」

私が刀を抜く前に目の前で刀を構える副長。
まだ私は座ったままだ。

『バカだろ、アンタバカだろ!!
自分の部下の声くらい覚えとけよ、カス!!』

土「俺は今聞いたぞ、今明らかにお前の声だった!!お前の声が俺の悪口を言った!!」

勢い余って悪口を言ってしまうのはいつもの事だった。
もうどうにもならない癖の様なもので、いつもいつもこうして副長に怒鳴られている。
この人もいつもいつも怒ってて血管よく切れないなぁ。

『もう、どーでもいいッス。
なんか、面倒くさいっス。アンタら三人の存在そのものが面倒ッス。』


私の味噌汁にブヨブヨと浮いているマヨネーズをスプーンで一欠けら掬い上げ
ソレを一番近くにいた密偵の山崎退という隊士に命中させた。


「ぎゃっ!!何コレ!!何この新感触!?」
『ん?マヨネーズ。』
「当たり前の様に言うなぁ!!」


山崎さんは一応同期であり、同じ身分地位だが
年齢差によってさん付けで呼んでいた
だがそのわりにはその名も”タメ口”で、ろくに敬語など使わない

私はもう一発食らわせてやると、悲鳴を上げる山崎さんを置いて食堂から出て行った


大体、おかしいんだ。この真選組は。


此処で常識を求める方がおかしいと言われるのかもしれない。
真選組で常識人と言えば、殆どの隊士がそうだと思っていたら、あの山崎さんでさえミントンだの、カバディだの、ごちゃごちゃと言っている。

大体カバディってそもそも何なんですか?


いつか前に問うた事。山崎さんは素敵な笑顔で答えてくれましたよ。
簡単に言えば、非常に激しい体と体のぶつかり合いがある鬼ごっこだそうです。
攻撃をする選手がその間ずっと「カバディ、カバディ」と一息で言い続けないといけないというものカバディの特徴らしいのですが、、
肝心なところがいまいち分かりませんでした。

はい、の復習終了。


朝から大変だったな、と一日の終わりにする反省をし、
これから今日の最初の仕事がスタートですね。



あ、そうだ。
今日は沖田隊長と土方さんとの三人で市中見回りだった・・・。
ああ、何でこう・・・ツイてないんだろう。






***





あ、何か、アレです。
どっか遠くから私の苗字を呼ぶ声が聞こえる・・・υ

ゲ・・・。どんどん近付いてくるし、呼ぶ声が叫び声に近くなっていくんですけど!!


「オイっ!!」

『ぎゃおすっ!!』


バッと部屋の襖が開いて、
乙女の部屋にノックは無しですか?此処ではプライバシーとか通用しないんですか?
と聞きたかったが・・・流石に恐ろしかったので聞くのを止めた。


「ホラ、早くしろ。ホラ、土方さん、行きやしょう。てか一人で先に逝ってくだせェ。」

「明らかにお前の願望が入ってるじゃねぇか。
何だ?ソレは俺に早く死ねと言ってるのか?」

「当たり前じゃねぇですかィ。」

「いっぺんお前死んどけ。」

「ヤダなぁ、頭イカれちまったんですかィ?
いっぺんでも一度死んだらそれで終わりでさァ。」

「お前が言うな、お前が。」


ちょっとお二人さん、行く気ないんですか?
行くなら早く逝きましょう。

、お前漢字違うぞ。」

『何で分かるんですか、何で!』

「俺はこの前読心術を習得したんでィ。」

『あの、おかしいですよね、絶対。どっちもおかしいと思ったんで、言いますけど・・・。
突っ込んだの副長なのに、隊長が読心術を習得したからどうこうって・・・変じゃないですか?それからほかにも・・・。』

「先生ぇ、話が難しくてよく分かりません。」

『説明下手でどうもすんませんでしたっ。』


嫌味半分でそう言いきると、刀を腰に挿して部屋を出た。
続いて二人も後ろからやってくる。上司として、部下に先を行かせていいのですか?
てか、このメンバー自体おかしいですよね。
何で副長、一番隊隊長、一番隊平隊士なんですかね?

ま、いっか。
いかん、いかん。此処では常識を求めちゃいけないんだった。
ふぅ・・・今日も頑張りますか。



外に出てみると、やけに騒がしい。
何だろう?と思って、一番煩い方を向いてみる。

『あ、山崎さん。』


あ、今日も知らないオヤジ達とカバディしてる。
いや〜今日も暑いですね。光景が。

前々から思ってたんですけど、、その人たち何処から連れてきたんですか?何処の人たちですか?


「あっれぇ?、何してんでィ。」


後ろから出てきた隊長が、隊長にとって死角になっている場所を見つめる私に問うた。

『あ、隊長。アレです。アレ。』


山崎さんがまた知らない人とカバディしてますよ。

そう伝えると、隊長は・・・


「ったく、山崎の野郎。
知らない人とは遊んじゃダメだってあれ程言ったってぇのに。」


あ、隊長ってそーゆー事言うんですか。
でも、なんか隊長が言うと、笑いネタにしか聞こえなくなるのは気のせいでしょうか?


「山崎ぃ!!」


副長は山崎さんボコってるんですけど、、
隊長、止めなくてもいいんですか?

あ、いつもの事か。



真選組には変わった人しかいない

私も・・・実はその一人だったりする





さぁて、今日も頑張りますか!



***






とは思ったものの、今考え直し中です。
はい。


「桂ァアア!!」
「待てぇ!!」


屯所付近で桂小太郎と遭遇してしまったんです。
っていうか、私はさっきから何冷静になっているんだろう?
こんなんでいいのかな、ヒロインって?


。お前も早く追っかけろィ。」

『はいぃっ!!』


怒られたしっ。
流石にボケっと突っ立って見物はダメだったか・・・チッ。


最初とは偉い違いの性格ですが、こっちは素ではないです。
素は良い子ちゃんなんですよ、一応。


!!」

『今行きますぅ!』


ヤバイ。サボり過ぎた。
隊長も副長も顔が怖いです。

アレ?何かおかしい。


体が思うように動かない上、二人の怖い顔の目線は私ではなくその少し上に注がれていた。




あ・・・私・・・。

「これ以上近付くでない。」


桂の仲間に人質にされちゃったみたいです。
二人はそれでいつにも増して真剣だったんですかぁ・・・・・・って



言ってる場合じゃなぁぁい!!



戻れっ。戻れ。
冷静だった頃の私!
たった数秒前だったじゃないか!!

何で戻らないのォ!?

時間は元には戻らないってまさしくコレじゃん!!



『助けてください、隊長。副長。』

「お前ぇが悪いんでィ。」
「自分で何とかしろ。」


二人は近づけないご様子。
私は二人が私を落ち着かせる為にか、わざと言い方をキツくした。


でも、ご安心を。
今私は恐怖心など感じてません。

二人共私の性格をよく分かってるはず・・・。
あ、アレか。


本気で面倒だと思ってるんだ!


くっそう。
後でいっちょ絞めておこう(怖)



『あの〜、すいません。離してくれませんか?』

「ダメに決まってるだろうが。」


そうですよね。
離せと言って離す奴はバカですよね。そんな奴いませんよね。


「離せ。」
「桂さぁぁああん!?」


バカがいた!!
此処に離すバカがいた!!


いや、コレはバカではなくて、人並みの優しさなのかもしれない!


最近桂は過激派じゃなくなってきたし。
きっと優しさがあるのかも・・・。


「女性は大切にせねば。オイ其処の平隊士、変われ。」


バカがいたぁ!!



離される私。
あ、自由になった。


『死ねぇ桂ァ!!』


自由になった瞬間私は桂に走りより、拳を握り締めた。

「桂さぁぁあん!!」


吹っ飛ぶ桂。
決まった・・・フッ。


「よぉし!良くやったぜィ。そのまま土方も殴ってくれィ。」

「総悟ォ!!
俺じゃなくて桂を捕らえろォ!!」



気絶した桂を背負い、逃げていく攘夷浪士。
それを追いかける真選組一同。


私はその光景をただ見つめ、後ろを向き、屯所へと歩き始めた。



『疲れた。』



戻ってみれば、何故か私よりも早く戻っていた隊長と副長。

「遅っせぇ。」
「お前のケツはどんだけ重いんでィ。」

『あんたらのケツにはロケットブースターがついてんですかね?』


そして今日は何処にいたのか局長。

『どうしたら毎日そんなボロボロで帰ってくるんですかね?』

「コレは愛の勲章だ。」

『はいはい。』






『ほ〜んと、なんでいるのかな。』



目の前には今朝と同じ光景。
朝昼晩と、毎日コレですか・・・υ


私の日常も大変です。


ま、逆に暇だとつまんないんですけどね。



あ〜、明日は何があるのやら?






END

〜後書き〜

終わっとけ。もうこれしか言えませんね。
ギャグが思いつかない。そしてまとめられない。
何が書きたいのか分からない。
早く書き上げようと思って書いたらこんなんになってしまった。
ホント、すんませんでした。