土方夢
『土方君♪バイト終った?』
「あぁ…今終ったトコだ」
私は部活帰りに土方君がバイトしている店に寄った
「一緒に帰る……よな?」
『うんvV』
私は今
土方君と付き合ってます
『今日はバイトどうだった?』
いつもの定番の質問
「ぁあ?別に…普通だ」
コレもいつもと一緒
ぶっきらぼうに答える
最初は話しにくいなんて思ってたけど
彼は彼なりにいいところもあることを知ったんだ
『土方君ってモテるから心配だな〜』
「モテてねぇよ」
『私結構心配なんだよね〜』
「?何が?」
『ふふ……浮気しないかどーか♪』
トンッ
はブロックの上に飛び乗って歩き始めた
「フン…誰がするかよ……」
素っ気無いけど
思われてるっていつも思うんだ
でも
最近思うの
彼が私に微笑んでくれないって
『土方君〜お弁当一緒に食べようよ』
お弁当を持って3Zに行くと
「…悪ィな。他の奴と食べっから」
最近いつもそう
避けられてる……
『な…んで……?』
「あ?」
『何で最近私の相手してくれないの?』
「俺も忙しいんだよ」
一言言って振向かずに教室に入っていった
バカ…
私の気も知らないで…
私は今日部活が無い事を機に
土方君のバイト先をこっそり見に行こうとした
最近の土方君は暇があったらバイト…
いつも何処か行こうと言うと
「バイトあっから」
って断れる
何か…バイトにあるって言うの?
私は店の外から覗き込んだ
土方君……いたっ!
カランッ
「いらっしゃいませ」
若い女性が入ってきて
声をかける
「ご注文は?」
「ぇ〜っと…サンドイッチとカフェオレとポテト1つ下さい
それから……
す…まいる1つ下さい///」
「!?
……0円です」
『!?』
私はてっきりあーゆー要望には答えないと思ってた
ぶっきらぼうだけど……私には見せない笑顔を
あの人には見せてる…
注文した女はきゃぁきゃぁ…
何で?
何で私には微笑んでくれないのに…
何で?
何であの人には微笑むの?
なん…で?
パタッ
私は座り込んだ
普通に考えたら何て事ないのに
お客さんに笑いかけるのは当たり前なのに
私はどうしてこんなに胸が苦しいの?
「ありがとうございました」
カランカランッ
女の人が出てきた
でも私は何も考えていなかった
「土方君、ちょっと買出し行って来てくれないかな?」
店の奥から店長に話し掛けられた
「…面倒くさい」
「そんな事いわないでさ。ホラ、珈琲奢るから」
「はぁ……2つ下さい」
「2つ?何で?」
「もうすぐが来ると思うから」
「?あぁ…土方君の彼女ね
お幸せに♪」
シュッ
「!!」
パシッ
「投げんじゃねーよ」
ったく…普通珈琲投げるか?
「行ってくる…」
カラッ
戸を開けた瞬間固まった
目に座り込んだの姿が写っていた
「?」
話し掛けてもビクともしねェ
「オイ、」
『!?』
やっと俺に気がついた
『土方君…』
「!?」
の目には薄らと涙が溜まっていた
「どーしたんだよ?」
『え?……あッ!!』
ぐしっ
急いで涙を拭った
『な…何にもないよ!ちょっと感傷に浸ってただけだから』
「こんな所でか?」
『あ〜…ぅ〜ん…ちょっとね』
「……此処じゃなんだし、公園行くぞ」
『え!?ば、バイトは!?』
「買出し行ってくるつっといたから大丈夫だろ」
『え……いいの?』
「…気にすんな」
ドカッ
「ホラ、珈琲
で?どーしたんだよ」
ベンチに腰を降ろすと早速の質問
『え……』
まさか
土方君がお客さんに笑ってた事に対してヤキモチ妬いてたなんて言えない
『ぅ……ぇ〜っと…』
「なんだよ。はっきり言え」
土方君の顔が近づいた
『え〜っと…』
私の目が泳いでいた
『あの…ね…
最近土方君…私の事避けてるかな〜って…』
「は?」
呆れてモノも言えない感じだ
「んな事気にしてたのか?」
『だっ…だって…ホントに寂しかったんだもん
全然相手してくれなかったし…
話し掛けても何処か行っちゃうし…』
「……」
「プッ…」
え?
「くくくくくっ…あはははははッ!!」
今までで見たことないくらいに笑い出した
『ちょっ!笑わないでよ!!真剣なんだから!!』
すると行き成り真剣な顔になり
私の顔に片手を添えて目を見た
「…俺がお前の事嫌いになったって思ったのか?」
『え………ぅ…ん』
「ふっ…俺ァ別に嫌ってなんかいねェよ
てかよォ
好きだぜ」
彼の顔のなんともない顔に
少し腹が立った
私はこんなにも
たった一言に胸がいっぱい
『ぅっ…ズルいよ……ズルイ』
私は泣き出してしまった
「っ!?泣くなよっオイ!!」
『ぅっ…泣いてない〜…』
「泣いてんじゃねぇかよ」
土方君はそう言うと
優しく抱きしめてくれた
「何を思ったかは知らねーけど
俺の気持ちは変わってねーよ
たまたま忙しかっただけだ」
『そ…なの?///』
「!!」
の涙目で見上げた顔に
土方の心も戸惑った
「…っ……あ〜…なんだ…その…
悪かったな」
『え?』
「傷付けちまってよォ」
『!?………くすっ…土方君大好き♪』
ギュッ
私は広い背中に腕を回し
キツく抱きついた
「わかってる…」
土方君も抱き返してくれた
いつの間にか辺りは暗くなっていて
イルミネーションもバックで輝いていた
『そういえば…今日はクリスマスイブなんだ…』
「………なぁ…」
『ん?』
「メリークリスマス」
そう差し出したのは小さな包み
『これ…』
「開けてみろよ」
『……うん♪』
何だろう…これ…
可愛い包み
包みに集中していると
「」
『?』
顔を上げた瞬間
唇が温かい事に気が付いた
『!?』
ゆっくりと離され
彼の顔は意地悪な子悪魔だった
『///』
「お前気ィ抜きすぎ」
『………ぷっ…あははvV』
「中…見ろよ」
カサッ
『……可愛い…』
それは小さなハートのネックレス
シャランッ
それを土方君は手に取り
私の首の後ろからかけてくれた
「似合ってんじゃねーか?」
貴方のたった一言が
私の心を強く動かす
『ありがとう』
メリークリスマス
ちょっと早いけど
私にとって最高の日になったよ
〜後書き〜
え〜っと土方夢は3Zで書かせて頂きました<(_ _)>すんません。上手くかけませんでした・・・。
土「なんで俺は総悟よりも短ェんだよ」
漣「さぁ?それは俺がオッキーを気にいってるからなんじゃない?」
土「それっていいのか?」
漣「いいんじゃねーの?」
土「、此処まで読んでくれてありがとな」
漣「時間があったら他キャラの夢も読んでいってやってください<(_ _)>」
土「またな」