moving…I want to play







あの人はいじらしい


あの人をいじりたい


そんな欲望にかられた事ありませんか?

















ガラッ



土「いるか?」



土方さんが入ってきた



『いませんよ〜(ダミ声)』



土「きっちり返事返してるじゃねーかァ!!」






『チッ…仕方ねェ』

土「ゴメン…なんか聞こえてはいけないものが聞こえたような気がするんだが…
  気のせいだよな〜 俺疲れてるんだきっと〜」

『気のせいじゃねーよカスが。まぁ疲労はあるだろーな、私と総悟のお・か・げ・でvV』




『昨日はよく眠れました?』


にやり




土「昨日…テメーの仕業かァ!!!」



あ…瞳孔が2倍広がった



土「俺がどれだけ苦しんだか…腹痛に吐き気、目眩、熱…何したんだ?」


『否何も。ただ私の提案で総悟が土方さんの夕飯にトリカブトの根っこを少々混ぜただけですよ?』


土「猛毒じゃねェかぁあああああ!!!俺危うく死ぬところだったぞ!!!!!」


『チッ…しくじったか総悟』

土「”チッ しくじった”って何!?俺にどうなって欲しかったんだよオぃいいい!!!」



『いやぁね?そのままぶっ倒れて幽体離脱してしまうほど
 苦しんで欲しかったんですよね〜あの時もっとたくさん入れておけばよかった』


土「遠まわしに死ねって言ってんのか!!?」


『否々 ストレートに。
 そのまま天国に行っちゃえば良かったのに〜
 透けたらマヨネーズ王国でも何処でもいけたのに〜』






土「泣いてもいいか?」




『あ、どうぞお構いなく。泣き顔ショットして江戸中にバラ撒くつもりなんで』




土「今言ったことは無しの方向で」


「それは無理な要望ですねィ」



後ろから独特の口調の青年が部屋に入ってきた




色素の薄いさらさらの靡く金髪に

爽やかで可愛いとも言える顔つきの青年



『総悟!』



S星皇子、沖田総悟だ









沖「二人とも煩いですぜ。隣の部屋まで聞こえまさァ。煩くておちおち眠れねェ」


土「今は勤務時間だ!!」



沖「そうでしたっけ??アレェ?俺の体内時計は今夜の12時なんですけどねィ」


土「オメーの体内時計はいつも12時を指してるだろが!!」



沖「ったく土方さん。上手い具合に話剃らせたと思ったら大間違いですぜ」




土「別にそらしたつもりもねーよ!!」




沖「コレ聞いてくだせェ」


ポチ


何処から出したのかステレオのスイッチを押した



”『否々。
 そのまま天国に行っちゃえば良かったのに〜
 透けたらマヨネーズ王国でも何処でもいけたのに〜』

土「泣いてもいいか?」

『あ、どうぞお構いなく。泣き顔ショットして江戸中にバラ撒くつもりなんで』”



しっかりと録音されていた



土「・・・・・・」





『くくっ…』



マジ総悟最高!!

土方さん…超面白いよ




土方さんってなんていじり甲斐があるんだろう

いっつものってくれるから

調子乗っちゃうじゃん!!

何でか土方さんばっかり虐めたくなっちゃうんだよね〜




アレ?

なんか私土方さんの事ばかり考えてない??








数日経った

今でも私は総悟と一緒に土方さんいじってるけど

やっぱり

何でか土方さんの事ばっかり考えてる…

こんなことじゃ



私は早死にするな〜


なんて・・・


思っちゃだめだな〜









ピピッ



『ん?』



ピピピ


無線機が鳴った



ピッ


『もしも〜し。此方


ガガッ


…っか……ま……だ?”




上手く聞こえない

電波の届きが悪い



確かあの人らは京に出張に…



『上手く聞こえません。もう一度お願いします』

ガガッ


”高杉……われた……至急…うえん…頼む…”


”でき……だけ……やくな”


ブチッ


通信が途絶えた



途切れ途切れだけどなんとか分かった





”高杉が現れた。至急応援頼む。できるだけ早くな”

きっと最初のは

か?今何処にいるんだ?”

だ…




『急ごう…』




高杉…

あんたさ〜いい加減にしてくんない?

折角の非番なのに〜








バタンッ


素早く車に乗り込みみんなのいるトコへ向かう



たまたま奈良に遊びに来ていた為

すぐ向かう事ができる





数分後…


カキンッ



金属の重なる音がした

目の前には戦う高杉攘夷派と真選組



バタンッ


車を飛び出し

チャキッ

刀を抜く




『近藤さん!応援に参りました』


目の前で仕切っていた近藤さんに駆け寄る


近「おぉ!!助かる」




そして騒ぎを出した張本人を探す







「俺は此処だぜ…クク…」


この声!!




『……高杉…』




高「久しぶりだな〜




『ホント…久しぶりだわ〜いい加減に騒ぎ起こすのやめてくんない?』

高「テメーがすぐに俺のところに来て一緒に幕府倒すってんなら止めると言っただろう…ククク」

『だ〜か〜ら〜私は攘夷なんぞにつかないって言っただろ〜』

高「クク…俺が簡単に諦めるとでも?」

『思いませんよ〜…だから…」



チャキッ


刀を再び抜き、構える


『今日決着って事かな?』

高「ほぅ…俺に喧嘩売る女ってぇのは…オメーが初めてだ」

『そうですか〜それは光栄で…』








ザッ





一気に勝負を仕掛けた








***



数十分後

 
『ハァ…ハァ…』

高「ククク…面白ェ」




アレから互角にやりわたり

息を切らしていた



高「クク…今日は見逃してやる…じゃぁな」





ザッ


ザッ


高杉はゆっくり去っていった




『ったく…毎回毎回疲れる〜』



フッ




バサッ



私は土の上に寝転がって空を見上げた




「オーイァ!!」





遠くから声がした


コッチに向かって走ってくる皆



先頭は近藤さん

次に総悟で隊の皆



近「ハァハァ…良かった…無事…みたいだなぁ」

太陽の様な笑顔だ

沖「ったく…無理しやがるねィ」

いつものことだよ



アレ?

一人足りないぞ?


『マヨネーズ王国の使者は?』



近沖「あぁ…それなら…」



***


私達は車の所へ戻った

残りの皆もいた

あの人も…


『アハハ…オイオイ…』






『土方さん…』

彼は近くの木の幹に腰掛け、木に持たれかけるように眠っていた


近「疲れたんだろう。俺が高杉に合った時にを呼ぼうと言ったら…


はまだ呼ぶな。出来るだけ俺らでやる。アイツにこれ以上迷惑かけたくねェ”

とか言って、ほぼ一人でやってたからな」



”迷惑かけたくない”…か

全くだよ

迷惑かけんなよなぁ




馬鹿

アンタはホント馬鹿だよ

すぐ騙されて、怒って

傷付いて

それでも仲間を思ってくれて



アンタ


ホント馬鹿




自然とにやけてくる



沖「何にやけてんでさァ」

『別に何も!』



私は爽快な気分で車に乗り込んだ





沖「ありゃぁ…恋ですねィ」

一人呟く総悟の姿が…



それを知らない





『明日、疲れが取れたらまたいじめてやろう』




貴方がいる明日が楽しみです



END


〜後書き〜
コレはですね〜キリ番3333を踏んだゆうか様に送った夢です!!
なんか…”いじりたい”という要望だったのですが…シリアスになってますね…すみません…
”沖田と高杉を出す”という事にしたら、自然とシリアスになってしまうんです。俺の夢は…

なのでそれをご承知くださいませ!!

此処まで読んでくださった
ありがとうございました