沖田夢〜ヒロインSIDE〜







『た〜ぃちょォ〜』



私は奇妙なアイマスクを着けて
木にもたれかかって寝ている沖田隊長の元へ駆け寄った




『ぉーぃ…隊長?まだ寝てるんですか』





はなかなか起きない沖田に少しばかり嫌気がさし





『隊長なんかボットン便所に填って恥ずかしい思いした子供になっちゃえ』



ブニ

頬をつねってみたり




「スー……」


反応無し…




『ぅ〜……起きろバカ沖田!!』





なんて…起きてたら殺されるな

そう言えば…隊長の寝顔なんて見たことない

そっとアイマスクをずらした





『わぁ……』







『綺麗な顔…』

前から思ってたけど
Sじゃなかったら可愛いってかかっこいいのに…




『早く起きてくださいよ〜隊長ォ其の美しい顔にバズーカブッ飛ばしますよ』


「ん〜」





アイマスクが無くて太陽の光が眩しいのか、隊長は唸った




ってか何でこんな真っ昼間に寝れるんだろう







『私も寝ようかな〜』



瞬きをして目を開けると

目の前には隊長の無表情で整った顔






『うひゃぁッ!?』


私は思わず奇声を上げてしまった





「色気のねー女…ふわぁぁ…」


ムッ

『失礼ですね…だいたい隊長が呼んでおいて何で寝てんですかッ!!』


が遅かったからでィ」





『私が来たのは呼ばれて5分後です。それぐらい待ってくださいよ』

「5分も待てねェ俺が呼んだら10秒以内で来い」

『無理ィ!!ジャイ○ン!?』






「ったく一々煩い……市中見回り行くぞ」

『ぇっ…あ…待ってくださいよ!!』




一人で先に歩き出した隊長を私は走って追い付いた




私達は黙って市中を歩き回った

こんな沈黙耐えきれない






「オイ


先に沈黙を破ったのは隊長だった




「さっきは俺の顔で遊びやがって……意気揚々になったもんだなァも」


ゲッ…


『お…起きてたんですか〜』



大丈夫
きっとアレは聞かれてないさ
ポジティブでいるんだ!!




「そーいやぁボットン便所やらバズーカやら聞こえたな〜あ〜…バカとか聞こえたような気がしまさァ」



『スンマセェェエエエン!!…ホントマジスンマセンでしたッ!!あの時はあの…物心で…』



「あ〜あ〜俺其れ聞いたとき傷ついちまったからな〜」



『あの、マジすんませんでしたァ!!許してくださいッ!!』

「ど〜しよっかな〜…が俺の言う事を1つ何でも聞いてくれるならいいでさァ」



な…

何でも!?




「1つ……たった1つなのにな〜なんなら俺が『わかりました!喜んで言う事聞きましょう!!』


にやり


「そうこなくっちゃねィ」




なんか

今断ったら物凄い事いわれそうだったから

つい言葉が出てしまった







周りは暗く

日は落ちていた


『すっかり暗くなってますね〜まだ5時頃なのに…』


「ったく…が悪いんでィ」


『なッ!?私は悪くありません!!元はと言えば隊長が悪いんです!!』





アレから私達は道を歩き続けていた


ある店に通りかかった時に隊長が「あそこ寄ろうぜ」とか言い出して

「まだ仕事中…」という私の反論は完全無視で店の中に入っていった隊長を追いかけて入っていったら



丁度攘夷浪士桂小太郎に遭遇…



「桂ァァア!!」

『え!?ちょっ隊長!!』



私の止めは遅くバズーカ噴射

周りは煙幕になっていて、見えず

煙が晴れたと思ったら

ぐちゃぐちゃになった店内に残された私と店長



隊長は既に逃げていて

私は置いていかれた



『え……』



もちろん私は店長に怒られて

長い間の説教で許してもらった





が逃げるの遅いからでィ」

『違います!完璧に隊長が悪いんじゃないですか!!』

「……大体オメーの瞬発力が凄ければ、煙幕に陥っても桂を追いかけて店内から出れるだろうが」



『じゃぁ隊長は桂を追いかけて……』



「あたりめーでィ」


私は誤解していました


その


左手に持っているアイスとジャンプの所為で

大体なんでこの季節にアイス!?

寒くないですか!?





『どーしたら桂を追いかけててそんなモノが手に入るんですか…行きは持ってませんでしたよ』


「落ちてた」


『道に落ちてたアイスを誰が食べますかァッ!!』


「誰が落ちてたアイスを食べるなんて言った?俺はジャンプが落ちてたって言ったんでィ」


『じゃぁアイスは?』


やっぱり買ってきたんじゃないですか






「ガキから奪ってきた」




『それ犯罪ィィィイイイイイ!!!』








「あ…そうだ…」

『?』


隊長が何かを思い出し

私は何だろうかと首を傾げた





に何してもらおうかな〜」

『………げ…』



覚えてた

覚えてたよこんな事だけ!!




「げ…じぇねェよ。そーだねィ……明日12月24日だよなァ」

『そーですけど?』

「よし。オメー明日夜7時に大江戸公園の前に来い」

『へ?』



あの…それは何でしょう…?


で…


デートォ!?








「安心しなせェ。誰がお前なんかとデートなんぞ…ただにやらせたい事があるだけでィ」


…そーですか


あ…でも…



『隊長…私その日…神楽ちゃんと「は、無しだ」…ぅ〜…そんなァ!!』



『私神楽ちゃんと遊ぶの楽しみにしてたんですよ!!酷い!酷すぎます!!』




「俺よりチャイナを選ぶのか」


え…それって…

隊長…私の事…


「は、無い。絶対に無い」



やっぱりそーですか



『…アレ?そう言えば何で隊長は私の思ってる事がわかるんですか?』


「俺ァ土方さんの弱みを握る為、日々鍛錬し、遂に読心術を獲得したんでさァ」

『マジですか!?』


「嘘に決まってらァ」


バタッ



私は古臭い滑りをしていた


「古い」

『アンタの所為だァァア!!』





「ま、の事だ。どーせ、ただの願望だろ」


ご…ご名答です

まだ約束はしてません


『今日こそしようと思って…』




「先に俺との約束ができたんだから、諦めろィ」



『嫌…って言ったらどーなりますか?』






「それはオメーが一番良くわかってんだと思うがな」







ごめんなさい


今目の前には笑ってる王子様がいます


この素敵な微笑みがとっても怖いです

助けて神楽ちゃん






翌日



『はぁ〜…』



今日だ…


今日の7時から私は地獄だ



『母さん父さん…あなた方の元へかわいい娘が会いに行きます』



「何意味のわかんねー事に浸ってんでィ」


ゴツッ


『っ〜…隊長酷いです…』



隊長に拳骨で殴られました


そのほっそい腕の何処にあれだけの力があるんでしょう…?



『いつも思うんですけど隊長、私の事女として見てないですよね。なんか扱いがもう手下同然な様な気がするんですけど』


「俺ァオメーを手下なんぞと一緒にしてねェよ






家畜だと思ってる」



くそやろォォォオオ!!


言葉に出したら殺されるから口に出さないけど……怖いから


でも私だって怒ったりするんですからね!!



『隊長!!いくらなんでも酷すぎます!!』



「あ〜悪かったな」



『ぜんぜん反省の色が見えないんですけど…気のせいでしょうか?』


「あ〜…気のせい気のせい」


『ぅ〜…もう良いです!約束はちゃんと護ります!でも今日はその時間まで話し掛けないでください!!』


もう怒りましたから!!

アレ?

「…っ……///」


隊長顔赤くないですか?
熱…あるのかな?
だから今日何処か違和感があるのかな?



『隊長…大丈夫ですか?』

手を近づける




「何でもねーよ」

隊長は顔を背けて離れた


『た…』

「触るんじゃねェ………





7時、時計台の前で集合でィ」



スー


一言残して部屋を静かに出て行った




何!?
私何かしました!?







***




『い…行って来ま〜す……』


「行ってらっしゃい…こんな時間に何処に行くんだ?」

『隊長に呼ばれて……行ってきますね近藤さん』

「総悟?…あぁ…(今日か…)じゃーな」





時刻は6時30分

7時に大江戸公園に付くには丁度いい時間


大江戸公園は公園と言ってもテーマパークくらいの大きさはある


其処で何をするんだろう…



『久しぶりに私服だな〜いっつも隊服だったから、着物が自分の物じゃないみたい…』



まぁ着物って言ったって普通の着物だし
それにマフラーに手袋…ブーツ…
普通…




『はぁ〜』

息が真っ白…

12月だしね



『ぅ〜寒い…大体なんで徒歩!?免許の持ってない私の馬鹿ァ!!』


一人ボケても寂しい






数分後心の中でブツブツ言いながら歩いていると

目の前には大江戸公園時計台の前




『そうこうしているうちに付いちゃったし』




時計の針は7時を指していた


『わぉ!!ぴったり!!』


流石私だわ〜…なんて…





『まだかな〜隊長…』



10分後


『遅い……』


隊長の姿は無かった



すると


「ねぇねぇお嬢さん。」

『?』

「俺達と一緒に遊ばない?」



ナンパだ

コレがナンパと言う物ですか?

今までなかったので


「俺達さぁクリスマスイブに男だけって辛いのよね〜
 君がいると華が咲くっていうか〜…まぁとにかく来てよ」

グィッ


『え…!?ちょっ…!!』


剣の実力ならは強いが

腕の力となっちゃ男には流石に勝てない


「ホラ、早くおいでよ〜」




どんどん暗い所に引っ張られて行く


『いやッ!!』


は目を瞑った








「その汚ェ手離しなせェ」


聞き覚えのある声が






バキッ



瞬間

の手を引っ張っていた男が倒れた



『!?』


え?

何!?




「ったく…何やってんでィ」


『た……隊長ぉ……』



へなへな


パタンッ



は地面に座り込んだ



「そんな所座ってると着物が汚れるぜィ……まぁいいや
 まずオッサン、俺の前から早く消えねーとどーなるか…」


「ぅわッ!!」


もう一人の男も逃げていった




…力抜けるの早すぎ……ホラ…立ちなせェ」

『すいません…』



隊長の手を借りてなんとか立ち上がった


隊長の格好は…

私服にマフラー…普通なのに何故こんなにもミスマッチしてるんだろう






「それにしても…オメーはあんなんに負けるタマか?」

『はは……無念…』

「まぁ一応女だしなァ」


『なッ!?一応って何ですかァ!!大体隊長が遅れるのが…ぐっ』


な…ななな何!?



は口を塞がれた



「今は隊長って言うな…バレる」

『え?何かあるんですか?』

「あ〜…まぁ言っておいた方がいいか…」




「今俺ァこの公園のマスコットキャラやってて金貯めてんでさァ」

『え!?何でですか!?マスコットキャラ!?』

「おう。」


まぁ可愛い顔してますしね


『それじゃぁ何でお金貯めてるんですか?』



「〜……まぁ…いつか分かりまさァ…って事で」」






「まぁ…そーゆー事だから、今日は名前で呼べ。名前で」

『なんで隊長って言っちゃダメなんです?』

「俺が真選組って事は内緒なんでね」

『あ…そーですか……わかりました』





ひゅぅ


冷たい風が頬に刺さる


『ぅっ…寒ぅ〜…』


「……あったけェ飲み物でも買ってくらァ」

『あ…ありがとです』



タタッ



隊長が飲み物奢ってくれるなんて…

あ…もしかして、「買ってきてやったんだから、俺の分も払え」
って言うとか?


アレ?



そういえば、昼の時の悪い空気が消えてる…


でも

良かったかも…








立って隊長を待ってると


首の後ろから手が伸びてきた



ギュッ

『きゃっ!!』



首に腕を回して、締めれてる…

締め技ですか?締め技ですかァコノヤロー





『だ…誰?』



…俺でィ」

『た…たい…あ…そ…そそそ総悟!?』

「ドモリ過ぎ」



『あの〜そろそろ離してもらえませんか?///』

「嫌でィ」


『苦しいし……それに…』

「意識してんのかィ?」



声から分かる
隊長は今笑ってる・・・




『う…態とですか…私を苛めて楽しいですか?』


首に巻いてある手を剥がそうと手をかけて

後ろを向く




近ッ!?///


「めっちゃ楽しい」

『このドS』

「お褒めの言葉ありがとうごぜぇやす」







『……』
「……」



『ずっとこの体勢でいる気ですか?仕事しに来たんでしょう?』

「あ〜そうだった」


スッ



案外簡単に離れた

最初からそうすればよかった




「早く来い。置いてくぜィ」

『は…い』





「あ…そーだ。…」


ポィッ


『えι…ぎゃぁ!!』


ホットココアの缶が飛んできた


「寒いんだろ?飲め。あ、半分俺んな。金貯めてんのに無駄な金使えねーから」

『え…いいんですか…?』

「早く飲まねーと、俺が全部飲む」



『わ…わかりましたァ!!』



カッ

カッ


『ぅ……開かない…』



手が寒さで震えて…



「チッ…貸しなせェ」


カシュッ


「ホラ」
『ありがとうございます』


コクッ


『あったか〜い……おいしい…』



幸せ…


でもこのあったかさも一瞬だなァ



「半分飲んだらよこせ」


『は〜い』

コクコク




半分ぐらい飲むと

『はい。どーぞ』


「おぅ」



ゴクゴク

ゴクゴク


『あ…』


そのまま一気に飲み干した




アレ?

ちょっと待て?


か…間接き…間接キスぅ!?


「あ〜…忘れてた…コレ間接キスだ」

『何その微妙なリアクション…』

「別になんともないんでね」





女遊びに慣れてるからとか?

隊長ならありえんこともない

モテるから

若い女中の中でも人気があるからな〜

隊長と副長は…







横を見ると

シュッ


カコン



『な…ナイスゴール』

「どーも〜」



隊長が空き缶を投げてゴミ箱にヒットさせていた









暫くすると

「付いたぜィ」


大江戸公園本部に到着



『それで、何するんですか?』

「俺も知らね」

『ぇぇええええええ!!?』



ちょっ!!


私を連れ出しといて、知らねって何よ知らねって!!




『ちょったいちょ…じゃなかったそ、総悟!?』

「早く慣れろィ

だって仕事は今日からなんだもん」



なんだもんって



『可愛く言ったってダメです!!』


「いいじゃねェか。今日だけだし」


『……わかりました』




ガラッ

隊長が先に入っていった


「失礼しや〜す」

「あ…沖田さんですね」

「はいそ〜です」


中から他愛も無い話し声が聞こえる


私も中に入ってみた



「女の子は連れてきた?できるだけ可愛い子……あ、君だね?」

『え?誰!?何処に可愛い子がいるの!?』



「……沖田さんあの子天然?」
「そうかもしれやせんねィ」



『え…じゃぁ私ですかァァァアア!!?』



「君しかいないでしょ。沖田さん…見る目ありますねェ…この子ならイケるよ」

「マジですかィ?そりゃぁ良かった」











「で、何するんですかィ?」

『あ、私も気になってました』

「アレ?沖田さんには言ってありましたけど?」

「すいやせん。寝てやした」

「そ…そーですか…じゃぁもう一度


お二人にはマスコットキャラクターの様に

この襷をかけて歩き回って下さい。美男美女のマスコっていいですよね〜」



『歩き回るだけでいいんですか?』


「はい」


『何故?』


「さぁ…?本社の提案なんで…きっと客が増えるだろう…と
 あ、4時まででいいですよ。後はご自由に遊びください。暗くなったらもうお客は人なんて見ないですからね」


「ふぅん…まぁそれぐらいならいいですぜ。やるぜィ



意外な返答だった



『はいはい』


「じゃぁコレ…先払いね」


封筒を差し出した


「ありがとうごぜェやす」









私達は襷をかけて歩き回った


『今日は流石にカップル多いですね〜』

にはありえねェかもしれねーな」


ぅっ…

痛恨の一撃…


『私だって彼氏いつか作れますよ!!』

沖「”いつか”だろィ」

『頑張ります!!』



「真選組に所属しているよーじゃ無理だなァ
  一番隊だし…普通男が女を護るのに女に護られちまいまさァ」

『そ…そうかもしれませんね…』



話切れちゃったよ



『それにしても、この襷恥ずかしいです』



こんなのかけて歩き回ってたら
いつの間にかジロジロ見てるし…



「今日一日だし、気にするな」

『え〜』

「え〜じゃねェ」








4時…日が沈み始めた

「よし…仕事終わり!遊びまくろ〜」

『えιマジで遊ぶんですか?カップルの中を一人で』

「何言ってんでィオメーもだ」

『へ?私も!?』




「これぐらいの若人が一人遊んでたら変だろ」

『まぁそーですけど…ある意味可愛いですよ、隊長』

「煩ェよ…


お?アレ行くぜィ」


指差したのは絶叫マシーン


『じぇ…じぇっとこ〜すた〜…』


沖「声裏返ってらァ…決めた〜行きやしょう」


グィッ


『えっちょっ…まま待て待て待てェ!!!』



の抵抗は空しくも無意味だった




ガシャン




ジェットコースターに乗り込みバーを下ろされ

もう動けない



『ん……』


絶叫マシーンは苦手なのに…



私は歯を食いしばった




「面白ェ…、其の顔最高でさァ」

『今人を苛めるのはヤメ…




ガクンッ


来た…落ちる前兆の音



ガラララララララララララ


『きゃぁあああああああああああ!!!!!(泣)』

「」



叫ぶに対し

沖田は無言だった



ギュッ



怖さのあまり

沖田の手を握る



「!!」


『いやぁああああ!!』






プシュー…




終わった…


終ったよォォオオオオ!!!


『私はこの困難を乗り切った!!私に盛大の拍手をォ!!』

「何一人で馬鹿やってんでィ…



いい加減離しやがれ」



え?

何を?




「ん」

隊長が繋いだ手を掲げる



『!!きゃぁ!スミマセンッ///』


勢いで引っ込めた




「其処まで共同不審になるかァ?普通…





あ…


俺ちと買うモンがあっから待ってろ」




買うもの?

隊長って何買うんだろう



副長撃退グッズ?(笑)










暫くしたら隊長が戻ってきた


私はあれからかなり振り回され

絶叫マシーンにどれだけ乗らされたか…








『クシュンッ…』

あ〜寒い…

ちょっと薄着だったかな?



「馬鹿は風邪をひかないんじゃなかったっけなァ」

『じゃあ隊長は馬k………スンマセン』

「馬鹿が風邪をひくんだな」






ゴーン

  ゴーン




夜12時の合図が鳴った

この公園は鳴るらしい




「もう25日か……」

『そーみたいですね』






『メリークリスマス


プレゼントを差し出した隊長



『え……?』



貯めてた理由は

にX'masプレゼントをあげる為だった



「此買う金無くて必死で集めたんだぜィ


に振り向いて貰うには

モノで釣るしかないと思ってねィ」



…それって…


『隊長モノで釣るなんて酷いですよ……


私からも……


メリークリスマス』


と言って唇を落とした



「っ……なっ!?///」


『今後から隊長も馬鹿の仲間入りですよ//』








次の日体調が悪くなった隊長…


「ふぁ…クシュンッ」

「どうした総悟?風邪か?」

「馬鹿に移されたんでさァ」

「馬鹿?」





隊士で風邪ひいてる奴……

!!



「あぁか」

「なっ!?違いまさァ///」




顔赤くしちゃって…




「上手く行ったんだな」

「……ええ、まぁ…」










1年後



『総悟〜♪』

私は去年と同じ場所に向かう




「んぁ…?ぶぁ〜か、仕事中は隊長って呼べつったろ」

『今アンタは寝てただろ』


「まぁそれは置いといて


明日何処行きたい?」

『ん〜…何処でもいいよ』





丁度1年前まではただの隊長と部活…

でも今は




私の愛する人です



END






〜後書き〜


クリスマス企画
沖田夢…

どうでしたか?
沖田君だけ力入れてスンマセン……何故か長くなってしまって…



元々お互いに惹かれあっていたんだけど

自分では片思いだと思ってた



其処で沖田君は一歩仕掛けたんですね〜

沖「言い方悪い……殴りますぜ」

スンマセン


とにかく両思いになってよかったね〜


沖「ありがとうごぜぇやす」



末永くお幸せに〜






















































もし恋をしたら直ぐに伝えようよ


貴方が言わなきゃ

何も変わらない




気持ちを伝えたら叶うかもしれない

恋に終わりが繰るかもしれない



それは分らないけど


でも


自分の何かが変わるよ


自分の気持ちがすっきりするよ





管理人のでした<(_ _)>