ありがとう…



普通なら静かな屯所にざわめく騒音

騒音と言っても物音じゃない

子供のような声に怒鳴り声



其が毎日の様に屯所に響き渡っていた



今日もまた…


―ガシャン―


『逮捕ォ!!』


真選組副長土方十四郎の両腕に手錠が嵌められた


土「何すんだテメェ!!」


ってのは冗談で

いつもの事


沖「瞳孔犯で逮捕でさァ」

『隊長!無事犯人を確保したであります(`o´)ゞ』

土「なんだそりゃぁああ!!外せ!!」


『あ〜…それは無理な話ですね〜…私コレ外したら後がヤバイんで…』


ガシャン


は自分の左手にも嵌める


『連行』


沖「牢屋に連れて行きなせェ」

『へいへい』



トコトコトコ


は歩き始める


グィッ

土「お…オイ!!」



土方はに引っ張られる



ガラッ

山「副長報告します!!」

土「ぁあ?」


其処に山崎がやってきた


土「ってことだ。仕事だから離しやがれ」

『チッ…総悟…鍵!』


沖「………」


沖田は黙ったままだ


『総悟?』



沖「すいやせん…必要ないと思って鍵壊しちまいやした」




『・・・・・・』



オォゥマィガァァアアアアッド!!!



『な…なんて事を…』


え?

じゃぁアレですか?

一生このままでいろと?


土「マジかよ…総悟ォ!!何してくれんだァ!!」



沖「近藤さんに相談してみまさァ。それまでいい子でいなせェ」


『はぁ…総悟…覚えとけよ(睨)』


沖「あ〜めんどくせーや。一生そのままでいればいいでさァ」


『あ〜スミマセン!!謝りますから近藤さんに伝えてください』


沖「最初からそーすればいいんでさァ」



ガララ


そして沖田は部屋から出て行った


『土方さん…これからどーするんです?』

土「知らねーよ。総悟に聞け」

『でもこの手錠…真鍮でこの世に3つあるかないかの代物ですよ?
 鍵はこの世でアレだけしかないんです。新しく作るには時間が…』

土「じゃぁ何でそんな大事なモノ遊びに使ってんだよ!!」

『いや…総悟が…


”土方さんなら斬っちまうかもしれやせん

でも高級な代物だったら斬る事はできねーでさァ”って…』


土「あの野郎…」






あれから近藤さんと話したが

鍵を急いで作っても丸二日かかるらしいわ…



あぁ


総悟め…


コレが狙いですかコノヤロー!!






てかマジで!?
手錠が外れない=二人とも動けない=マヨといつでも一緒=マヨと旅する!?(パクリかよッ!?)


『う…嘘…コレがいつも隣にいたらマヨネーズ臭くなるぅ!!』

土「なるわけねェ!!テメーのの脳内には俺=マヨしかねェのかよ!!」

『ない!』



沖「あーあ やっちまったぁやっちまったぁ」


やる気のない返事


『うぎゃぁあああああああ!!死ねェ総悟ォ!!』


土「オイ!動くんじゃねぇよ!斬れる!!俺の手が斬れる!!」

『斬れろや!!いっそ斬ってそのまま楽になれ』



土「何で俺だァ!!手錠を斬れ!手錠を!!」

『あ…そーでしたvV』





『はぁッ!!』


ガキィイイン



手錠は甲高い音を上げただけで

ヒビ一つ入らなかった




土「そういやぁ…対過激浪士用だからな…」

『早めに言ってェ!!私の刀がァ!!欠けたァ!!』





―――――――――――――――――――――――――――




ガチャガチャ

二人は縁側に座り


はなかなか外れない手錠と悪戦苦闘中だった


土「ガチャガチャ煩ェ!!」

『真選組の頭脳ならなんとかしてくださいよ!!』




『はぁ…暑ぃいい!!手錠と格闘しすぎたァ!!』

土「お前は大人しくできねェのか」

『できないよ〜!!』




でも私は元々大人しい子だったのにな〜
きっとコレは総悟の所為だ

うん







ガララッ


山「生きてますか〜?、副長?」




山崎がやってきた

山崎がやってきた頃には他の隊士達もやってきていた





『あ!ザキだァ!!』

山「今日暑いよね〜だからイライラしてると思ってアイス買ってきたよ」

『マジ!?わーい!!』


ガタッ



ゴンッ


土「痛ェ!!急に立ち上がるな!!」

につられて土方が柱に頭をぶつける





『ザキィ〜君は救世主だァ!!』


それを無視して走り出そうとする


山「…束縛プレイ?」



違いますが…





『ざ〜くぃ〜〜〜!!』




ダッ

グィッ



土「ちょっ!!だから急に走るなっ!! うおッ!?」

『ぎゃぁ!!』




バタッ



ザワッ


「「「「「「「……」」」」」」」


其処にいる皆が固まった




山「…副長…」






『痛ったァ…』

土「っ…」




なんとか顔を離した二人


繋がれていて思うように受身が出来なかった為


痛い思いになった…



……接吻……



沖「土方さんと…が…」



其処に丁度上手い具合に総悟が現れた





沖「土方さんがを押し倒してキスしやしたぁああああ!!!」




土「言うなァ!!それに押し倒してねェ!!!」

でも押し倒した感じになっているのは事実だった



土「悪ィ…」


事故であるが好きでもねェ奴とは嫌だと思う





『痛いよ〜ねぇザキ〜歯欠けてない?鏡ない?』


山「え?」



土「言ってる場合かァァア!!」



山「(怖い…)か…鏡持ってきます!!」



ザキは走って行った





隊「あの…ホントに二人共キ…「副長ォオ!!」」



隊員の一人が言おうとした瞬間にある隊士が駆けつけてきた




土「なんだ?」

「ふっ…副長!犬威族の泊まってる宿に攘夷志士が乗り込むという情報が!!」

土「何!?総悟!」

沖「はいよっ」



沖「一番隊至急集まれィ!!他の隊もでさァ」


「「「「「はい!」」」」」





仕事かぁ〜久しぶりだよね〜


土「何ボケッと突っ立ってんだ!俺達も行くぞ」

『はい』



近「ちょっと待った」


土「『?』」


近「君等は手が不自由なんだから皆の足を引っ張るぞ
お前達は其が外れるまで仕事は無しだ」



『え…』

土「…チッ…」







『あぁあ〜暇〜〜』

と土方は、副長室にて書類整理をしていた


土「煩ェ。ちょっとは静かにできねーのか?」



カサッ

ガサッ


土「?」


『ブ〜ン』

は紙飛行機を作って飛ばし始めた



土「……最近書類が減ってると思ったらコレが原因か…」


『ヒュ〜♪』(口笛)



ガキの様にはしゃいでいる



土「いい加減にしろよォ!!」





『だって暇なんですもん。皆は仕事なのに〜』

土「ったく…」




コイツはさっきの事気にしてねーのかよ

俺だけ気にして…

自分に恥ずかしく思うわ!




『土方さん…さっきのこと気にしてんですか?』


土「なッ…///」


多分俺の顔は赤面してると思う


土「お前は気にしてねーのかよ」


『事故ですし、私が悪いんです…ちなみに土方さんはマヨネーズの味しました』


土「何味わってんだァ!!…テメェはなんか飴の味がした!」


『あぁ…手錠はめる前銀さんから貰った飴食べてたんですよ〜』




チャララ〜♪


其処で携帯の着信音が鳴った


ピッ

土「なんだ?」

隊「副長!攘夷浪士がそちらに向かっているもようです!!」


『何!?』


隊「犬威族の泊まってる宿に攘夷志士が乗り込むという情報は嘘でした!!
  本当は俺ら真選組を屯所から離して、幕府関係所を爆破するという計画だったんです」


土「…そうか。後は任せろ」


隊「しかしッ!副長とは…」


『大丈夫ですよ。なんとかなります』

土「あぁ。」



隊「…そうですか…わかりました」


ピッ



『残ってて良かったですね〜』

土「そうだな」



カチッ


土「行くぞ」

『はい』


刀を持ち走り出す

向かうは犬威族の泊まってる宿から最も遠い場所

奴等はきっといるはずだ





***



「コレぐらいか?」
「ちとやりすぎかもしれんな」
「コレぐらいが丁度いいだろ」


茂みに隠れている男達ざっと10人

攘夷浪士だろう



「後5分程か?」
「後5分程で此処が焼け野原か…面白そうだ…」


土「そら適わぬ夢だな」

「「「!!!」」」


『どーも〜真選組で〜す』


「なっ!?真選組!?何故此処に!?」




チャキッ


二人はあいている手で刀を構えた



『それは何故でしょ〜』


カキンッ

キンッ


浪士は数人倒れた




「何故だ…二人が何故此処に……!!」




ガシャンッ

ガンッ


二人は手錠の付いた手を振り上げ

思いっきり殴った




「クッ…苦しいかもしれんがあいつ等は片手は塞がれている。
 いつもなら仲の悪い組合だ!チャンス!行けぇお前ら!!」



「「「おらあああああ!!!」」」


浪士が大勢で掛かってきた




「『俺等を(私等を)なめんなァアアア!!!』」




どんどん斬っていく

繋がっているとは思えないほどの力だ




何時間かずっと一緒にいた所為か息が合っていた

それぞれ自分勝手に動いていたらダメだが今では不自由な手も1つになって倒していく




浪士達は悔しさと共に倒れていった



『ふぅ…』

土「後はコレだな…」



配線がごちゃごちゃになって絡まっている爆弾…


『コレどーしましょう…』


ピッ


「『え?』」


チッ

チッ

チッ


土「勝手に動き出した!?」


『ぎゃぁあ!!どーするんですかァコレェ!!』




そうこうしている間にも生死のカウントは黙々と記されていく


土「川だ!!此処で爆破させるわけにはいかねェ!!」

『はい!!!』



ダッ



二人は先ほどよりも息ピッタリで走った












見えた!

広い川だ!!



土「いいか?コレはかなりの力だ。爆風や爆発は凄いと思う。俺が投げた瞬間に急いで茂みに飛び込め」

『わかりました…』





土「いくぞ!」


カウント


5秒前



ガッ



今ある力全てを出し切って思いっきり投げる





ガサッ

二人は茂みに飛び込んだ


そして



土「オメェは俺が護るから…」

に頭から覆い被さる形にした




ゴゥウウウン




爆弾は物凄い音を出していた

黒い服の間から見える光景



思ったより紅く光り

たくさんの灰色の煙が出ていた




爆風も凄く

飛んでしまいそうだったけど

護ってくれたから…




土「…大丈夫か?」

『なんとか…』




まだ耳がギンギン言ってるよ

鼓膜破れてなーい?




『それにしても凄い爆風でしたね』

土「そうだな…」



手錠もさっきの爆風で壊れていた



それって物凄い事だ…
そんな爆風に耐えた私等は凄い!!



私が一人で関心していると




土「今から電話して報告しねーと…」

ザッ




そう言って土方さんは離れていった

















”オメェは俺が護るから…”









まだ耳に残ってる

あの爆音の所為かな?

それとも…




でも嬉しかったのは確かな事

私の本当の気持ちはわからない






それでも今現在に確かなことがある







私は気付いてますよ


離れていく時に


貴方の耳が赤くなっていた事を…









土方さん




ありがとう







私のこと







護ってくれて…





END




〜後書き〜

ぎゃぁあああああああああああああ!!!!!
スンマセェエエン!!
なんかグダグダになってしまいましたァ!!

なんか最初ギャグだったのが
シリアスになってるし〜〜!!
ゴメンなさい!!



最後になっちゃったけど騎亜羅移転おめでとー↑↑
って事で移転記念です
こんな駄文でゴメンなさいね
でゎ失礼します