第一印象がいい奴にロクな奴はいない




今日は飯・・・の材料になるものが何もなかったので

流石に腹が減っては戦はできぬぅぅうう!!

つー事で、
お登勢さんの所に来たのだった



神「おかわりヨロシ?」

神楽は茶碗にいっぱいの米を頬張り
一瞬にして食べ終えた


登「てめっ何杯目だと思ってんだ
ウチは定食屋じゃねーんだっつの」


ここは酒と健全なエロをたしなむスナックなんだよ、と言った



ファミレス行って、お子様ランチでも頼みな!!
オカズに興味ない。たくあんでヨロシ。
食う割には嗜好が地味だな

と二人はグダグダ言っていた


登「ちょっと銀時!!!!もう5合も飯食べてるよ!!」


だが銀時と新八はゲッソリしていた

新「5合か…まだまだこれからですね」
銀「もうウチには砂糖と塩しかねーもんな
なんとか生きてるのものおかげだもんな」


私が帰ってきた時だけ
金があるもんな。

普段は私は真選組や情報屋で此処にいないから
金が無い=物が買えない
買えないという事は、ただせさえ神楽の食欲で大変なのに、
何も食べられないのだ



登「、アイツらどうしたんだィ?

ん?」


目の前で炊飯器を担ぎ、
全ての米という米を食い荒らす神楽


登「まだ食うんかいィィ!!
ちょっと誰か止めてェェェ!!ァァァ!!」

『ゴメン、お登勢さん。私にも無理。』







第八訓 第一印象がいい奴にロクな奴はいない






登「へェ〜前から思ってたけど・・・あの娘も出稼ぎで地球に
金欠で故郷に帰れなくなったところをアンタが預かったワケか


バカだねェアンタも家賃もロクに払えないクセに」

『ホント、ホント。』


ま、其処が銀時の優しさのせいなんだけど。。


銀「オレだって好きで置いてる訳じゃねぇよ。あんな胃拡張娘」


瞬間、

銀時の顔にコップが投げつけられた


神「なんか言ったアルか?」

「「『言ってません』」」






銀「いだだだ」

そりゃコップを破片になる程の力で投げられちゃ・・・

痛いだろうよ




「アノ大丈夫デスカ?」

銀時に手ぬぐいを渡す女の人
初めて見る顔だった。

顔は濃く、
猫耳がついていて、年齢は・・・とても若いとは言えないぐらいだ

猫耳が顔に合っていない。。
失礼だけど、、なんか・・・ねェ。


「コレデ頭冷ヤストイイデスヨ」

銀「始めて見る顔だな。新入り?」

「ハイ今週カラ働カセテイタダイテマス。キャサリン言イマス」


キャサリンかァ

アレ?キャサリンってもっと綺麗なイメージが・・・。



登「キャサリンも出稼ぎで地球に来た口でねェ」


実家に仕送りするため頑張ってるなんて・・・

いい子なのね・・・・・・(うるっ
見かけに寄らず。

人は見かけで判断しちゃいけませぬな



銀「たいしたもんだどっかの誰かなんて己の食欲を満たすためだけに…」

銀時が言葉を発した瞬間
銀時の顔に目掛けてコップが飛んできた
顔面直撃。


神「なんか言ったアルか?」

「「「『言ってません』」」」



神楽は私に何もしないって事はわかってんだけど
やっぱり恐いね・・・うん。



「すんませーん」

スナックの扉が開いた



ん?なんか変だな、この言葉・・・はね○のトびら・・・みたいな?
スナックという道を切り開いた・・・みたいな?


思考回路がぐちゃぐちゃになっていると
外から男が二人入ってきた



「あのこーゆーもんなんだけど。
ちょっと捜査に協力してもらえない?」

警察手帳を見せる男・・・


警察・・・?
幕府・・・?



察「このへんでさァ店の売り上げ持ち逃げされる事件が多発しててね」



自身を探していたわけではない事に安心した
警察の話を静かに聞く事にした



警察に寄れば、
なんでも犯人は不法入国してきた天人らしい


考えていると
一つの情報が蘇った


『あぁ…なんか聞いたことあるなァ。
・・・どっかの家に入り込んだときに・・・

確か猫耳・・・』


だった様な・・・

そう、キャサリンみたいにさ。
でも、キャサリンは違うでしょ
アレ、違うよね?
ねェ、そうだよね?
オイ、キャサリンはいい人だよな?








銀「知ってますよ犯人はコイツです」


次の瞬間
神楽が銀時の指を曲がってはいけない方向に曲げた

っというか…折った



銀「何さらしてくれとんじゃァァ!!」
神「下らない冗談嫌いネ」


銀「てめェ故郷に帰りたいって言ってたろーが!!」


この際強制送還でもいいだろ、と怒鳴った



神「そんな不名誉な帰国御免こうむるネ。いざとなれば船にすがみついて帰る」


こっち来る時も成功したらしい・・・


銀「不名誉どころかお前 ただの犯罪者じゃねーか」


『さっすがァ神楽!!いけてるぅ』

銀「ちょっとちゃん!?何そんなこといってんの?」


一応君も警察でしょ、と怒られた

別に恐くねーもん




その光景を見ていた警察とお登勢さん


察「・・・なんか大丈夫そーね」
登「ああもう帰っとくれ。
ウチはそんな悪い娘雇ってな…」



何処からか聞こえるエンジン音


登「!?」


それはスナックの外であり、
銀時の原チャリに乗ってその後ろには色々とゴチャゴチャ括り付けていた

運転手は・・・


「アバヨ腐れババア」


キャサリンだった


そのままエンジンを全快にし、
発進していった



登「キャ…キャサリン!?」
新「お登勢さん 店のレジごとなくなってますよ!!」


銀「あれ、俺の原チャリもねーじゃねーか」
神「あ・・・そういえば私の傘もないヨ」
『私の神無月と皐月がない!!』


アレ、大切なのにっ



キャサリンは止まらずに、私達に向かって「バーカ」と言った



それを見て黙ってる私達ではない


銀「あんのブス女ァァァァァ!!」
『ぶっ殺す!!あのめちゃくちゃな顔をもっとめちゃくちゃにしてやる!!』
神「血祭りじゃァァァァ!!」





すぐさま警察の乗ってきただろうパトカーを見つけ

銀時とと神楽はそれに乗り込んだ


何故か・・・神楽が運転手。
銀時が助手席
が後部座席



新「ちょっ…何やってんの!?何処行くの!?」



無理言う新八を無理矢理乗せる


察「おいィィィちょっと待ってェェ!!それ俺達の車・・・」



警察の言う事を聞かないまま

私達は車を出した




パトカーは高スピードで走っていた


新「ねェ!とりあえずおちつこうよ三人とも
たかが原チャリや傘でそんなにムキにならんでもいいでしょ!


あ、でもの刀はヤバイかも…妖刀だし…。」





新八の発言の答えはこうだった


銀「新八、俺ぁ原チャリなんてホントはどーでもいいんだ。


そんなことよりなァシートに昨日借りたビデオ入れっぱなしなんだ。
このままじゃ延滞料金がとんでもない事になる。


どうしよう」


『え!?それヤバイじゃん!!早くとりもどさなきゃ!
それに私の刀はどーでもいいの。だって扱えるの私だけだから


利用することはできないもん!
だって・・・私以外がもったら・・・・・・』


は黒い笑みを零した


『それに銀時に原チャリのシートの中に私が借りたビデオも入ってるんだ

このままじゃ二つ分の延滞料金がヤバイことになる
どうしよう』


新「二人の行く末がどうしようだよ!!
それにの黒い笑みは何なんだよ!!」

『ふふ…知りたい?』

さっきよりも怖い微笑みが…

新「遠慮します」



三人のやり取りを聞きながら

神楽は口を開き、とんでもないことを言った



神「延滞料金なんて心配いらないネ
もうすぐレジの金がまるまる手に入るんだから」

新「お前はそのキレイな瞳のどこに汚い心隠してんだ!!」

新「そもそも神楽ちゃん、免許持ってんの!なんか普通に運転してるけど。」

『持ってる訳ないじゃん!神楽は14だよ?

16の私だって免許取れないんだから』


原チャリは乗ったけど・・・

※原チャリは普通免許が無ければ乗れません

 

 

神「人はねるのに免許なんて必要ないアル」

新「オイぃぃぃ!!ぶつけるつもりかァァ!!」

銀「ビデオ粉々になるだろーが」
『え?困るぅう!!』

新「ビデオから頭離せ!!」










結構近づいている事に今気付いた

神楽は意外と運転が上手い




近付いている事に気付いたキャサリンは急カーブして狭い路地に入っていった


銀「あっ!路地入りやがったぞアイツ!!」



神楽はハンドルを思いっきり回す

神「ほァちゃああああ!!」






道をはさんだ家がどんどん
神楽の運転により壊されていく


幅的に、車が通るのは無理な話なのだ


銀「オイオイオイオイ」
新「なんかもうキャサリンより悪い事してんじゃないの僕ら!!」

神「死ねェェェアルぅううう!!」


家がどんどん破壊されていく
コレはヤバいと思った


『神楽!!運転かわれ!!』

神「嫌アル!!にはまかせらえないヨ」

『安心しろ!!任せろ!!』


神楽は運転をと代わった

素直じゃん




ハンドルを握る

『おらァアア!!死ねェエ!!キャサリン!!』


パトカーを思いっきり走らせる



狭い道を高速で
意外とスムーズに通っていた


銀「ちょっ!何!?ってそんな才能あったの!?」

『私には特技たくさんあるっつったろ!!』




余所見した瞬間
目の前には道がなかった


目の前には川・・・というか・・・下流?海?
そんな事ァどうでもいい

とにかく



『危ない!!』


急ブレーキをかけるが遅かった

そのままパトカーは飛び込んでいく



「「「あれ?

あれェェェェェ!!」」」




私は咄嗟にドアを開け

飛び出す


『風華来!!』


私は宙に浮き
そのまま地面に降り立つ


三人が乗ったパトカーは水の中に沈んでいった





『キャサリン!!』

キャ「シブトイ奴デスネ」



キャサリンはに向かって走り出した




 
登「そこまでだよキャサリン!!」



橋の上にはお登勢がいた


登「あたしゃアンタのこと嫌いじゃなかったんだけどねェ
ありゃあ、偽りの姿だったんだねェ
家族の為に働いてるってアレ、ウソかい?」

キャ「…お登勢サン…アナタ馬鹿ネ。


世話好キ結構。デモ度ガ過ギル
私ノヨウナ奴ニツケコマレルネ」

登「こいつは性分さねもう直らんよ
でもおかげで面白い連中とも会えたがねェ」


それは・・・

それはきっと・・・



登「ある男はこうさ、ありゃ雪の降った寒い日だったねェ」


お登勢さんは旦那さんの墓参りに行ったらしい

お供え物の饅頭を置いて立ち去ろうとしたら、

墓石の裏に持たれかかってる男がいた



その男は土や泥まみれだった
決してホームレスではない

まるで・・・必死に何処かから逃げて来た様に・・・
そう思った


「それまんじゅうか?食べていい?


腹へって死にそうなんだ、と言った


登「こりゃ私の旦那のもんだ」


旦那にききな


そう言ったら間髪いれずにそいつはまんじゅうを食い始めたらしい


登「なんつってた?私の旦那」





お登勢さんが話しているのに
私は口を挟む


『その人って…銀と・・・』


戦争が終わって・・・すぐだ

お登勢さんと、奴があったのは




登「そう聞いたらそいつなんて答えたと思う?


死人が口きくかって」



お登勢さんが話していると

キャサリンはエンジンをかける



登「だから一方的に約束してきたって言うんだ」

『お登勢さん!!』


しまった!!


キャサリンがお登勢さんに向かっていく

私の位置から走って間に合うだろうか・・・?



登「この恩は忘れねェ

アンタのバーさん…老い先短い命だろうが」



キャサリンは止めない

どんどん近付いていく


私も急いで向かう





すると水の音が聞こえた

何かが水の中から飛び立つ様な・・・そんな音



『!?』

登「この先はあんたの代わりに俺が護ってやるってさ」


走っているキャサリンの真上・・・
水の中から出てきた銀時が木刀を構えていた


そのまま・・・
銀時は木刀を振り上げ

キャサリンは・・・倒れた


銀時の手によって…キャサリンは捕まったのだ









やっぱり・・・


私は静かに少し離れた所からお登勢さんと銀時を眺める


銀「仕事くれてやった恩を仇で返すたァよ
仁義を解さない奴ってのは男も女もみにくいねェ。ババァ」

登「家賃を払わずに人ん家の二階に住みついてる奴はみにくくないのかィ?」


そんなお登勢さんの言葉に
銀時は言葉を変えた


銀「ババァ、人間なんてみんなみにくい生き物さ」
登「言ってることメチャクチャだよアンタ!


まァいいさ今日は世話になったからね今月の家賃くらいはチャラにしてやるよ」

銀「マジでか?ありがとうババァ、再来月は必ず払うから」


さりげなく来月スッ飛ばしてるし・・・


あ、お登勢さんも気付いたみたいだ



ふふ…やっぱり
お登勢さんの話の人って…銀時なんだ

銀時らしいわ…



銀「何笑ってんの??」

『ん?何でもない!!』


少し離れていたはずなのに

銀時は目の前にいた



銀「何だよ!!気になるじゃねーか」

『いや・・・銀時らしいなって』



銀時に何かを黙っているって事・・・

な〜んか難しいな



銀「?」

『知〜らない!!』

銀「おい!!!!」

銀時は私がいいたいのは分かってないと思う

でも、それでいい





やっぱ銀時は銀時だね

昔から変わらない






〜後書き〜



なんかだんだんギャグじゃなくなってる…

ヤバイかも!?

どーしたらいいのォオオ!?



銀「今回銀さん大活躍!!やっぱ主役はコレでしょ!!
ヒーローは遅れてくるってゆーし」
管「でもちょっと遅かったんじゃないの?
でもタイミングあいすぎじゃん!!」

銀「うっせェな
ギャーギャーギャーギャー。発情期ですか、コノヤロー
だからもてないんだよ」

管「うっさいなぁ!!天パーは黙っとけ!
もう訓を
”天然パーマにロクな奴はいない”にすっぞ!!
それか
”天然パーマほどモテない奴はいない”にすっか?


あたいは管理人だから自由なんだよォオ!!
お前をどーにでもできるんだよォ」


にやり


銀「(ゾクッ)
ちょっとそれはないんじゃないの?
上ならまだともかく、下のはひどいと思うよ!」

管「だからコレ以上ひどいのも考えられるっつってんだよ

だから黙っとけ」

銀「はい…」




END


次も見てください!!