粘り強さとしつこさは紙一重



第六訓 粘り強さとしつこさは紙一重




真選組屯所門前…


『スンマセーン!!誰かいませんかァ〜?
ですよォ!!一応隊士なんですよ〜!!誰かァ!』


くそっ…あっちから呼んでおいて留守?
または…無視ですかァアア!?
死ねェエエ土方ァアア!!もういっそ肘肩にしてやるゥ!!



山「あ!!さん!こんにちは!!」


おった…
やっぱり無視だったんかィ!!何コイツ早く出てこいよ!!



(すっごく睨まれてるんスけど)
山「何か用?」


『何か用ゥウウ!?
こちとらそちらさんの副長に呼ばれてはるばる来たんだよォ!!
何か用?だと?ふざけんじゃねェエエ!!』


山(人格違うゥ!?)


私が思いっきり睨むと、ジミーは怯んだ


山「副長ですね…副長は自室にいます」

『そう?分かった…土方ァ!!ぶっ殺す!!』



山(副長大丈夫かなァ…)



ジミーに同情されてるよ…終わりだねw副長




ズカズカと副長室に向かう私

副長室と書かれたプレートを見かけ、
思いっきりノックする

ノックと言うよりは・・・
パンチングマシーン・・・みたいな?



『失礼しま〜す』

土「あぁか・・・
ドアが凄い音してたもんだから、
ゴリラでもやってきたのかと思ったぜ」


『何か用ですか?』

顔は笑ながらも
千本ノックとでも言えるであろう、拳状に無数に凹んだドアを見せる


土「・・・・・・・・・

・・・用事は一つだ」


あ、土方さん、少し引いたなこりゃ・・・。



土「俺と総悟と近藤さん…前戦わなかっただろ・


力試しだ、戦え。」



はい?今ですかィ?

・・・あっ…そうにぃと同じ口調…
そんなこたァどうでもいい!!


『今?マジで?』

土「マジだ」



はィイイイイイ!?





また道場に連れて行かれ、
木刀を持たされ、目の前にはゴリ・・・じゃなかった
近藤さんが・・・




土「始めるぞ」

はァ…


土「まず近藤さんとだ」
近「手加減するから安心していいぞ」



めんどいだけなんスけど…



沖「木刀何本にしやす?」
『まだ一本で』


土「はじめ!!」


どちらも動かず…殺気だけを飛ばしあっている


近(すごい殺気だ…これが黒蝶の力・・・気配だけで負けているというのか…)」


『こないなら・・・



こっちから行く!!』


タンッ

が飛んだのは分かった…”

”でも…”


カラン…


次の瞬間…山崎と同じ用に…近藤の木刀は真っ二つ




”でも…飛んだこと意外分からなかった…”

”見えなかった”

『はァアい、次』



(黒蝶…か)
土「次は俺だ」



ぇえ〜!?めんどォ



沖「始めてくだせぇ」

また…近藤と同じで…どちらも動かない



土「こっちから行かせてもらう」


土方さんが走り出し、

木刀に重みがかかる

木刀のぶつかる鈍い音が鳴り響く



沖「肘肩さんたいしたもんでさァ。

とやりあうとは…」

土「漢字違うぞオイ!!なんだその言い方は!!」

『よそ見してる暇なんかないよ』

ゾクッ


土方は、背中からものすごい寒気を感じた


次の瞬間…
今まで目の前にいたは土方の後ろにいて

木刀が首の横にあった



土「…!?」

『終わり!土方さんよそ見はいかんよォ!!』

土(気付かなかった…いつの間に!?
気配を消していたのか!?これが黒蝶…)







沖「さて…最後は俺でさァ」


自分の木刀を肩にかけて
ゆっくりと向かってくる


『げぇエエ!!そうにぃ!?無理ッ!!そうにぃ強いもん。


今まで一度も勝てたことないし…』

土「総悟に一度も!?」

沖「勝てたことないって…それは何年も前の話でさァ。
攘夷に参加したあとなんて一度も勝負したことなかったろィ?」

『そうだけどさァ…でも刀教えてくれたのそうにぃだよ?』

勝てるわけないじゃん


沖「でも二刀流は我流だろィ」
『そうだけど…』




私とそうにぃの刀には決定的な違いが・・・


すると道場の扉が開いた

銀「いる?」


銀時だった

『銀時!?』
沖「旦那じゃねぇですかィ」




『なんでここにいんの?』

銀「が何も言わずにいなくなるから探しにきたんだよ」
沖「そうなんですかィ」

銀「って君…沖田君だっけ?」
沖「そうでさァ…よく覚えてやしたねィ」

銀「覚えたくなくても覚えるよ(サディストだから…)


ん?
沖田?」


も沖田だったよな…)



銀「の兄のそうにぃって…!!!」

『このサディスティック星の王子…沖田総悟だよ』

銀「マジでェエエ!!?」



ショックゥ!!とでも言うような顔だった


銀「まさかこの沖田君がのお兄様だったなんて…」

『まァどーでもいいわ』
沖「さてと!試合始めますかィ」

銀「試合?」

沖「の力を調べてるんでさァ」
銀「そーゆー事!!」

銀「それなら俺も見とこ!!」

の戦う姿見んの久ぶりだな)




土「始めッ!!」

両者…刀を構えたまま一歩も引かず

殺気を漂わせている



近「ぅわッ!すごい殺気…

!?」

近藤さんは銀時を見て目を見開いた


銀時はその殺気に何も動揺を見せずに真剣に見ていたのだ




近(なんだコイツ…一般人のくせに、
こんな殺気の中でも何も動揺を見せないなんて…
まるでこんな事は毎日で当たり前のように…
何度もこんなことをくぐりぬけてきたように…)


するとが動いた


金属音のような、木刀らしかなぬ音が響く

それだけ両者の動きが素早いのだ



銀「はスピード派・・・
沖田君はのスピードには劣るかもしれないが、凄い技術派だな・・・

沖田君は重いのを撃ってくるのか」

、やり難そうだな、呟いた


土近「何!?」


それを聞き逃さなかった二人


土(何だコイツ…ただものじゃねぇ)
近(やっぱり…コイツァ…)



やっぱりそうにぃ強いッ!!
私はスピード勝負…

でもそうにぃはそれをいとも簡単に止めてしまう…


このままじゃ・・・


沖「強くなりやしたねィ
『そうにぃもね』

沖「そろそろ本気出したらどうですかィ」
『そっちこそ』

土「何!?」
近「今まで本気じゃなかったというのか!?」


『銀〜!!』

は右手を高く上げ、振った

銀「ほらよッ!!」



銀時は自分の愛刀…洞爺湖と書かれた木刀をに投げ
それをがキャッチした



『何処投げてんだよ』


銀時が投げたのはの頭の辺
それを見ずに気配だけで取った



『さて…これからが show time だ!!』








は構えた
二つの木刀を持って…



土「何!?木刀二つ!?」
近「二刀流だと!?」


銀「アレ?知らないの?は黒蝶だって…
もしかして黒蝶は知ってて二刀流だって知らないの?」

土「うっうるせェ!!」


図星だったか・・・。


銀「聞いたことはあるでしょ?妖刀…神無月と皐月…
二本持ってるっていうことは二刀流だって思わない?」

近「たっ…確かに…」

沖「ゴチャゴチャ言ってないで行きますぜィ」




さっきとは全く違い…ものすごい速さで打ち合っていた

道場には打ち合う三本の木刀の音だけが響く



近「ものすごい速さで見えない!!」

銀「…さすがだな・・・


危ないぞ!!」

『くっ…』



なんとか沖田の木刀を避けた

土(……万事屋の奴・・・見えてるのか)



しばらく打ち合いが続く


沖(さすがに二刀流はキツイでさァ)


さすがそうにぃ…今まで戦ってきた人の中の上位に入る



カキンッと音がした

沖田の刀によっての右手の刀が飛んでいた



そして…沖田はの後ろに回りこみ
の背中に拳を当てた


つまりコレは…背中を貫かれたことを意味する



『…あ…負けちゃった…』
沖「俺の勝ちでィ」


銀「はがんばった…


沖田君強いねェ〜」


後ろでパチパチ、と手を打っていた



沖「旦那も…でしょう?」

銀「!?」

沖「旦那はずっと俺との刀見えてたろィ?」
銀「よく分かったね〜」


これには銀時も吃驚だった



(そりゃぁわかりまさァあんだけものすごい視線で刀先見られてたら)




『さてと…もういいでしょ?帰っても』
沖「ちょっと待ちなせェ」
「『!?』」


沖「まだが何番隊に入るのか決めてないでさァ」

近「それもそうだな…よし… 一番隊副隊長にしよう」

『はァい』


まさか、そんな早く決まるなんて・・・



丁度、一番隊副隊長の人が田舎に帰ったらしい




近「制服は今度渡すから!多分明日届くと思うけど」

『…(早ッ!?)』









―翌日――・・・



『ふわぁ・・・眠い・・・』


私は今、朝から万事屋の掃除をしている

万事屋は辺りにジャンプが散らかってるわ
お菓子の包みが広がっているわ・・・
定春の毛がそこら中についてるわで大変だ


『ホラ、銀時。
自分の家でしょうが、ちゃんとやれ。』


銀「ぇえ〜。だって眠いんだよねェ〜」

『ぶっ飛ばすぞ?あの窓突き破って空漂いたいか?』

銀「止めてください。

ん?待てよ、、
あ、いいかもな、ソレ」



一回空飛んでみたかったんだよ、と言う頭がくるくるパーな奴


銀「ゴメン、心の中にツッコむ様で悪いんだけどさ、

頭がくるくるパーって、どっち?中?外?」



どっちも。と言ってやると
部屋の隅の辺のゴミを塵取り箒でサッサッサと細かい作業をし始めた



あ、コレいじけてんだ




♪♪〜♪

電話が鳴った

新八出て〜。と言いそうになったが
今日は新八はお妙さんの所で一日過ごすらしいのでいないのだ

面倒くさいけど、ノロノロと足を進ませ、
受話器を取る


『Hi,This is Yorozuya Ginchan.What' up?』

新”あの・・・新八ですけど、だよね?

英語、分かりにくいから止めてくれない?”


新八だった


『もしもし?万事屋銀ちゃんです、どうしましたか?』


新”否、誰も繰り返せなんて言ってないからね

しかも英語、めっちゃ発音良かったし・・・。”


『ま、どーでもいいよ。』

新”あ、ゴメン。なんか、少しスルーされた気もするけど、本題ね。


午後から銀さん達連れてファミレスに来てくれないかな?
姉上の事で、相談したい事があるんだ”


お妙さんの事で相談?
何かあったのかな?


『オッケェ。命に代えても』

新”ゴメン、なんかムカつくから、それ。”

『ムカつくように言ってんだよ。』

新”そうだったね・・・。はそーゆー人だったの忘れてたよ・・・。”

『ま、いいや。2.3時ぐらいに行くから。

じゃね』


受話器を持って、本体でブチッと切った


『ちゃんとマナーは守りましょうw』


持っていた受話器からはツー、ツーと音がしていた

受話器を置き、

作業に戻る




『銀時〜ホラ、いじけてないで早く終わらせよ〜』



だが銀時はいじけたままだった

『3時ぐらいにファミレス行くと、新八がチョコレートパフェ奢ってくれるってよ。』

と言った瞬間

銀時は立ち上がり
目を輝かせてサッサと掃除をし始めた





扱いやすいな、ホント。







3時。
新八をしばらく待たせてファミレスに向かった

其処には珍しく怒っていないお妙さんと新八がいた


新「銀さん!!!」

神「オイ、私はどうした、オイ」





席に着き、チョコレートパフェに食いつきながら話を聞く銀時


私はパンケーキを突っついて聞いていた



銀「よかったじゃねーか 嫁のもらい手があってよォ」

『今まで男に縁なかったもんねw』


(黒いなオイ…笑顔で言うとこがまた黒い…)
銀「帯刀してたってこたァ幕臣かなんかか?」

『玉の輿じゃん!!さっすがお妙さん』


そう言う私はかなりニヤついていた



銀「本性がバレないうちに籍入れとけ籍!」

銀時がそう言った瞬間
銀時の顔がパフェの中に入った

性格には、お妙さんが銀時の頭を掴んで
パフェを巻き込んでテーブルに叩きつけたと言うのが正しいだろう

妙「それどーゆー意味」


私の笑いも治まった
否、治まらないと、自分の命も危ないと悟った











お妙さんの話によれば、

何処にいてもその男がいるらしい

『ストーカーか…手伝うよ!!女の敵は皆の敵!!』



私が燃えていると

隣で「あと30秒」と聞こえた



銀「ハイハイラストスパート。
噛まないで飲みこめ神楽。頼むぞ、金持ってきてねーんだから」


神楽がラーメンを食べている横で
銀時が見守っていた


あの特大ラーメンを時間内に食べ終えば今回の食事代はタダになるらしい


新「きーてんのアンタら!!」


すると銀時は嫌々振り向き


銀「んだよ…俺にどーしろっての?
仕事の依頼なら出すもん出してもらわにゃ」

新「銀さん僕もう2ヶ月給料もらってないんスけど。

出るとこ出てもいいんですよ」


コレでも銀時には効いてるだろう

そして私はそんな銀時に留めを刺す


『銀時ってそんな人だったんだ…
もし私がストーカーされても何もしてくれないんだ…』


ぅぅっ・・・と一芝居をするのだ


銀「ストーカーめェェ!!どこだァァァ!!

成敗してくれるわっ!!」



銀時は立ち上がって叫んだ


「『扱いやすい奴』」




すると足元で何かが揺れる感じがした


気持ち悪い・・・
何かがいる・・・。


すると机がはっきりと揺れた

「「「「『!!』」」」」






「なんだァァァ!!やれるものならやってみろ!!」

新「ホントにいたよ」

銀「ストーカーと呼ばれて出てくるとは バカな野郎だ
  己がストーカーであることを認めたか?」

『……』


「人は皆愛を求め追い続けるストーカーよ」



テーブルの下から近藤さんが出てきた




ワナワナ
プルプル


私の体は小刻みに震えた


『…っ…ストーカーって…



お前かァアアアアアアアア!!!!!』



店内だとも忘れて
思いっきり頬を拳でぶん殴った


近藤さんは思いっきり吹っ飛んだ



『ストーカーって聞いてむかついてたのが…


お前だと分かって100倍イラついたわッ!!』



まだ次の技を繰り広げようと腕をブンブンと回すと

銀時に両脇下から肩にかけて腕で固められ
身動きが取れなくなった


銀「何?知り合いなの?」

もう忘れてやがる…





近「ときに貴様、先程よりお妙さんとと親しげに話しているが

はなんとなく分かったような・・・。
お妙さんとは一体どーゆー関係だ」


あーあー・・・
なんか面倒くさそう


妙「許嫁ですぅ。私この人と春に結婚するの」
銀「そーなの?」
妙「もうあんな事もこんな事もしちゃってるんです

だから私の事は諦めて」

近「あ…あんな事もこんな事も。そんな事もだとォォォォォ!!」
新「いや そんな事はしてないですよ」

『オイゴリラ、こっち向くな

唾が飛ぶ。
きもい』




近「って事はとはどーゆー関係なんだ?
お妙さんと結婚するのは信じ難いがもしそうだとして

とはどーなんだ?」

銀「とは旧友ってか親友ってか…


まァ昔からの友人ってとこだな」


銀(ホントは彼女って言いてェけど・・・にはその気ないし・・・
言うと怒られるし、殴られるし・・・・・・)






近「お妙さん!!君がどんな人生を歩んでいようと
俺はありのままの君を受けとめるよ

君がケツ毛ごと俺を愛してくれたように」
妙「愛してねーよ」




近「オイ、白髪パーマ!!
お前がお妙さんの許嫁だろーとの親友だろーと関係ない!!


お前なんかより俺の方がお妙さんを愛してる!!」


そりゃそうだろうよ…

嘘だもんさ



近「決闘しろ!!お妙さんとをかけて!!」


『だから唾飛ぶから近寄んな。』



はァ…まったく…このゴリラは…

え!?あたしも入ってんの!?





***



時は厠

『銀!!どーすんの?こんなことになっちゃって…』

銀「大丈夫!!俺に策があっから」

『策って?何か私も商品みたいになってんだけど?』

銀「今木刀を削ってんだ。コレをこーして…こう!!」

『はァ…あほらし』










しばらくして
辺りは紅く染まってきた


橋の上でお妙さんと新八が話していた


妙「あの人多分強い・・・。
決闘を前のあの落ち着きぶりは・・・。」


そういうお妙の心境を知ってか知らずか

神楽は傘を持っていつでも打てる準備をしていた
銀時がピンチの時は打つんだと。





近「おいッ!!アイツはどーした!?もいないじゃないか!!」

新「あーなんか厠いってくるって言ってました」


すると近藤さんの目の前に現れた銀時

私はお妙さんの後ろにジャンプして着地した



新「あっ!…何処行ってたんだ?」
『銀時んトコ』




近「獲物はどーする?」

銀「俺は、木刀で十分だ。このまま闘ろうや」



せっかく削ったのに使わなかったら意味ないもんな


近「なめてるのか貴様」

なめてんだろーよ


銀「ワリーが人の人生賭けて勝負できる程大層な人間じゃにんでね
代わりと言っちゃ何だが 俺の命を賭けよう」





銀「お妙の代わりに俺の命を賭ける」


グダグダと語っている銀時


銀時が珍しくいいこといってる・・・
どーせ作戦なんだろーけど…

でも…作戦とはいえ、なんでこんなスゲー良い事言えるんだろう

ある意味スゲーな銀時…



妙「ちょっ止めなさい!!銀さん!!」

近「ククッ

い〜男だな お前
小僧 お前の木刀を貸せ」



かかった…


それを待ってましたァ!!と言うように
銀時は近藤さんの目の前に自分の木刀を投げつける


銀「使えよ俺の自慢の愛刀だ」


銀時は新八の投げた木刀を使う



近「いざ!!」
銀「尋常に」
近銀「「勝負!!」」


近藤の持ってた 洞爺湖と書かれた木刀…

近「あれ?」

先が折れてなかった

近「あれェェェェェェ!?ちょっと待て先っちょが…」



まさか引っかかるとは思ってなかったな…


近「ねェェェェェェェェェェェェェェェ!!」


近藤さんが叫んでるのを無視し

銀時は思いっきり木刀で吹っ飛ばした



銀「甘ェ…天津甘栗より甘ェ
敵から獲物借りるなんざよォ〜」


多分私でも引っかかるかも・・・

あんな事言われたら



銀「厠で削っといたブン回しただけで折れるぐらいにな
こんなことのために誰かが何かを失うのはバカげてるぜ」

全て丸くおさめるにゃコイツが一番だろ、と付け足した



近「コレ…丸いか?…」

近藤さんの意識はとんだ



銀「よォ〜どうだいこの鮮やかな手ぐ…ちゃぶァ!!」

新八と神楽がとび蹴りをして
銀時は最後まで言う前につぶされた


二人にボコボコにされ・・・
その二人は怒って何処かへ行ってしまった



妙「フフ…」


お妙さん…笑ってる

お妙さんも分かってるんだ

銀時は理由もなしでこんな卑怯な事しない

自分ひとりが泥をかぶれば、他の誰にも危害が及ばない

そんな事を思ったんだね 



銀「なんでこんなに惨めな気分?」

同感だね
みんなの為にやったのに

ホントに不器用な人…
でも…

私やお妙さんのように
ちゃんと分かってる人もいるから








『銀!!待って!!!』

いつの間にか帰りかけている銀時を追いかける


銀「は俺が情けないって思ってないの?」

『そりゃ最初策を聞いた時は思ったよ


でもね

ちゃんと分かってるから』



そのまま走って銀時を追い抜いた

少し恥ずかしかった



銀「…ちょっ…待って!!」





 
〜後書き〜


6話終わりです!!

長かったなァこの話…

沖「ちょっと待ちなせェ」

管「!?その声は沖田!」

沖「今回俺少なかったような気がしまさァ」
管「さぁ?出た方じゃない?
  だって万事屋中心なんだもん」

沖「でもは俺の妹ですぜ?」

桂「俺よりはマシだろ」

桂「俺なんか未だにちょっとしか…出てないんだぞ」

沖「その声は 桂!!」
桂「その声は真選組一番隊隊長沖田総悟!!」
管「何故説明的!?」

沖「今日こそ逮捕でさァ!!」
桂「チッ 折角出てきたのに!!」


桂「さらばだ!!」


管「じゃーね!!さん!!」