すねに傷がある奴ほどよくしゃべる



第三十二訓 すねに傷がある奴ほどよくしゃべる



『お腹減ったァ・・・。』


私は今恒道館道場にいる。

本当に珍しいな。仕事が入ったお陰で金が入ったらしく、今日は鍋だそうだ。

も来てと神楽に呼ばれて来てみれば・・・・・・


神「この鍋銀ちゃんの足の裏みたいな味するヨ」

『んなもん食べれるかァ!!』


お妙さんを待ってたから凄いお腹空いてんのに・・・
食べる物まで無くなっちまった。

このままお妙さん帰ってきたらどーすんの、コレ?
殺されるよ、コレ!


妙「ただいまァ」

ゲ…。

銀時は清潔にするよう心掛けるとか言ってる間に帰ってきちゃった。

新八は凄い汗を流してる。
私、今すっごく此処から逃げ出したいんですけどっ!!


銀「この際俺の足を入れてみたら臭いが相殺されるかも。」

『きもいから止めろ。』


刀を首元につきつける。
銀時は冗談だってと冷や汗をかきながら手で刀を押さえた。


すると、目に入った異様な光景。


『・・・か、神楽?それ、な、何入れてんの?』

神「ハーゲンダッツだヨ。」


嬉しそうに言いながらお妙さんが好きなハーゲンダッツをまるで銀時の足の裏の様な物体の中に入れる神楽。

可愛い顔して爆弾をバズーカの中に入れちゃったよ!!


『ひっ避難警報発令!!今すぐ住民は避難してくださぃぃい!!』

新「ちょっとまって!片付けよう!!」


と新八は急いでコタツごと運ぼうとする。

だが神楽は諦めたら試合終了だと言う。

『はい其処ぉ!下ネタ言うなァ!!』

銀「否まだ何も言ってないんですけど。」

『銀時の言いたい事は分かっている。どうせ"体育館にウンコ"ですぅ』

新「意味不明なんですけど。」

銀「何で分かったんだ!?」

新「合ってんのかよッ!?アンタら何者!?」


四人で騒いでるというのにお妙さんの声がやけに響いた。


妙「ねぇハーゲンダッツしらない?」


『ヤバイ!気付いた!!さすがアネゴ。私知らないからね。私知らないからねっ!』

銀「おたまァ!!」
『んなもん無いよ。』

銀「神よ。我をお救いくださぃい!!」

ズボッと手を熱々の鍋の中に突っ込む馬鹿。

火傷するよ〜と気楽に見ていた
途端に銀時の悲鳴と一緒に飛んできた気持ち悪い液体を避ける。


『っあぶなっ!せ、セーフ』


だが後ろに気配がある事に気付く。
嫌な予感がしてゆっくりと振り向くと・・・
其処には顔から魔女の謎の液体を垂らしている魔王がいた。


『・・・じゃなかった。』
「・・・・・・・・・。」




***





「『ハーゲンダッツ100個ください。』」

大江戸マートにボロボロな二人と

私はお妙さんが怖くて逃げてきた。痛々しい姿になった男二名を連れて。


私の1ヶ月分の給料殆んど使って本当に100個買うと、とぼとぼと万事屋に戻る。

新「悪いね。」

『あ〜いいよ。給料が無くなるのは悲しいけど、やっぱり命が欲しいから。』

銀「・・・言えてるな。」


暫くして万事屋に着くと、花子という大阪の人がお妙さんに相談していた。

なんでも、毛の生えたホクロがあれば夢が叶うと言われて買わされ、無幻教という宗教に入れられたそうだ。

他にも関係無いところでどーでもいい騙され方されたらしいけど…

『無幻教…どっかで聞いた事ある』

縁側に銀時と新八に挟まって座り、
買ったばかりのハーゲンダッツを食べながら考える。

あ、思い出した。アレか。
夢を叶えると言って信者を増やしてる…アレか。
なんでも神通力とかなんとかを使うとか。


銀「俺ァやらねーよ。」

もともと宗教とか面倒なのは嫌いな銀時は断る。新八もそうだった。


だが、魔王の耳打ちによってその考えは変わる。

妙「夢見る女の子は結構溜め込んでるものなのよ。」

報酬もはずんだだろうと言うお妙さん。

だが信じない男二人。

神「オーカサ。幾ら溜め込んだか教えてやりな。」


にやけたツラの神楽が花子に耳打ちする

銀「・・・・・・え?マジでか。」



結局銀時は金に弱いンだもんな。






ほら、現に私達は無幻教にいる


斗「みなさ〜を夢見てますかァァ!!」

「『見まくってまーす。』」

を抜いた五人は元気が良かったが、だけは乗り気がしなかった。

でもま、情報集めのチャンスには変わり無いか



でも、面倒だよね、ホント。

あ、もしかして夢とか聞かれるかもな

……私の夢って何?

『ねぇ銀時、私の夢って何?』

銀「知るわけねーだろ。なんだ、適当に言っとけ。"世界征服です"みたいなん」

『私警察なんだけど。』


斗「志村妙さん、貴方の夢はなんですか?」

私が察した通り、創始者斗夢は各自の夢を聞き始めた。


流石のアネゴは普通に対応していた。

だけど此処からが問題で…

花子ちゃんが思わず計画を言いそうになったり、
神楽が"ごはんですよ"について熱く語ったり…。


斗「じゃ、君らの夢は?」

斗夢は今度は私と銀時に問うてきた。

銀「夢?そんなもん遠い昔に落っことしてきちまったぜ」

黄昏。銀時は手摺に肘を置いて下を見下ろした。
そして私はと言うと、、

『ね、私の夢って何?』

逆に斗夢に問うた。

「お前ら何しに来たんだぁ!!」

『夢を見つけに…』

「帰れぇ!!」

『ちょっと待て待て。夢を見つける事が私の望みなわけよ。』

「知るかぁ!!」


キレてきたか。
そろそろ探ってみようか。

否、まだ早いな。




斗「君達ホントに信者か?」


夢も持たずに来た奴が信者なワケないだろ。
フツーに考えろよ



銀「なんでもアンタ、神通力が使えるらしいじゃねぇか。」

そいつを一度おがんでみたくてなと言う銀時。
金を取り返す前に化けの皮をはがすつもりらしい。


『私が今まで見てきた神通力者は皆偽物だったけど、アンタはどうなん?』


一斉にブーイングが巻き起こる。
喧嘩上等。大好きさ。





斗「面白い。見せてあげよう。」

にやりと笑う斗夢。
斗夢は両手を前に出し、左手を引いた。


斗「ドッーリームキャッチャー!!」


達に向かって叫ぶ斗夢。
なんとも間抜けだった。



銀「『……何やってんの?』」


銀時と綺麗にハモった。
こーゆー空気の時によく銀時てハモるなぁ。
だが、そんな呑気な事を言ってられなかった。

斗夢が銀時を指差して口を開く。


斗「君…ものっそいサラサラヘアーになりたいって言ってたよね?あた『言って無いけど。』

斗「んんんっ!!ゆったもん!文章に書かれて無いけど一応言ってたもん!!」

『あのな。此処に書かれてなかったら、もう終わりなんだよ。』

新「でも、そういう事にしとかないと話進まないよ、。」

『それもそっか。』

斗「納得すんなぁ!!」

でもねぇ、納得しないといけないんだよ。


『というわけで、どぞ。続けて』




斗「……。コホンッ。君、頭をごらんよ」

「『……。君って誰?』」

斗「銀髪天然パーマに決まってるだろぉ!!」


何処まで自分を滑稽にしたら気がすむのだろうか。
斗夢は自分に沸々と沸き起こる怒りを必死で押さえ込む。



「オッオイ、アレを見ろォ!!」


信者の一人が叫んだ。
一斉に銀時に視線が集まる。


『なっ…。』

新「バカな銀さんの天パが……。」

新八の声には焦りと混乱が混じっていた。



・・・・・・。

『"バカな"と"銀さんの"は分けないと、"バカな銀さん"になってるよ。』

銀「俺はバカじゃないもん!!」

新「どーでもいいから!・・・・・・仕切り直ししよっか?」

『そうしよう。』





TAKE2

『なっ…。』

新「バカな・・・銀さんの天パが……。」

新八の声には焦りと混乱が混じっていた。

・・・・・・。

『・・・・・・なんか、すっごくバカらしいんだけど。』

斗「・・・いい加減次に行ってくんない?」









TAKE3

『なっ…。』

新「バカな・・・銀さんの天パが……。」

新八の声には焦りと混乱が混じっていた。
信じられない。

『サラッサラ…ヘアー……。』


呆気にとられていた。
つか、髪型変わってない?コレ
おかっぱ頭になってますけど。
つか、きもいんですけど。
つか、やり直ししたからなんか微妙な心境なんですけど。




銀「ウソ?ウソでしょ、ちょっと。」

自分の髪が見えていない銀時は信じなかったが、お妙さんに見せられた鏡に映る自分を見て喜ぶ。

銀「ヤッホーイ!これで雨の日もクリンクリンにらなくてすむぜ!」

新「喜ぶ前にヘアースタイルを嘆け!!」

その通りだよ、新八。



斗「見たかいこれがドリームキャッチャーだ!!」

威張り、笑い続ける斗夢。


『一体……?』


驚いた、本当に。
なにか種があるはずだ。
私は魔法とか手品とか信じた事は無い。
いつも種を暴いて高飛車なっていた。


『ふっ。まさかね。何かあるんでしょ。ね、銀時?』


横に居るはずの銀髪天然パーマ……否今はストパーか。とにかく銀髪の男に問う。

私が返ってくるであろうと想像していた答えは、【あったりめぇだ。】だった。
銀時も私と同じでそういった物は信じないタイプだったから……。

だが、その答えは返ってこなかった。


銀「御用があればなんなりとお申し付け下さいハム様。」


ハム…じゃない斗夢の前で膝を付いて頭を下げていた。


『ばっかじゃないの?』



呆れた。此処まで馬鹿だったなんて。

あ、そうだ。信者になりきって情報を集めようか。
銀時なんて放っておこう。


『流石トムの人…見くびってた様ですね。』


手を叩く。は銀時と同じ様に膝を付いた。


斗「いや、間違ってはいないけど、斗夢だから。斗夢の人じゃないから。」


『すみませんでした。ハムの人。』


斗「訂正するとこ違うッ!!」



斗夢が叫び、私が膝を付いている様子を後ろで見ていた神楽と新八。

神「あんな銀ちゃん達やーヨ。お前元の二人を返すネ!!」

斗夢に向かって叫ぶ神楽。その指は私、銀時と指して最後に斗夢ひ向けられた。


銀「何言ってんだ。これが本当の姿だよ。」

『悪いハゲの呪いでキショい天パに変えられていたのさ』

神「自分に自信を持てぇ!お前から天然パーマをとったら何が残るんだ!?」


神楽の言ってる言葉は少し酷いと思いますけどね、多分今の銀時には聞こえてな
いでしょう。


新「ちょっと待って。の台詞間違ってるよ!
悪いハゲじゃなくて坊主だから。キショい天パじゃくて醜い天パだから。」


『別にいーじゃん』


銀「良くねぇっ!!銀さんイメージダウンよ、これじゃ……。」


ん?おかしくない?
銀時の性格戻ってね?

と思ったが、再び変になってる銀時を見て思い直す。

もしかしてコレ……。




ま、いっか。
どうであれ、私は私のするべき事をすればいいんだ。


神楽。悪いな。敵を欺くにはまず味方からって言うし。今は騙されてて。


今だ今の銀時を批判する神楽。
そんな神楽に向かって斗夢が口を開いた。


斗「お嬢さん。君の夢はご飯一膳にまるまるごはんですよだったよね」


再びドリームキャッチャーとマヌケな恰好をして叫ぶ斗夢。


神楽の頭が重くなる。
神楽は一瞬ワケが分からなかったが、すぐに解決した様だ。
多分匂いで分かったのだろう。

『なっ!?』

神楽の頭の上を見る。
其処にはでっかいおわんのご飯一膳にごはんですよがまるまるかかっていた。

うわっ。真っ黒・・・。

はっきり言って引いた。
神楽、そんなものが食べたかったの?


神楽はおわんを両手で包み込むように掴みじっと見る。

だが、一瞬の事だった。
神楽が真っ黒なご飯を食べ始めた。


『・・・マジでぇ・・・?』


ゴメンね神楽。正直、ドン引きしてます。

神楽はもっさもっさと次々に米を口に運びながらおいしそうな表情を浮べた。


神「何か御用があればなんなりとお申し付けくださいハムの人」

結局神楽も私らと同じ様に膝をついた。
新八が簡単にやられたと叫んでいるのを、神楽は無視。
ま、どうでもいっか。







斗夢は仲間が増えたと信者達に向かって叫ぶ。
そして一斉に歓声が湧き起こる。

此処まで来たら、私が居なくてもトイレに行ったという事にしとけば大丈夫だな。


は辺りを確認しつつ、気配を消してその場を去った。


さっさとこんなところぶっ壊して金を頂く・・・じゃなかった
花子ちゃんの金を取り戻して報酬を貰おう
そして情報屋としての情報を貰う

私にマイナスはきっと無いはず。






辺りを探ってみる。どうどうと歩きながら
部屋の位置等建物の構成をチェックしていく。

それにしても、あの早業・・・どうやったんだろうか。

公衆の面前で一瞬にしてあのストパーにごはんですよ。
普通の人間の技じゃない。
できるとしたら元お庭番の忍者くらいしか・・・


ん・・・?


・・・忍者?



いやいやいやいや。ないないないない。
こんな変梃りんな場所にそんな凄い大物忍者が居るわけ・・・


立ち止まって頭を左右に振り、前を歩こうとした時だった。
視界に入った黒い物。
それは服。
それは人。
それは・・・・・・


「あ〜ケツ痛ぇ・・・どうしてくれんだ。肛門破けちまったじゃねぇか。
どうしてあんなに力んじゃったんだよ俺。
いや、此処にウォシュレットが無いのが悪い・・・いやいや・・・」

『・・・・・・』


目の前には肛門を押さえながらトイレから出てきた忍者・・・


にっ・・・
忍者ぁぁああああ!!?


出たっ!!マジで出たっ!!
嘘!?嘘でしょ!?
だってこんな場所にっ・・・


落ち着け。落ち着くんだ
お前は情報屋だろ、情報屋はどんな事があっても落ち着いてなきゃならない。
例え忍者が本当に此処に居たとしても。
例え忍者が肛門を抑えながら隙ありすぎのままトイレから出てきたとしてもっ。

・・・すー・・・はー・・・すー・・・はー・・・。

大きく呼吸をし、荒い心拍数を抑える。
まさかこんな事で私が混乱するなんて・・・。

うし。もう大丈夫。

仕事に戻ろう。
あの忍者、つけようか?
否、相手は忍者。すぐ気配に気付いてこっちがやられる。

先に斗夢の事を調べよう。


そう決めた時だった。後ろから声が聞こえた。
荒々しい呼吸に、聞き覚えのある声。

新八だ。

咄嗟に天井に這い蹲る。
アレ?何で私隠れてんの?

新八は銀時と神楽の名前を呼んでトイレに入って行った。

結構この体制苦しいし、降りればいいじゃんと思ったのだが、降りるタイミングを逃したので逆に降りずらい。
トイレから聞こえてくる三人の声に耳を貸すだけにした。


新「姉上と花子ちゃんがっ!!」


二人がどうしたんだ?
少し聞きづらい。だけど、動けない。
さっきよりも耳を澄ました。



二人が捕まった。そう聞こえた。


三人よりも後にこの場を移動しようと思い、
三人がトイレから出て、姿が見えなくなってから天井から飛び降りた。


かっ・・・肩痛ぇ・・・
腕も痛ぇ・・・


早く行かなきゃいけないと分かっているんだけど、
やっぱり痛いので少し遅れて行こう・・・

ま、三人が居るんだから大丈夫っしょ。







が向かったのは斗夢の部屋。
襖を開けたらすぐ目に入る程のドデカい金庫に近付き、鍵を開け始めた。
手持ち工具の中から細い金具を出して開ける。

私って、泥棒みたいだな・・・。

とか思いつつ、よく情報を得るためにこーゆー事してるから慣れている。
数分で開け、中身を大きな袋に詰め込むとはその膨らんだ袋を担いで部屋を出た。


一先ずは此処に置いておくか。


金を隠すには適当な場所を探し、置く。



さてと、行きますか。










次に向かったのは屋根裏。
きっと先ほどの忍者が居るであろう場所だ。


捕まって十字に括られた木に貼り付けられているお妙さんと花子ちゃんが下に見えた。


大丈夫みたいだね。


一安心して息をついた時だった。
斗夢が信者達に向かって二人が裏切り者だと伝える。
そして、二人に向かって石が投げつけられた。


チッ。コレはヤバイな。危険だ。



投げた奴が


思った通りになった。

妙「絶対後で殺すからな!」

どす黒いです、お妙さん。
縄を解こうにも解けなくなった。

だって、解いたら何するか分からない。
いや、分かる。

きっと石投げた奴を殺すだろう

冗談にならないからこそ怖いんだよ。




じゃ、私は斗夢に向かって石投げよう。
たまたま飛んできた石をキャッチすると、ソレを斗夢に投げつけた。


斗「いだっー!目いったー目!!」

やりぃ。当たった。


斗「誰だ今私に石投げた奴!」


あ、私です。

けろっと心の中で呟くと、辺りを見渡した。



居たっ!!

未だケツを抑えてる男が意外と近くに居た。
なんで気がつかなかったんだろう・・・流石忍者だ。


『ど〜も〜こんにちわぁ〜』

「っ!?誰だオメェ?」


私が声をかけると忍者はクナイを取り出した。


『誰だって?・・・フッ・・・あいつらの仲間だよ。』


下に居たお妙さんが笑った。
信者達は屋根の上を見上げる。


同時に神楽の顔が屋根裏を除いた。

「銀ちゃァァんそこネ!!」

私は瞬時にその場から離れる。
神楽は私が離れてから傘で元居た場所に弾を撃ち込んだ。


パンッ。銀時の後ろで屋根から銃弾が飛び出した。


銀「ドリームキャッチャー見破ったりィィ!!」


屋根に突き刺さる木刀。
屋根裏からパラパラと落ちる煙。
そして、捕まった二人の前に忍者が落ちてきた。


「あ、忍者だ。」


忍者は床の上でうつ伏せになった体制からケツを抑えながらゆっくりと起き上がる。

「け・・・ケツにおもっくそなんか刺さった・・・」


きっとソレ銀時の木刀だわ・・・。
てか、結局忍者はケツ触り続けてたな。

思えば、それってケツを触った手で用意されたごはんですよを神楽は食べてたってわけで・・・


うえっ。


考えただけで吐き気がした。

忍者が逃げ出す様子を見ていると、新八が信者達に向かって状況説明をした。
このドリームキャッチャーがニセモノだったこと。
ぼったくりだったこと。
そして、どうやって夢をかなえてきたかってこと。



信者も最初は信じなかったが
ハゲがふさふさになったのはヅラだった事が照明され、夢幻教は幕を閉じた。


辺りでは金返せという声が響き渡る。

花「教祖様何しとんねん」
妙「こんな時こそドリームキャッチャーでしょ」

斗夢の後ろで怖いくらい素敵な微笑みをしたキャバ嬢二人。

「「助けてくれってホクロに願えや」」

足蹴りされて信者の元へ落ちていく斗夢


『バンジージャンプの気分はど〜う?』


どんどん落下していく斗夢に向かって叫んだ。
多分聞こえてないだろうな。


後ろで花子ちゃんが呟くようにお妙さんと話している。
自分もアイツらと同じなんだって。



妙「そうね。ただ違うのは・・・」



"仲間がいるかどうかってこと"







私たちは、お互いに助け合っていく仲間。




この絆は壊したくない。






〜後書き〜
更新遅くなってゴメンなさい。しかもギャグ少なっ!?
あ、いつもの事か。(オイ
最後の銀さんオチは止めました。
すんません。









オマケ↓↓





銀「つか、。お前今まで何してたの?」


私が万事屋の三人のところへ戻ると、銀時に聞かれた。

『私は仕事を頑張ってたよ』

右手にはガリガリ君ソーダ味。
説得力の無い事ですこと。

銀「・・・なんだよそのアイス。」

神「銀ちゃん、ソレホントネ。
私が銀ちゃんに忍者の場所教えた時、は忍者と一緒に居たヨ」

『あ、やっぱ神楽見えてたんだ、私の事』

神「もちろんヨ。」


神楽はえばる様に背筋を伸ばした。
私はそんな神楽に左手に持っていたコンビにの袋に入っているもう一個のアイスをあげた。

神楽は同時に笑顔になって、アイスを頬張る。


銀「じゃ、そのアイスは?」

『奪った金で買った。』

銀「お前ソレ、本当に警察!?」

『大丈夫。金は騙された人に返したし。で、余った金は全て貰った。』

銀「何処が大丈夫ぅっ!?」



END