テレビとか新聞とかちゃんと見ないとダメだって
この前は大変だった
お登勢さんにカニを処分してくれって頼まれて
いたんでるから食べれないってのに万事屋バカ三人は食べて入院
お見舞いと来てみれば
バカ男は口喧嘩してるわ
神楽は元気に飯食ってるわ……
元気じゃん。
で、ヅラに会ったりとか恋の病だとかエリザベスだとかで…
私の身体ボロボロだわ
でさァ。
今年は厄年かな。
今
目の前にアレがいる
第三十一訓 テレビとか新聞とかちゃんと見ないとダメだって
『ぎゃぁああ!!』
私はある気配に寄って目が覚めた
嫌な予感がする
近くにいる
銀「どうしたッ!?」
襖がピシャッと開いて銀時が出てくる
『ぎ〜ん〜ど〜ぎぃ……Gがいるぅッ!!』
私は素早く奴から距離を取り、
銀時の後ろに隠れる
銀「は?お前何やってんの?G?」
後ろでキョロキョロと目標を探す私に問掛ける
銀「お前瞳孔開いてんぞ。
ってかGって何だよ。意味分かんねーよ。」
『あ、あああああアレだよ。
黒くてベトベトしてて、カサカサしてる奴!!』
銀「あ、ゴキブリか。」
『その名を言うなァ!!G様と呼べ。』
銀「何かの宗教かよυ」
今だ目をギラギラさせるに向かって言う
銀「お前動物操れるクセにゴ…じゃねェや…Gが苦手なワケ?」
『ゴキ…じゃなくてGは動物じゃない!!
気持ち悪い未確認生命体なのっ!!』
銀「未確認では無いだろ。
ま、いいや。
部屋見ても姿見えねーし。
俺ヒゲ剃って来らぁ。」
『この薄情者ッ!!』
もういいっ。
後で思い知らせてやる
「ぎゃああああ!!」
『何!?神楽!?』
銀時がヒゲ剃ってる間にチョコを処分してやろうとしたら、
神楽の悲鳴が聞こえた
私が急いで戻ってみると、
神楽が押し入れの引き戸を蹴り飛ばして
銀時のいる洗面所へと走って行った
神「ヘルスミー!!」
銀「ヘルプミーな。どした?」
ヒゲを剃っていた銀時は
慌てず動かず無表情でツッコむ
神「ゴキブリぃ!!私っ…の部屋!!」
『神楽もォ!?』
銀「お前宇宙最強のくせにゴキブリダメなの?」
神「ダメ!油ギッシュ!シェイプアップ乱!!」
「『ヘルプミーな。』」
銀時はゆっくりと神楽の押し入れに向かって行く
銀「お前らなァ、揃いも揃ってゴキブリが苦手だと?」
江戸で生きてくって事は
ゴキブリと共に生きていく事と同じなんだと銀時は言う
銀「見とけ江戸っ子の生き様を。」
そう言う銀時は
殺虫剤片手に神楽の押し入れの引き戸を開けた瞬間
銀「うおおおお!!」
腰を抜かしてバタバタと戻ってきた
『何やってんだよ銀時。
江戸で生きていく事はGと共にする事と同じなんでしょ。』
銀「アレは仕方ないだろっ!!」
『この臆病者。
何腰抜かして戻ってきてんの。』
銀「いくらなんでもアレはねぇよッ。」
仕方ない…
あたっ…あたっ…私が行くしか…。
『Gぃぃい覚悟ォ!!』
銀時と同じ様に勢い良く開ける
中を見た瞬間……
私の時は止まった
『・・・・・・・・。
ぃゃぁぁぁああああ!!』
の悲鳴は万事屋の外まで響き渡っていた
丁度玄関を開けようとした新八が驚いて入ってくる
新「!?どうしたの!?」
『し…新八ぃ……。』
今にも泣きそうなが
銀時の背中に隠れていた
が泣きそうなの初めて見た…。
新「一体どうしたん…」
銀「ゴッ…ゴキブリ!
ものっそいゴキブリ」
銀時は腰が抜けた状態で状況説明する
私の隣では神楽が頭を押さえて
「パルプフィクション」と言っていた
「『ヘルプミーな。』」
慌てる私達三人とは裏腹に、新八は呆れていた
新「ハァ?何を今更…。」
新八は先程銀時が言っていた事と同じ事を言う
新「見といてくださいよ。」
江戸っ子の心意気。と言う新八の背中には…
『し…新八君?』
銀「志村、うしろ。」
冷や汗をかきながら新八に伝える私と銀時
新八は、何だ?と振りかえる
そして悲鳴を上げた
背中にくっつく
自分と同じぐらいの大きさのGを見て……。
新「ヘルペスミー!!」
銀「『ヘルプミーな。』」
私達は急いで居間に逃げ込む
襖の前で座り込み
うつむいて一安心する
いや……
アレはヤバいだろ。
ヤバ過ぎるだろ。
私と同じぐらいの身長だったよ!?
まだ私の方が上だけど。
って何Gと張り合ってんだろ……私。
左隣では新八がアレは何?
何であんなんいるの?と聞いてくる
右隣では知らないとそっけなく返す銀時
神「君のだらしない生活が
あんなモンスターを生み出してしまったんだヨ、銀時君。」
と銀時の右で言う神楽
『銀時が此処に住んでるせいで、あんな生物が……。
きっとアレは甘い物のせいだ。甘い物につられて来たんだ。
そうだ。きっとそうに違いない。』
銀「てめーらも住んでるよーなもんだろーが!!
何暗示みたいな事してんだよ!!」
でもだって……。
皆が銀時が悪いって。
だから銀時のせいなんだ。(どーゆー解釈だ)
銀「コレは仮説だが…。」
恐らくコレが関係してると思う。と、
かじられた酢昆布を片手に言う
いやいやいや。
ゴキッ…じゃなくてG様は酢昆布なんて食べるんですかッ!?
銀「いや、もしかしたらがG様を崇拝するあまりに…。」
『してないしっ!!
つか、私がG様と呼んだのはG様がいらっしゃってからだ。』
銀「いや、ゴキブリに尊敬語使ってる事態おかしいよ。」
アラ、ごもっともですね。
新「どんな理由でもヤバいよ。
もしアレが街に逃げたら。」
私ら皆、袋叩きって?
警察を袋叩きするような奴は
私の手で冥土に送ってやる
銀「……お前怖いんですけど…υ
よし、が暴れる前に俺らで阻止しよう。
アレを此処から逃がすな。」
新「そうですね。
に暴れられたらこの世の終りだ。」
『そこまで言うかッ!!』
銀「あ、新八、殺虫剤どうした?」
『無いよりはマシだろうね。』
だが、新八の顔から血の気が引いていく
『まさか、新八…。』
新「あっちに…置いてきちゃった…。」
『このタコぉッ!!』
左膝を床につけたまま右足を90度に立たせ
刀に手をそえる
あ、私には刀があるじゃん
新「ちょっ。斬るのだけは勘弁してっ。」
『あ、なら他ならいいわけだ。』
新「ゴメン。今の取り消して。」
新八は即座に言葉を変えた
銀「お前はホント新八だな。」
神「だからお前はいつまでたっても新八なんだヨ」
新「新八という存在そのものを全否定か!!」
『……いつまでたってもってさ、
いつかは新八2というのにレベルアップするんですかね?』
だが新八は聞いていなかった
許さん、許さんぞ!と避けんでいた
新「とってきてやるよコノヤロー!
てめーのケツぐらいてめーでふくよ!」
血が出るまで拭き続けると言う新八
『新八、正直言う。
お前キモい。』
新「ねぇ。
やる気にやった時にそんな事言わないで……。」
先程よりも元気が消え
私達が襖から離れると
新八はその襖を静かに開けてキョロキョロと挙動不審になった
『新八はんに任せやしょうかねぇ……。』
銀「そうですねぇ…。
新八はんなら生きて戻ってこれはるでしょう。」
口調を変え
新八が出ていった襖に再び寄りかかる
アレ?
これって向こうから入ってこれないんじゃない?
神「ねぇ。
ダメガネが戻ってくるまであや取りしようヨ。」
何処からか取り出したあや取りを私に差し出す
それをくくり、
指に引っ掛けてあげた
またそれを神楽が指を引っ掛けて
私の指から離す
銀時はその様子をただ見ている
新八が必死になっている時に
私達はのほほんとしていた
「ぎゃあああああ!!」
玄関近くから新八の悲鳴が聞こえたが
『あら、新八はんがやられましたわ。』
神「譲ちゃん、そんな奴ほっといてあや取りしよーや。」
銀「お前ら何ッ!?
しかも神楽、ナンパ野郎があや取りしようなんて言うかァッ!!」
神「言うヨ!
前言われたネ。
ま、股間に蹴り入れて逃げてきたけど。」
『言われたんだ…。』
銀「でもお前ら薄情すぎんじゃねーの?」
『そーゆー銀時だっていつの間にかあや取りに参加してんじゃん。』
銀「ばっか。新八助けんのは俺の仕事じゃねーよ。」
『怖いんだろ。』
銀「違ぇっ!!
大体、こそどうなんだよッ!!」
『無理。
G嫌G嫌G嫌G嫌G嫌・・・・・・
G嫌G嫌G嫌G嫌G嫌・・・・・・
G嫌G嫌G嫌G嫌G嫌・・・・・・。』
銀「もういい。分かったから。」
ガタッ
「『「?」』」
襖が揺れた
むこう側に何かいる…
神「新八ぃ!やればできるじゃないかっ!!」
神楽は勢いよく襖を開けた
そして三人
フリーズ……
目の前にはあのG様が……
神「アレ?新八小さくなった?」
ソレ、新八違ぇッ!!
銀「うらァァ!!」
神「死ねコラァァ!!」
二人はいきなり叫んで
スリッパで殴り始めた
あ、叩くか…。
『ほーらもっとやっちゃってぇ』
銀「G様が嫌だからって、ただ見てるだけってオイ。」
神「そうヨ!!私だってゴキ…あ、ごめんアル。」
『説明しよう。
神楽は神楽が禁句を言いそうになって私の顔が恐ろしくなったのを見て謝ったのだった。』
銀「長ぇよっ!!誰に説明してんの!?」
『え…視聴者の方に』
銀「ソレ禁句だよ、さん」
『あ、それはどうもすみません。』
銀「ったく……。
アレ?新八は?」
あ…ホントだ
見当たらない。
あはは〜食べられちゃってたりしてぇ
冷や汗を掻く私
神楽も銀時も一瞬そう思った様だけど
銀「たかがデカいゴキブリに…。」
と言って気を取り直したみたいだ
だがしかし
その思いは一時だけの儚いものだった
あ、ちょっとカッコいい(by管理人)
否定したかった…
ゴ……Gが泡と一緒にメガネを吐いた…
神「大変だヨ。このG様口からメガネを産んだヨ。」
銀「丁度出産時期だったんだな……。」
『絶対違うだろォォ!!』
銀「言うなよ…。
いやいや、だって新八がねぇ」
神「そうヨ。なんで服は出さなかったネ!?
メガネだけなんてそんなバカな……。」
心配してるところがズレてると思いますけど…
銀「新八ィィィ!!」
いきなりぃッ!?
銀時がいきなりゴキ……あ、またやっちゃった…
G様を蹴り始めた
ま、いいや
『出せぇぇ!!』
神楽も共に三人で高速蹴りんする
銀「新八は何味だった!?
コーンポタージュか!めんたい味?たこやき味か!サラミ味なのかぁ!!
『それともカレーチキンか?テリヤキバーガーか!!
どっちも旨いんだよ、コルァ!!』
うまい棒の話なら任せなさいな!
神「大変ネ!!が壊れたアル!
それもこれも全部てめぇのせいだコルァ!!」
あ、神楽カッコいい
ツッコミのいない今
ボケ三人組が暴れるのを止める奴がいない
G様「キシャァアア!!」
ついにG様は泣き出した
銀「って……オイ管理人ッ!!
何も役名までG様にする必要ねーだろッ!!」
『”だってさんが怖いから・・・”だって。』
銀「素晴らしい笑顔で答えるなぁ!!」
『やっぱり新八がいない今、ツッコミ役は銀時なのかっ!?』
銀「なぁ、真剣な顔で
"世界征服が進む中、助ける者は現れるのか!?次回へ続く!"
みたいに言わないでくれる?
そして言わせないでくれる?」
そうしている間に
辺りが騒がしくなった
え・・・何?
振り向く。すると其処は辺り真っ黒・・・。
『………。』
|||( ̄□ ̄)||||||
『ガーン…』
銀「何顔文字使ってって…
………。」
一斉に押し寄せるG軍団
『…きゃ……きゃーあ…
…じ…G様方がいらっしゃったわぁ…。』
「「きゃぁぁぁあああ!!!」」
三人は同時に逃げ出し
押し入れの中に入る
銀「だー。こっち来るなってーの。」
銀時は押し寄せるGを蹴りつけ
神楽は恐怖のあまり寝転がった
『こんな死に方するんだったら……。』
銀「ちゃんヤメテェ!!
腹斬ろうとしないでぇ!!その刀納めてぇ!!」
銀「オイ神楽、お前寝てる場合じゃ…」
だが神楽は
羊を数えるどころが…
ゴキブリが三匹…と数え始めた
銀「神楽ちゃァァァん!?」
『ぅを!?ダメだぁ!
そんなん数えたらネバネバだぁ!!』
銀「違うからっ!!まだ戻らないの!?
神楽、しっかりしろ。ネバネバの部屋に閉じ込められる夢見るぞ
……ん?」
銀時は神楽を起こそうとして何かを見つけた
『何?どした?』
銀時の視線の先をよく見てみると
押し入れの壁を走る小さなゴキブリ
『何コレ?』
背中には"五郎"と書かれていた
何で五郎?
ネーミングセンス無いんじゃない?
銀「こんな状況じゃ、鳥肌も立たねぇな」
『だね。
なんか、いつもは死ぬ程必死で避けるのに今は一応平気だわ。』
銀時はソレを摘み上げると
くもの糸ならぬゴキブリの糸だ。と言って
デカゴキ軍団の中に放り投げた
『案外ソレがコレらの主だったりしてね。』
銀「…ソレは無いだろ。
ってか今更遅いよちゃん…。」
銀時の額が汗ばんできた
その時、雄叫び?の様な言葉と共に
廊下側のGが吹っ飛んだ
え?何?
この声新八?
新「銀さぁん!!
新八只今戻りましたァ!!」
あ、やっぱ新八だ
銀時は驚いて、新八に行きてたのかと聞いてるし……
G様如きにやられる様な奴もいないと思います
新八は強力な殺虫剤を買ってきた様だった
新「、外エライ事なってるよ。」
『へ?もしかして、このG様方が外で暴れてるとか!?』
新「ビンゴだよ、。
そうだ、何か街の人が言ってたんですけど、コレが人食いゴキブリで、
背中に五郎って書かれたゴキブリを退治しないと地球が滅ぶとか……。」
『あ……あはは〜…。』
銀「アッハッハッ。笑っちゃうな。」
あ〜こりゃヤバイ
やっぱアレ…
私の予想的中じゃないかっ!?
ちょっ、どうするよ?
どうするよッ!?
新「その様子…。
見たんか!五郎さんここにいたんか!」
『アッハッハッ
銀時が逃がしちゃった…。』
銀「地球滅ぼしちゃったよ、俺。」
銀時の発言に新八は焦る
その反対に銀時から生気が消え……
銀「死ぬ前にステーキが食いたい。」
『あ、私も。』
今日は好きなだけ食べていいと言う銀時は
"ゴキブリが102匹"と数える神楽を背負って歩き出した
『じゃ、私もいっぱい食べるかぁ』
いっつもこの万事屋の生活費で特別いいものを食べられないんだから
道を塞ぐゴキを蹴りつけながら進む銀時に向かって
『あ〜私黒毛和牛が食べた〜い。』
銀「ソレは金が無いから食べれません。」
『じゃブ●ンコベリー行こうや。』
銀「あ、いいねぇ…そうすっか。」
どんどん歩き続ける二人をただ呆然と見つめる新八
仕方なしに後を追い掛けた
後何日生きられるかなぁ……。
肉をいっぱい食べた万事屋は
幾日が経ってもいつもと変わらない地球で
暫くは苦しい生活を送ったとな
〜後書き〜
今回もギャグ無くてすんません。自分の文に自信が持てない、前は結夜の漣です。
ちなみに、苦しい生活を送ったのは万事屋三人だけであって、さんは真選組で比較的楽な生活を送っていました。
いやぁ、やっぱさんは真選組の方が楽みたいですね。
もしかして、さんは万事屋より真選組の方が好きなのかも…。
銀「そんな事無いよね?は俺好きだよね?」
あ、久しぶりにこのコーナーに出場ですね
さん言ってやってくださいな、このパーに
『別に。神楽は好きだけど、他はノミ以下の存在だから。』
しゃっ!
ほら見ろぉ
銀「何この管理人マジウザイんだけど。」
それで結構。
さん、こんな所まで読んで下さってありがとうございました!!
これからもよろしくお願いします(* ̄∇ ̄)v