ジャンプは時々土曜日に出るから気を付けろ




第三訓 ジャンプは時々土曜日に出るから気を付けろ


原チャリに乗って買い物に行った帰り道


銀「しまったァ 今日ジャンプの発売日じゃねーか」
『そぅだァア!!』


ちぃいい!!
忘れてたァ!!
ジャンプは今週いいトコなのにぃっ


銀「今週は土曜日発売なの忘れてた。引き返すか」

『早よ引き返せ、バカ』

新「もういいでしょスキヤキの材料は買ったんだから」



銀時は、これもジャンプ卒業するいい機会、と無理していた

『いい歳こいて少年ジャンプってお前…』



せめてYジャンプにしろよ、と無駄のツッコミをする


銀「いや、でも男は死ぬまで少年だしな」

『男は死ぬまで少年って・・・オッサンがジャンプ読んでるのは引くぞ?』

新「スンマセン。恥ずかしい葛藤は心の中でしてください」




銀時は私の方を見て

銀「ところで、今日はどうして俺のと同じような原チャリ乗ってるの?」

『銀の壊れた原チャリらしき物体を直して改造した』

新「つくづく器用だなオイ」
  


するといきなり誰かが飛び出してきた



銀「あぶね!!」


急ブレーキをかけるが

そのまま少女を引いてしまった




新「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛
引いちゃったよちょっとォォォ!!」

『どーすんのコレ!!どーすんのォ!?銀がよそ見してるから…』


私、知ーらね。と付け足した


銀「騒ぐんじゃねェ。とりあえずおちついてタイムマシンを探せ」

「『アンタがおちつけェェェ!!』」






銀「だ…大丈夫だよオメーらよォ
お目覚めテレビの星座占いじゃ週末の運勢は最高だった」


『そんなのあたったこと無いんスヶド…』


前だって星座占い1位だったのに
転んで骨折してたじゃないか、銀の奴


銀「お嬢・・・・・・」


!!


彼女の体からは血が流れていた

一瞬固まって
何も見ていなかったように原チャリに乗りなおす



「『お目覚めテレビぃぃぃぃぃ!!』」


乗った瞬間急変し
少女を縄で新八の体にくくりつけ

急いで病院に向かう



銀「てめっ、もう二度と見ねーからなチクショー!!

いや、でもお天気お姉さんかわいいんだよな」

『銀ってそんな人だったんだ…ショックぅう!!

いやぁ〜!!ロリコンだったのォ!!』

銀「銀さんロリコンじゃねーし…第一お天気お姉さんはガキじゃねぇよ」

『じゃ、マニア。』

銀「それはっきり言いすぎだからァ!!」



銀時は後ろにいる新八に様子を聞く

新「ビクリともしないよ」

『早よ 医者連れて行かなきゃ…なんならこの私がやってやろーか??』

にやり

と笑うと「やめてください」と声をそろえて言われた

チッ




すると横に黒い車が並んだ

窓が開いて中から銃口を向けられる


新「ちょっ…何ィィィ!?」


そのまま2発打たれた

だが、その弾が当たることはなかった



後ろに括り付けられていた少女が開いた傘に銃弾があたり
その傘は無傷なまま
弾が下に落ちた


そしてその傘の先を先程のオッサンに向ける

ん?
何がしたいんだ?


その瞬間その傘の先から銃弾が飛んだ

車に命中し、爆発した




神「フッ」


カウボーイの様な素振りだった


『うひゃ〜凄ェ。』









目立たないところに移動する

少女はピンピンしていた



神「お前ら馬鹿デスか?私…スクーターはねられた位じゃ死なないよ」

そして血が流れていた腕を見せる

神「コレ奴等に撃たれた傷アル。もうふさがったネ」


凄い治癒力だわ・・・
ん?何処かで・・・


銀「お前ご飯にボンドでもかけて食べてんの?」


あ・・・この肌…
この傘・・・



夜兎族!?



っつー事は海坊・・・

銀「まァいいや大丈夫そうだから俺ら行くわ。お大事に〜」

『ちょっ銀!!このコは…』


行こうとする銀時の腕を引っ張るが無駄だった



(まさか知ってるアルか!?)




構わずスクーターを走らせようとするが

なかなか進まない


銀「アレ?新八、お前急に重くなっ!?」

後ろを見ると
さっきの少女が片腕で止めていた


神「ヤクザに追われる少女、見捨てる大人見たことないネ」

銀「ああ俺心は少年だからさァ」



この力・・・
やっぱりこのコ…



銀「それにこの国では原チャリを片手で止める奴を少女とは呼ばん。マウンテンゴリラと呼ぶ」」



すると日の当たる方から敵のアフロパーマのオッサンが出てきた


パ「おっ、いたぞォォ!!こっちだァァ!!」

銀「わっ わっ わっ」



そのままずっと追いかけてくる


新「ちょっ 何なの!?アイツらロリコンヤクザ?」

神「何?ポリゴン?」

『何?ロンゲヤクザ?」


あ、ロンゲだったらアフロにしませんな、きっと


神「私…江戸に来たらマネーつかめる聞いて遠い星からはるばる出稼ぎきたヨ」


走りながら、少女は語りかける


神「私のウチめっさビンボー。三食ふりかけご飯。そんなとき奴ら誘われた。」


3食お茶漬けご飯で誘惑されたらしい



「私それ聞いてとびついたネ」

新「なんでだ。せめて三食バラバラのもの食べようよ」




神「私地球人に比べてちょっぴ頑丈。奴らの喧嘩ひき受けた。鮭茶漬け毎日サラサラ幸せだったヨ


でも最近仕事内容エスカレータ」

新「いやエスカレートね」




神「人のキンタマまでとってこい言われるようなったアル」

新「いやキンタマじゃなくて命タマね、命」




神「私もう嫌だヨ。江戸とても怖い所、故郷に帰りたい」

銀「バカだなオメー、この国じゃよォ
パンチパーマの奴と赤い服着女の言うことは信じちゃダメよ」

『お前は天パーだけどな』



それは言うなよ、と銀時は言った


銀「まァてめーで入りこんだ世界だ。てめーでおとし前つくけるこったな」


そのまま振り向きもせず行ってしまった



新「オイちょっと」

『はァ〜…新八!神楽頼むわ!!銀時連れてくっから』

新「はい…」


新(なんでこのコの事知ってるんだ?)
神(なんで私の名前知ってるネ!?)



その頃パンチパーマ軍団

パ「バカですかァァお前ら!!
それでも極道かバカヤローォォ!!
それでもパンチパーマなのかコノヤロー!!」

ヤ「しかし相手はあの夜兎族ですぜ。俺らが束になったって・・・。」

パ「だからこそだろーが!!あの怪物娘うまいこと使えば
我ら班池組は天下とれっかもしれないんだぞ!?」






その頃私はやっと銀時に追いついた

『ちょっ天パー!!待てよ!!』

銀「何??」


天パーて呼ぶの止めて、と少し潤目で言って来た


『銀ってそんなに薄情もんだったっけ?』

だが私はそれを無視して話し始める

銀「……」

『あ〜あ!!銀がそんな奴だったとは・・・

ガッカリだなァ・・・』



少し演技をしてみる


銀「行くぞ!!!」


扱いやすいなァ。。。

でも・・・今回は銀の意思かな





急いで新八と神楽がいるであろう場所へ向かう


きっと二人ならホームだろう




間に合えよォ

なんとなくだけど、今ゴミ箱に詰まって抜けられない状況に陥ってる気がする

そんでもって危機的状況に陥ってる気がする・・・。











『ねェ銀時・・・。』

銀「んあ?」

『なんとなくだけど・・・嫌な予感するから、線路走ろう』

銀「・・・なんで?」

『いいからっ!』





すると遠くから
「うわァァァァ」
と聞こえた


『新八だ。』


丁度電車がホームへ向かっていた

『ビンゴって奴?』

銀「・・・・・・なんで分かった?」



先程よりもスピードを上げながら自身に問う


『ん〜・・・長年の勘?』


それで今まで切り抜けてきたじゃん




そして新八が見えた



銀「ったく手間かけさせんじゃねーよ!!」

『おまたァ!!』

新「銀さん!!!!」


そして木刀を構える銀時



「『歯ァくいしばれっ!!』」

新「え!?ちょっ…待ってェェ!!」



新八の言葉を聞かず
思いっきり吹っ飛ばした


新「ぎぃやぁあああああああ!!」


物凄い奇妙な音がして落ちた


『あ・・・落ちた。』

新「ちょっと!死んだみたいに言わないでよっ」


辺りが騒がしくなってきた


パ「なっ…なんだァァ!!」
ヤ「何がおきたァ!!」

駆けつけた敵に神楽が向き合う



神「私戦うの好き。それ夜兎の本能…否定しないアル
でも私これからはその夜兎の血と戦いたいネ


変わるため戦うアル」

パ「このボケがァ!!野郎共やっちまいな!!」


大将が振り向くが、後ろには誰もいなかった
戦いの風だけが静かに吹いている


パ「アレ?」



命が幾つあっても足りねーよ!と言って逃げていった

パ「あっ…お前らそれでもパンチ…」

「パーマぁぁぁぁ!!」





神楽はそのままパンチパーマのオッサンに手をかける

その後の事は・・・

言わなくても分かるだろう





ホームのベンチに座って神楽の電車を待つ

当の本人はパンチパーマをゾリゾリと剃っていた

もうチョロチョロとしか残っていない


『ぷっ・・・』


新「助けにくるならハナから付いてくればいいのに」

神「わけのわからない奴ネ。シャイボーイか?」


銀「いや、ジャンプ買いにいくついでに気になったからよ。死ななくてよかったね〜」

新「僕らの命は二百三十円にも及ばないんですか」

『ふふっ・・・』


まったく・・・素直じゃないんだから



新「ところで]

『なーに?』


一人ニヤついていたら新八に呼び止められた


新「は神楽ちゃんの事を知ってたの?』

銀神「!?」



神「そうネ!私も気になってたヨ」

新「さっき”神楽頼むわ”って…」

『ん?神楽の事は前から知ってるよ!』

神「!?」

『戦闘種族、夜兎の生き残りでしょ?』

神「なんで知ってるネ?」



 


『そりゃァ…あの海坊主の娘でしょ?』

神「?パピーを知ってるアルか!?」




『知ってるも何も…おっちゃんは友達さ<<キラーン>>
よくえいりあん退治の時に会うからさ、仲良くなったんだよ。』


神楽の事はそんときに写真見せてもらった、と付け足した

神「そうアルか!?」



神楽の目がキラっと一瞬輝いたような気がした


神「仲良くなれそうアル!!名前教えてほしいヨ」

私の手を取りブンブンと回す

可愛いw

『沖田ってんだ!!』

神「…よろしくアル!!」

『ん!!よろしく!!』


でも、そろそろお別れなんだよね・・・。

ちょっと寂しいかも。



銀「おっ電車きたぜ早く行け。

そして二度と戻ってくるな災厄娘」

神「うん。そうしたいのはやまやまアルが
よくよく考えたら故郷に帰るためのお金持ってないネ


も少し地球残って金ためたいアル、と言った


「お前の所でバイトさせてくれアル」

『って事はこれから一緒じゃん!!やったァ!!』

銀「じょっ…冗談じゃねーよ!!なんでお前みたいなバイオレンスな小娘を…」


その瞬間

新八と銀時の顔の間の壁に

神楽の拳が食い込んだ



壁には亀裂が入っていた


神「なんか言ったアルか?」

銀新「言ってません」



弱っ!?


ま、いいや
神楽とこれからも一緒にいられるならw





 
〜後書き〜

いやァ!!3話行きました!!
この調子でバンバン行きましょう!!

次回はキャサリン飛ばして…


真選組登場!!池田屋事件です!!
キャサリンの話は後回しにします!!