コスプレするなら心から飾れ
第十二訓 コスプレするなら心から飾れ
『だァからっ!!何でそーなるんだよっ』
一秒でも早く二人を助けに行きたいのに・・・
銀時とヅラは変装の衣装に戸惑っていた
否、戸惑っているのではなく
楽しんでいた
銀「オイ、ヅラ
何で俺がスヌー○ーなんだよっ!」
桂「黙れ銀時!俺はプー●んと決まっているんだ」
銀「俺だってプー●んの方がいい!!
コレじゃぁチョコレートパフェ食べれねェよ」
『お前らきぐるみ着て行って不審者に見られたいのかァ!!』
ったく・・・なんなんだ・・・コイツら
変装つったら普通きぐるみなんて着る?
私がおかしいの?
銀「オイ、。
お前、コレなんてよくない?」
『え?』
・・・・・・
渡されたのはメイドの衣装・・・
スカートの丈は短く、ひらひらしている
『こ・・・コレを着ろ・・・と?』
桂「俺も良いと思うが・・・。」
『・・・・・・・・・』
「「?」」
バカか・・・
バカか・・・
バカか・・・
『お前等バカかァァアアアッ!!
今から何をしに行くか分かってんのかァ!?
オイ言ってみろよ。はい、銀時君っ!』
銀「ぇぇーっと・・・。
神楽や新八の救出で・・・す。」
『はい、その通り!
じゃ、そのために今しなきゃいけない事は何かな?
はい、ヅラ君』
桂「ヅラじゃ・・・・・・・・・
一刻でも早く救出しなければならないので
素早く変装し、突入しなければなりませんっ」
「ヅラじゃない桂だっ」のフレーズは諦めたのか。
『では、変装とは何のためにするのか、はい、同時にっ!』
「「目立たず、バレないようにです!!」」
『じゃあ、お前らのしているソレは何なんだァァアア!!』
衣装の入ったダンボールを掲げ、
思いっきり床に叩き付けた
ぐしゃぐしゃになったダンボール箱を見て、二人は
「す・・・すみませんでした。」
「今度は真面目にやります。」
***
「だァーから
ウチはそーゆのいらねーんだって!!」
赤みがかかった空
今私達は春雨の船の前にいる
見張り役の男に話を付けているんだ
銀「つれねーな
俺たちも海賊になりてーんだよ〜
つれてってくれよ〜。な?ヅラ、。」
桂「ヅラじゃない。キャプテンカツーラだ」
『ヅラうるさい。黙れ』
お前の所為で話がゴチャゴチャになる
ただいま変装中
は男装中
結局男共は海賊の格好
私は髪の毛を後ろで括り、男物の着流しを着ていた
銀「俺達幼い頃から海賊になるのを夢見てたわんぱく坊主でさァ。
な?ヅラ、。」
『なァ 頼むよ〜』
桂「ヅラじゃない、キャプテンカツーラだ」
話し付けて入れてくれるような柔じゃないだろう・・・普通。
「知らねーよ勝手に探せ。」
やっぱり。。
銀「んなこと言うなよ〜
俺手がフックなんだよ。
もう海賊かハンガーになるしかねーんだよ〜」
『これじゃあ銀時がかわいそーだよ〜
もう海賊かハンガーか荷物引っ掛けるアレにしかなれねーんだよ〜』
「しらねーよ。なんだよアレって・・・。
ま、なんにでもなれるさお前なら。」
お前は銀時の何を知っているんだ
「とにかく帰れ。ウチはそんなに甘い所じゃな・・・。」
―カチャ―
銀時とヅラは、見張りの奴の首元に刀を突きつけた
「!!」
銀「面接くらい受けさせてくれよォ」
桂「ホラ、履歴書もあるぞ」
ヅラは写真付きの履歴書を突きつけた
『だから早く・・・
通しな!!』
私は足を高く上げ、
ソイツに踵落としを喰らわせた
『さ、行こう、二人とも。』
銀「・・・、お前手加減ってモノ知らねーか?」
『銀時には言われたくないよ。』
ズカズカと乗り込む三人
その時、新八は春雨にバケツの水をかけられていた
「まったくこんな若いのに海賊に捕まっちゃうなんてカワイソ〜にねェ」
皮肉を言う春雨メンバー
新(・・・ああ
僕・・・海賊につかまったんだ
っ!
!!
まさか・・・死んでないよね
・・・護られた神楽ちゃんが悲しむじゃないか・・・
あんな大怪我してて元気ではないかもしれない・・・。
でも生きてて!!
ふと船を見渡す
新「神楽ちゃん!!」
そこには釣り下がれた神楽・・・
***
桂「よし、此処で分かれよう
俺は麻薬を爆破する。
お前らは二人の救助を。」
『分かってるって。』
銀「ヅラ、任せたぞ。」
走って船のデッキに向かう
なんとなく、情報屋の勘がそう感じた
目の前のドアを開け
外を見渡す
神楽は海に投げ出されていた
『神楽っ!!』
銀「ちっ」
銀時は私より先に走って神楽のところへ向かった
『銀時っ!』
神「足手まといになるのは御免ヨ、バイバイ。」
目を瞑る神楽
「待てェェェ!!
待て待て待て待て待て待て待てェェェ!!」
銀時はフックを縄に引っ掛けて
船の横を蹴って走っていた
「ふんがっ!!」
神楽を受け止め、
船のデッキに投げ出される形で飛んだ
二人は壁に当たり、砂埃やら、木の破片やらが飛び散った
吹っ飛んだ時に投げ出されたフックは
今、床に落ちた
銀「・・・いでで傷口開いちゃったよ。
あのォ面接会場はここですか?」
銀時は立ち上がると
頭を掻き、喋りだす
銀「こんにちは坂田銀時です。キャプテン希望してます。
趣味は当分摂取、特技は目ェ開けたまま寝れることです。」
新「銀さん!!」
「てめぇっ」
刀を抜こうとしていた、
新八の近くの天人が斬られた
新「!!」
『どーも沖田です。
同じくキャプテン希望してまーす。
趣味はいじめ 、特技はいじめです。』
新「!!生きてたんだね!!」
『よォ、新八!!無事みたいだね!私は大丈夫だよ!!』
陀「てめェら・・・生きてやがったのか
女、お前頑丈だな、
アレで元気とは・・・。」
『あぁ、自分でも吃驚なんだよねェ〜。』
すると船の倉庫室の辺から大きな爆発音がした
陀「!!」
「陀絡さん、倉庫で爆発が!!転生卿が!!」
次々と爆発していく倉庫
「俺の用は終わったぞ」
「!」
建物の屋根の上から現れたヅラ
桂「あとはお前らの好きに暴れるがいい」
陀「てめェは・・・桂!!」
桂「違〜〜〜う!!」
屋根を蹴り上げ、床の上に降り立つ
桂「俺はキャプテンカツーラだァァァ!!」
爆弾を投げ、ヅラの後ろで爆発した
「やれェェェ!!桂のクビをとれェェ!!」
一斉に春雨の奴らがヅラに向かって走り出した
だが、数人がいきなり倒れた
『アンタら忘れてない?私の存在
お前らの相手はこの私だァアアア!!!』
はどんどん斬っていく
あっという間にほとんど終わった
残りは数人
後はヅラに任せよ・・・。
陀「てめーら終わったな、完全に春雨を敵にまわしたぞ」
銀「知るかよ。終わんのはてめーだ」
銀時は刀を抜き
陀絡に刀先を向ける
俺のこの剣
こいつが届く範囲は
俺の国だ
銀時と陀絡がにらみ合う
私の反対側にいた新八と神楽を見つけ、二人を呼ぶ
『新八、神楽!こっちへ!!』
新「はい!」
二人は走って私の元へ来た
神楽は私に抱きついてきた
生きてる温もりを感じる
元気なんだと、心から安心する事ができた
は二人を安全な場所へ非難させると、
二人の行く末を見守る
銀「無粋に入ってきて俺のモンに触れる奴ァ」
二人は同時に走り出し、
刀が交えた
銀「ブッた斬る!!」
互いに背を向けたまま
動かない
すると陀絡が口を開いた
陀「クク、便所で手ェ洗わねーわりに
けっこう、キレイじゃねーか・・・。」
陀絡はそのまま倒れた
銀時は刀を収める
『さてと…もうこっちはきりついたし…暴れるか!!』
私は再び刀を抜き
まだ残っている敵に向かって走り出した
もちろん、殺すのは嫌いだ
先程のも
今からのも
全て急所を外して斬り、
怯んだ所で峰打ちし、気絶させた
***
新「あ〜・・・ダメっスね。歩けない。」
神「日ぃ浴びすぎてクラクラするヨ、おんぶ。」
片が付き、私達は帰り道を歩む
銀「何甘えてんだ腐れガキども
誰が一番疲れてっかわかってんのか!」
新「」
新八に即答される銀時
銀「二日酔いのうえに身体中ボロボロでも頑張ったんだよ」
新「僕らなんて少しとはいえヤバイ薬かがされたんですからね!」
『なら私勝ったわ!
二日酔いでしょ?身体中ボロボロでしょ?
んで、薬かがされたでしょ?』
・・・・・
神「負けたアル・・・。」
新「いばることじゃないでしょ!!」
神「ん?怪我したアルか!?」
『え?あ・・・ちょっとね・・・。あはは』
銀「……」
新(たぶん神楽ちゃんなら自分責めちゃうからね・・・。
あえて言わないんだ。
Sでも実はやさしいんだな)
銀「つきあってらんねー
俺、先帰るからな。行くぞ」
先に歩き始める銀時
銀時はどんどん先に進んでいくが、
二人は動かない
『わかったよ…私がおんぶしてやるよ』
神「いいアル!は女の子アル!」
新「そうですよ…気を使わなくていいです。」
『否、気を使った訳じゃないし
ただあとから請求しようとしただけw』
にやり
いつもの黒い微笑み
「「「……(が怖い…)」」」
銀「いい加減にしろよコラァァァ!!
上等だ、おんぶでもなんでもしたらァ」
その言葉を聞きダッシュする二人
銀「元気爆発じゃねーか、おめーら!!」
新八をおぶり、神楽を担ぐ銀時
神楽はラーメン、新八は寿司が食べたいと言い出す
銀「誕生日以外にそんなもん食えると思うなよ!!
・・・ったくよ〜重てーな、チクショッ」
今度はしっかりつかんどくんだよ、銀時
私の荷物は何かわかんない・・・
でもきっと見つけるよ
銀時のように・・・
〜後書き〜
12話終わりィイイ!!春雨編終わったねェ。
高「クク…」
管「この甲高い笑いは…!?たっ…高杉!!!」
高「初登場だな…オイ」
管「そ…そですね」
ダメだ…コイツ慣れねェ…
管「初登場のところスミマセンが終わらせていただきます」
高「何ィ?」
こっ…怖ェ
管「さっサイナラ!!」