オイオイ…この年で運動会ってある?
第十訓 オイオイ…この年で運動会ってある?
時は真選組…
近「みんな聞け!!知っていると思うが・・・明日町内対抗運動会がある
そこに真選組も参加することになった」
だが、近藤さんの話を聞いてる者は誰もいなかった
皆、自分の思い思いの事をしたり
ぺちゃくちゃと会話を楽しんでいた
近「誰も聞いてないな…結構大事な話なんだが…」
土「オイテメーら!!しっかり聞いとけ!
聞かねー奴は切腹だ」
土方さんの瞳孔が増した事により
辺りは静まり返った
近「知っていると思うが…
明日町内対抗運動会がある
そこに真選組も参加することになった」
近藤さんは同じ事をもう一度繰り返した
隊「え〜!?マジっスか!?」
沖「何でですかィ
面倒じゃねェですかィだいたい何で天下の真選組が
運動会なんぞやらにゃならんのです?なァ」
『え?私はいいと思う!
運動好きだし・・・みんなの苦手わかるし
まァ一番の楽しみは・・・
必死にもがいてる時のあの醜い表情がたまらないんだよねw』
なんちゅーSな楽しみ方なんだ、と隊士達は固まった
近「町内対抗と言ったが真選組は別だ
人数が多いからな!
ところではどのチームに入るんだ?」
土「あぁ・・・万事屋だから歌舞伎町か・・・?」
あ、そっか
私・・・どっちやろうかな?
『そーですねェ・・・真選組は人数が多いので
歌舞伎町の方にします』
するとそうにぃが身を乗り出した
沖「ぇえ!?何ででさァ!!
そんなに土方さんが嫌いなんですかィ?」
土「てめっ!!切腹だ。コラ」
何で俺の所為なんだよっ、と刀に手をかける
沖「いやでさァ。すぐ本気にしちゃってェ
だから土方なんでさァ」
土「土方は関係ないだろが!!」
二人を始めとして
隊士達も話始めた
『あ〜!!分かった分かったから!!真選組の方にすっから!!』
沖「そうですかィ?ならいいでさァ」
なんでそう・・・意図も簡単に話終わるかなァ・・・皆。
土「種目は何があるんだ?」
ジミー事山崎退は町内対抗運動会のパンフレットを広げた
山「なんか変わってますね・・・
徒競走…長距離走…玉投げ…大玉転がし…」
土「どこが変わってんだよ」
其処までは普通だった
山「今から変なのなんですよ・・・
テニス…バスケ…サッカー…卓球…」
土「何だよそれ!!球技大会じゃねーかぁ!!」
『へ〜面白そうwほとんど得意だわ。
なんなら全競技出てもいいよ!』
近「おっ!?そうか!!じゃぁ頼む!!でも無理はしないようにな!!」
『どーもです。ゴリラw』
近「あの…ゴリ…」
『じゃぁアイツらにこのこと言ってこないと!!
じゃーな!マヨ、サド、ゴリ、ジミー』
土「変な風に略してんじゃねェ!!」
沖「サドはオメーでィ」
近「もうあきらめようかな…」
山「ジミーって…」
残った四人の言った言葉は
には届いてなかった
***
『ただいま!!』
万事屋に戻ると
今日も神楽が元気に迎えてくれた
神「おかえりアル!
がいない間にすごいことあったアル!!」
へ〜、何があったの?、と聞けば
神「ババァが綾乃でチュドーンってなって、それで・・・」
新「いやわかんないよ」
『あぁ お登勢さんが寺田綾乃っていう名前で
そんで銀時が信じられないあまりに
「宇宙船艦 綾乃」っていったからチュドーンとなったと・・・』
新「なんでわかるんだよ…」
『イメージング?テレパシー?もしくはエスパー?』
新「聞かれても知らないっスよ!!」
『あ、そうそう!!明日町内対抗運動会あるじゃん!
それ私、真選組として出るから!!』
銀「何!?銀さん許さないぞ!!」
今までジャンプかぶってソファで寝ていた銀時だったが
飛び起きた
銀「なんでそーなる訳?」
『ん〜?こーでこーで…こーなった訳っすよ』
銀「オイ、それで分かったら俺天才だぞ?」
仕方ないから今日の経緯を話した
銀「ふぅん…もう遅いのか
なら俺たちが優勝しないとな!!なァ神楽!新八!」
神「そーネ!!取られたうえ
優勝までは譲らないネ!!商品は私のモノアル」
新「神楽ちゃん…やっぱり頭の中は商品なんだね…」
***
翌日…
「第1回 町内対抗運動会をはじめます!!
まず最初は徒競走!!選手の方は準備してください!!」
神「私の出番ネ!!」
銀「おう!やってやろうじゃねーかァ!!」
なぜか歌舞伎町チームの競技の選手はほとんど万事屋が占めていた
万事屋メンバーは体が頑丈な上
運動能力も半端なかったからだ
『おーし!!やるぞォ!!
私は走るの得意だからねぇ!!
早めにいって鑑賞でもしますか!!』
沖「がんばるぜィ、」
歌舞伎町チーム選手…銀時 神楽 他2名
真選組チーム… 沖田 他2名
他チーム…省略
選手がスタート地点に立った…
沖「旦那ァ負けませんぜ」
銀「俺も負けねェぜ」
神「サディストなんかに負けないアル」
『……』
ふっふっふ…みんな私に勝てるかな?
黒蝶はスピード命…走るに関しては誰にも負けない!
「よぅい…スタート!」
パンッ
銃声がなった
私はいきなり疾走した
物凄いスピードで走っていく
「おお〜っと!!これは!!真選組チームの選手だぁ!!」
その中継が入った瞬間
私はゴールの縄を切っていた
「あっという間にゴール!すごい!すごい早さだ!!ほとんど見えない!!」
ふっ…こんなもん
3分の1にも届いてねーよ
さてと鑑賞しますか!!
「おお〜っとこれはぁ!?
先程ダントツ一位でゴールした真選組の沖田選手の兄、沖田総悟選手と歌舞伎町チームの坂田銀時選手神楽選手が並んで2位だぁ!!」
三人は並んで
一歩も譲らずに走っていた
沖「旦那ァチャイナァいい加減あきらめなせェ」
銀「沖田君〜何言っちゃってんの?
2位でもあきらめないのが武士道よ」
二人が言い合っていると
神「サディストォ!銀ちゃん!!退くアル〜!!!」
沖銀「!?」
神楽は二人を殴り飛ばしてゴールした
そして二人は神楽のおかげでその勢いにより同時ゴールした
神「ゲ・・・失敗したヨ。」
そして・・・全競技、歌舞伎町チームと真選組チームの激戦となり、
あと残る競技はテニスだけとなった
真選組チーム…
近「いいか?
俺とトシ・・・
総悟と・・・
ザキと源さんで行く!」
「「「「「はいよ!」」」」」
銀時には負けねェ
「第一回戦 沖田兄弟VS山さん兄弟」
放送が入った
圧勝・・・
ってか不戦勝・・・
試合前にそうにぃが何処かに消えたと思ったら
黒い笑みを浮かべて戻ってきた
そうにぃが何かやったらしい
そして私たちは順調に勝ち進んで
(ほとんどS兄弟の脅し)
決勝となった
ゴリラとマヨは負けたか・・・
チッ使えねェ
土方さんは”ラケットなんぞ使ってられっかァ!!”と言って刀で斬ってしまったのだ
刀は縦振りが基本だが
テニスは横振りが基本な為、どうにも難しかったらしい
沖「まったく…本当でさァ」
コイツ…読んだな
沖「そんなことないでさァ」
はァ…Sじゃなかったらモテんのに
沖「黙っとけィ」
まただよ・・・
「決勝戦…five game much pray ball!!」
おいおい…カッコつけて英語使ってるんじゃねーよ…
しかも綴り違ェよ prayって…
それじゃ”祈る”だよ playだろ?
そんなこと考えてる場合じゃない
相手は銀時だ
その時、銀時はこう考えていた
(相手はサディスト兄弟だ
今までは脅しで上ってきたかもしれねェが
今回は通用しねェぜ
お前がテニスできるなんて聞いた事ねェ
この勝負…勝てる!!)
サーブはこっちだ・・・
後衛のそうにぃのサーブ
し…
信用できねェ!!!
私の不安を知ってか知らずか
そうにぃはボールを高くあげた
そのまま綺麗なフォームでラケットを振る
一瞬だった
ボールが相手のコートのサービスエリアに入った
「フィフティーン ラヴ」
極まった・・・。
早ェ
すげェよ兄貴!!
銀「早ェ…」
神「銀ちゃんどうするネ」
銀「アレをだせ!」
神「アレアルか!?」
アレ?
アレって・・・何!?
銀時の作戦1:迷わず突っ込め
沖「おらぁ!」
そうにぃがサーブを打つ
キレの良い音が鳴り、コートにすれすれで入った
審判は”イン”を示した
神「ぅらぁああああ!!」
神楽は走りこんで
そうにぃの弾に食いついた
そのまま
神楽はボールをそうにぃに向かって返した
返した!?
神楽すげェよ!
沖「死ね土方ァアアア!!」
力強く打ち返すそうにぃ
力を入れるために叫んだ言葉・・・
それでいいのか?そうにぃ
(沖田君はダメだ…狙うは!!)
銀「うりゃぁああ!!」
そうにぃのボールを銀時が返す
意外と出来るじゃないか・・・銀時
来たッ!!
ふっ…銀時なめてもらっちゃこまるねィ
もらったぁあ!!
バッコーンッ
きたボールの2倍の威力で返した
そのボールは銀時の真下で跳ねて…
そのまま銀時の大事なところにダイブ!!
銀「う゛!!」
そのまま倒れこんでうなされていた
そりゃ痛いよな…股間は…
アレ?言っちゃったよ!
せっかく遠まわしで言ったのに
やはりこのまま試合は続けていられずに…
相手は棄権した
銀時はタンカを使わずに神楽にお姫様抱っこされてコートから去った
残されたは…
黒い笑みをだしていたそうな…
「第一回町内対抗運動会優勝チームは・・・真選組!!!!」
しゃ!!
「それでは商品・・・一人につき…10万円!!+酢昆布!」
え?
10万円はいいよ?でも酢昆布って…
商品に酢昆布って何ぃぃいいいいい!!?
***
『じゃーねみんな!!』
沖「またな!!」
私は真選組のみんなと別れた
そのまままっすぐ万事屋に帰った
『ただいまぁ!!』
いつもなら迎えてくれる神楽も
いつもなら暖かいご飯を用意してくれてる新八も
いつもならジャンプを読んで寝ている銀時も・・・
今日はいつもと違った
家にはものすごくドヨーンとした空気が漂っていた
あらら・・・そんなに辛かったのか・・・?
私はまず、神楽に近寄った
『ほら元気だせ!神楽!はいこれ!!』
神「何アルか?
わあ!!w」
げっそりした顔が
一瞬で輝いた
そこには大量の酢昆布…
隊士からもらったのだ
『ほら銀時も元気だして!!』
銀「優勝するためにそこまでする?」
う…
大事なトコに打った事・・・気にしてたんだ・・・ね
『ほらごめんって!!一緒にお酒飲もう!!』
銀「ん〜…のために許しちゃおうかな…
ところでって未成年でしょ?」
『うん!16!新八と一緒って言ったべ?気にすることなかにぃ』
銀「何語だよ」
『ん?名古屋弁だぎゃぁ』
銀「何処で覚えたんだよ」
『秘密vV』
私は鬼嫁と書かれた瓶を傾け
コップに注いだ
『乾杯♪w』
ごくっ
と一気に喉に流し込む
喉が少し熱い
『っふぃ〜〜///』
銀「あれ?ちゃん?酔ってる?」
『酔ってねェよ。天パが///』
でも…フラフラする…
の顔はほんのり赤く染まっていた
流石に未成年にはキツかったか・・・
その所為で
が言うような事ではない言葉を口にした
『ねェ銀時ィ ///』
銀「なんだ?」
銀時に近付く
『ちゅ〜しよw』
銀「は!?」
新「何ッ!?」
神「ダメアル!!そんなのダメアル!!」
『みんなしようよ〜wぅふふふ〜w』
新「完全に逝っちゃってる…」
『ようし!!神楽ァア!!神楽来ォい』
くるっと向きかえる
神「ぇ!?」
神楽はもの凄く吃驚している
神楽に迫る…
神「え!?」
だが、
後数mmのところで
は倒れた
『スー…』
はもう安らかな眠りについていた
静かな寝息が聞こえてくる
銀時は一人酒を飲み始めた
の頭を撫でる
銀「お疲れサン」
別に怒ってねェよ
少しムカムカしてたけどな・・・
真選組メンバーと楽しそうに話すお前を見てて・・・
だが、
俺はアイツらより勝ってるから
我慢しねェとな
〜後書き〜
管「どうですか?オリジナルです!!なんか微妙なできになっちゃいましたね…」
沖「まったくでさァ」
神「ホントアル」
管「うわ!?なんかめずらしく息が合ってる!!
沖「ん!?テメーはチャイナ!!」
神「オメーはサディスト!!今日こそ決着つけてやるネ」
管「なんだ…気づかなかったのかよ・・・ん?」バキッ ボキッ
管「わぁ〜!!やめろぉ!!」ゴキッ
管「やめろっつってんだろ!!」ドッカーンッ(※バズーカ発射
管「フッ またつまらないものを打ってしまったぜ」