世界中の人が皆子供になったらどうするんだ
ドリーム小説
違和感を感じる
隣で歩いている小さい総悟を見て・・・。
何処かで見たことあるような気がする
思い出さないといけない事の様な気がする
いつか俺が熱を出した時見た夢
そこには総悟に似た男の子がいた
でも、
それ以外でも
見たことある気がする
何だろう
第二十七訓 世界中の人が皆子供になったらどうするんだ
沖「・・・ぃ・・・ぉ・・・ぃ・・・オイッ!!」
『ひっ!?な、何!?』
沖「何ボーっとしてんでィ
歩きながらボーっとしてっと電柱にぶつかるぜィ」
『そんなベタな・・・
ぎゃおすっ!?』
俺はそう言った瞬間
目の前の電柱にぶつかった
顔面の痛みに怯んでいると
足元にあった小石に躓き、転んだ
二度も顔面に衝撃を受けた俺・・・。
無言で起き上がり、鼻をごしっと擦る
そして空を見上げ、
『そんなバナナぁああ!!』
坂土沖「そんなベタな・・・。」
しばらくすると、銀時のいる万事屋についた
坂「久しぶりじゃの〜銀時に会うのは。」
『俺も・・・久しぶりかも。
アレ?そういえば坂本、金時って言うのヤメたの?』
坂「なんか、めんどくさくなったんじゃ・・・
あ、ヤベ。」
『坂本・・・・・・わざとだったんだ。』
坂「え゙・・・、知ってて言ったんじゃ・・・。」
『否、適当に言ったんだけどvv』
坂「そんな面白そうな顔し・・・」
『銀時いる〜?』
は坂本の話を聞かず、
万事屋の玄関を開けていた
坂「放置・・・。」
土「お前・・・俺よりも下かもな。」
沖「その可能性は大ですぜ。良かったな土方コノヤロー。」
土「お前なんだ、その態度は。斬ってほしいのか?」
沖「斬れるものなら」
土「に影響されんなァ!!」
「誰ですかー?人の家の前でガヤガヤ・・・。
あ、坂本さん。」
『あ、新八ぃ!!』
中から新八が出てきた
新「え・・・?誰ですか?坂本さんのお子様?」
坂「どーして皆そーゆー発想しかできないかな」
『俺、こんな奴の子供ヤだ。』
沖「俺もでさァ」
新「それにしても、何処かで見たことあるような子供達ですね。
ホント、久しぶりですね!!
僕の登場も久しぶりですね。」
二十一訓以来ですよ、と禁句を言う新八
『ま、気にするなって。
それより銀時いる?』
新「え〜っと・・・お嬢さん、銀さんは今昼寝してますよ。」
『お、お嬢さん!?
俺はっ・・・』
沖「待て。」
『?』
沖「今オタク眼鏡、略してオタメガに全てを言ってもおもしろくねェ。
だから、まず万事屋メンバーをガキにさせてから話さねェか?」
『あ、いいかもな、ソレ。
寝てるつったよな?
寝てるうちに流し込まないか?』
沖「それがいいな。」
二人の会話が聞こえていない新八は
頭に?を浮かべて、首をかしげていた
『あのさァオタメガ、
くるパーが寝ててもいいからさ、部屋通せよメガオタ。』
新「略さんでいいわァ!!しかもなんで最後にひっくり返して付けたワケェエエ!!?」
『いいから黙って通せよ、マキオ』
新「マキオって何!?僕の名前!?」
『まったくキモいオタク眼鏡、略してマキオ。』
沖「スゲェやちゃんと名前になってる」
新「関心してる場合かァ!!」
沖「うっせぇ黙れ、マサキ」
新「マサキって何だァ!!どーゆー意味じゃゴラァ!!」
『あ、俺分かった!!
まったく冴えないツッコミ役はやっぱりキモい』
新「無理矢理すぎるだろッ!!」
沖「ちょっと違うんだな、コレが
まったく冴えないツッコミ役が似合うのはやっぱりキモ イモおさげ」
新「もっと無理があるわァ!!」
新「なんなんだこの子達は・・・。」
土「二人ともS星から来たんだ、許してやれ。」
新「そういう君も年下なのに随分と偉そうですね。」
プッチン
『ぷり〜ん♪?』
ではなくて・・・今のは土方さんがキレた音だ
土「誰に向かって物言ってんだイモいツッコミ眼鏡ェ!!」
新「ひぃいいい!!何この人っ!
何でこの人同じぐらいの年なのに恐いの!?
瞳孔開きすぎっ!!」
そろそろ気付こうよ、新八
お前ホント
冴えないツッコミ眼鏡だな
『じゃ、通るよ〜、つか入るよ〜。』
新「え、ちょっと。」
『おじゃましま〜す。』
ズカズカと入っていった
新「あのぉ、、人の家なんですけどォ。」
『ホラ、コレあげるから。』
新八の横を通り過ぎる時に、
あの小さな小瓶のキャップをキュッと外し、新八の口に流し込んだ
新「んぎゃっ!?早っ!?
一瞬手が動いたと思ったら・・・・・・。何か飲んじゃったァ!!」
はニヤりと笑い、
総悟はしてやったり、と笑みをうかべ
土方さんは無表情でその姿を見ていた
『え〜っと、新八は16だから、6歳になるんだな。
ま、もう少ししたら縮むと思うけど、俺達の天敵は奴だ。』
沖「おう。」
どんどん奥へと入って行ってしまう二人を見て
土「・・・・・・オイ坂本、ソイツ小さくなったら頼むわ。」
自分も後を追う事しかできなかった
居間の前まで歩くと、
静かな寝息が聞こえてきた
奴だ
奴は此処にいる
俺は、親指を立て
クイッと部屋へと促した
総悟は軽く頷き、襖をそっと開けた
銀時はいつもの様にソファの上で
ジャンプを頭に乗せて寝ていた
銀色の髪が寝息と共に動く
すると、次の瞬間にジャンプが銀時の顔からずり落ちた
綺麗で整った顔が見える
俺は、ある感情が芽生える
早くこの小さい姿が見たいッ!!
『銀時ぃ!覚悟ォォオオ!!!』
ダッと小瓶を片手に銀時に向かって走り出す
『おらぁぁああ!!』
小瓶を素早く口元に持っていく
やった、と思った
だが、
「何やってんだ、お前。」
小瓶を持った小さな俺の腕は
銀時の大きな手によって止められた
いつの間にか体を起こしていた銀時
俺は正直吃驚だ
銀「人の寝込みを襲おうなんて、お前ガキのクセにやるな。」
『違うわ、ボケェ。』
でも反面あってたりもする。
俺の右腕は捕まれ自由が利かず
左腕は何もする事なくぶらんと下がっていた
銀「つか誰?な〜んか何処かで会った事のあるような顔ぶれだよなぁ
あぁ、近所にいたガキんちょか、確かよっちゃん・・・だったか?」
『それは神楽のダチだろが。』
銀「お前知ってんのかよ。」
『遊んでやったんだよ、遊んで。』
ニヤりと笑う
違う、きっと奴は遊んでいたんじゃない
ま、は楽しいだろうな。
ガキをいじりまわしたんだと誰もが思う
『てか、その腕放せよ。』
銀「ヤダね。この腕放すと何だか分からんその小瓶の中身を口に入れられるんだろ」
『その通り。』
俺は表情を変えずに、右手に入れていた力を抜き
持っていた小瓶を落とす
今までだらんとしていた左手を動かし、
落ちてくる小瓶をキャッチした
銀「なっ!?」
銀時が唖然として小さく開いた口に
俺は無理やりその液体を流し込んだ
銀「んぐっ!!何だコレェ!!!まずっ!
あ、でもなんか甘い。いいかもコレ。」
馬鹿か、コイツは。
『してやったり。』
沖「ご苦労様でィ。」
土「じゃ、後はコイツが縮むのを見届けるだけだな。」
銀「何言って・・・・・・ん!?」
なんか体がムズムズす・・・
アレ?俺の目は節穴か?
なんか、手が少し小さくなった様な・・・
『あ、可愛い。』
銀「は?」
『ハイ、コレ。』
そう言って、さっき俺に妙なモン飲ませたガキが手鏡を渡してきた
銀「ゲ・・・・・・何じゃこりゃぁぁぁあああ!!」
顔が幼くなっている
年齢からして目の前にいる瞳孔開き気味の奴と同じぐらいの年齢だろう
「銀さんっ!!」
銀「んぁ?新八、俺どうなって・・・・・・・・・新八?」
新「銀さん、アンタ・・・小さくなってるぅぅうう!!」
銀「そーゆーお前も、新八だよなァ?」
廊下から、銀時の声を聞いて出てきた新八が吃驚する
銀時も、新八だと思って振り向き、その姿に驚く
『あらまぁ、、新ちゃん6ちゃいでちゅかぁ〜。』
新「馬鹿にするのはヤメてください!!どうしてこんな・・・。」
銀「何だコレ・・・。
・・・ちょっと待て。
もしかしてお前・・・!?」」
『いえ〜っす。』
銀「・・・良く見たらお前だな。」
新「確かに、一回そう見るとさんにしか見えないですね。
じゃ、あとの二人は・・・
土方さんと沖田さんですか!?」
沖「そうでさァ。」
『アレ?そういえば、毛玉は?』
新「毛玉?坂本さんですか?」
銀「坂本ッ!?アイツが此処にいるのか!?」
新「坂本さんならさっき帰りましたよ。」
陸奥さんから電話があって急いで帰ったんです、と新八は付け足した
『・・・・・・』
「・・・・・・」
「・・・・・・」
『なぁ。』
「あ?」
『俺らこれからどーすんだ?
こんな十代そこらのガキ二人と、10にも満たないガキで何が出来るんだよ。』
銀「お前が悪いんだろ、俺が大人だったら問題は起きななかったんだから」
土「ま、元の原因もだよな。」
『え〜そんな酷い事言うんですかァ?』
最低だ、この人。と睨みつけてやった
『もういい、帰る。俺、疲れたし。』
特に用事は無かったので
俺は帰ることにした
ただ若い銀時を見てみたかったのだ
銀「え、オイ!もう帰んの!?」
『何?俺ともっと一緒にいたい?』
銀「何勝手に口説き文句にしてんだよ。」
『いや〜ん銀時照れちゃってェ。』
「お前キモいぞ。」三人の声が綺麗にハモった
『あ〜そういえば俺一人女の子だァ。
きゃ〜助けてェ乙女の危険〜!!』
「誰がお前を襲うんだよ」とまた三人の声がハモった
『酷い。』
もういいです、帰ります
あんたら勝手に帰れよ。と言って俺は万事屋を出た
空は赤みを帯びて
俺の顔を赤く照らした
沖「あ、待てよ!」
後ろから走って追いかけてくる総悟
やっぱり可愛いなァ総悟は
俺が17歳だったら持って帰ってたのに。
今は総悟の方が大きい
『どうしたの?総悟』
沖「土方さんと一緒に帰るの嫌なんで、と帰る事にした。」
なんで可愛く言えないかなァ
”と一緒に帰りたくて追いかけてきた”って
そう言われたら、身長差なんて、年齢なんて関係無しで押し倒しちゃうかもね
総悟の顔をじっと見ていて、
また今朝の違和感を感じる
その時だった
『ぎゃあっ!!』
痛い・・・。
また、小石に躓いて転んだ
今朝と同じ様に顔面をぶつけてしまった
どんだけドン臭いんだ、俺は。
沖「プッ、何やってんでィ。」
総悟はくすっと笑うと片手を差し出した
俺はゆっくり顔を上げる
夕日を横から浴びる総悟
少し笑いを堪えた様な顔
赤みを帯びた総悟は俺に手を差し出している
コレ・・・何処かで見たことある
デジャヴな気がする
『あ・・・・・・。』
思い出した・・・
沖「っ!!どうしたんだよっ!!」
『え・・・?』
頬を伝る何か
少し生暖かい
沖「何で泣いてんだよ。」
総悟の手が
俺の頬を撫でる
指先は濡れていた
『あ・・・。』
沖「どうしたんだよ・・・。」
『なっ何でもない!』
私は逃げるように走り出した
何でもないなんて、そんなの嘘
何で涙が零れたのか分からない
悲しくも無い
嬉しくも無い
何でか、涙が出てきた
思い出した
俺の過去を
全てじゃないけど
今あやふやになっていた事は
思い出した
現代の家
江戸の家
家によって隠された江戸での俺達
江戸にトリップした兄のと俺
そして、松平のとっつぁんと総悟
思い出す度にどんどん分からなくなる
俺は後ろで立ち止まっている総悟を一度も振り向かず
ただただ必死に走った
〜後書き〜
シリアスで終わってしまいましたね〜
なんか、文の才能の無さに悲しいですよ。
えと、付けたしで銀時と新八はあれから24時間後、元の姿に戻りました。
と総悟は・・・・・・ま、次回に続く。