小さな事が引き金になり余計に悪化する事も多い



第二十訓 小さな事が引き金になり余計に悪化する事も多い







これからどーしよう


俺達いつまでこーなんだろう…




『土方さん…これからどーしやしょう』

土「ああ?」


『だからは反応すんなって』

土「…めんどくせェ…」



まだ只今の時刻、前回と同じです







『それにしても…』







ボール投げた奴誰でィ




って心の中までなりきらなくてもいいじゃんか俺!






『マジでボール投げた奴ァ誰だァァアアアア!! マジで痛かったんだぞコノヤロー!!!!!』




ビクゥッ


周りにいた隊士達や、総悟や土方さんまで吃驚してた





何故隊士達がいるかって?


俺達がグータラしてる間にもう皆の起きる時間なんだよ







『キィイイいい!!投げた奴早く出てこねェと股間<ピー>引き抜くぞコノヤロー!!』






ヒィイイイイ




もう皆さん悲鳴あげてますよ


もう絶句です






でもまぁなら普通にこーゆー発言するから

まだマシなんですね?

”なら…


そう””なら…





今の姿は



天下のS子王子であり切り込み一番隊隊長



沖田総悟なのだ






「あの…副長…副隊長…」


一番隊隊士の榛原麗一という若人が二人に話し掛けた

そいつはと同じぐらいの年だ





榛「沖田隊長…性格変わってません?」

沖「……そ…総悟…お前おかしくねーか?」



しまった!

今は総悟だった!!




『いや〜もおかしいでさァ。いつもなら早くブチ切れてるだろィ
 俺ァボールが飛んできた所為で土方さんに衝突しちまったから怒ってんでィ』


沖「…(段々ムカついてきやした……土方さんなんかと衝突しちまったって点で…)」






メラメラメラ




総悟との間に熱い炎が燃え滾った




「あのォ…」



『あ゛あ゛?』

沖「な゛ん゛だよ゛?」





良く見たら山崎だった



山「…すんまっせぇぇえええん!!!ボール投げたの……俺…です」





あ゛〜ん〜だ〜とぉぉおおおおおおおおお!!!!??






『テメーか山崎ィ…』


総悟…否から暗いオーラが発せられた



沖「は〜ん…オメー…いい度胸だなァ」



…ではなく総悟からもどす黒いオーラが






山「ぅ………」



沖「『覚悟しろィ!!(しやがれェ!!)』」




カチッ



バズーカ構えェ!!




発射




バゥウウウウウウウウウン




山「ぎゃぁあああああああああああ!!!」




山崎は灰とかした




『フッ…またつまらぬモノを撃ってしまったぜ』


山「つまらんモノなら撃つなぁぁ!!」




なんだ…ザキまだ生きてたの?




『俺にいちゃもんつけるたァいい度胸ですねィ』



にやり




山「あ…」



ジャリッ


ジャリッ




ザキは少しずつ後退りした





総悟になるってた〜のすぃ〜!!





『…じゃーなァ……山崎…』



少しずつ近づく


山「ぅわっ……」




ドテッ


腰を打った




ガシッガシッ



俺はザキの両肩を掴み




『はぁい一撃ィ』




ゴンッ





頭突き…




チーン




山崎は気を失った



『っ…あっぱぁああ!!』(何)






沖「バカか」



全くだ


自分でやって自分で倒れやがった



『失礼な…』



バコンッ



倒れ様に総悟(土方の体)を殴った


沖「っ…」





ドテッ



・総悟まで倒れた






『ん…』



痛いよ〜


アレ?


俺痛いの多くない?





『…なんだってんだよ…』



土「お…ザキ起きたか…?(確かはザキって呼んでたよな)」




え…?



ちょっ…



今”ザキ”つった?



まさか!?




沖「ん…」




総悟が起きた





沖「ッ…」


頭を押さえている総悟に向かって…



え?


総悟に向かって?




総悟の体に入っていたのは俺じゃぁ…




『あの…沖田隊長?』


沖「なんでィ山崎ィ」




やっぱりそうか…


俺はザキに

総悟は自分の体に戻ったんだ




『おめでとーございます』


沖「は?」



『気付かない?今総悟は自分の体に戻ったんよ?』



沖「!?…ホントでさァ…じゃぁオメーは?」


『ああ』





なんでよりによってザキ?

何で地味なザキ?

影の薄いザキ?

幸の薄いザキ?

何で「もう悲しくなるからやめてくんない?…」



『え?』




土方さんの体に入っているザキ…



『…あの…混乱してない?』



山「大丈夫だよ」









山「コレでも俺は密偵。事態を察する事もどーなっているかもすぐ理解できるから」




『………フッ…アンタをナメてたよ…ザキ…』


山「これからはナメないでよね」


『おぅ』





山「それにしてもさァ…」



何だよ…



ズィ


ザキは俺に顔を近づけた


山「心の中で言ってるだけだと思ったんだろうけど、
  さっきの暴言…口に出てたんだけど…俺傷付いたんだけど…」




マジでか?


俺何回目?


口に出てたの何回目!?



何回mガッ


チーン


殴られました



沖「しつこい」



総悟様の一発なようで…




拳骨…だったらいいのにね〜


殴ったの…


岩ですよ


小石ではなく、手のひらに乗らない大物の岩で思いっきり殴られました





普通即死だろ…









「あの…聞いてもいいですか?」




一人の隊士が口を開いた





「どーゆーことなんでしょう…?」




まだ状況をつかめていない隊士達


俺達は一旦部屋に入り

全てのことを話した



昨晩の雷からどんな時にどんな風になったのかを




榛「それならまず副長と副隊長に衝撃を与えたらいいんじゃないんですか?」



ポンッ

『そーかも…』


榛「それから副長と山崎に衝撃を与えれば…」




一見落着


フッ




土「どーゆー衝撃が効率か『トリプルトルネードォォオオオ!!!』


土方さんが言葉を言い終えないうちに

俺は回転しながらドリルのように飛んで土方さんに衝突した




沖「何がトルネード?」
言ってる場合じゃないから!




土「ぐぇッ…」




バタッ




ゴンッ



は頭から床に衝突した



『いらい〜…(泣)』(痛い〜)

土「いってェ…!もっと優しくしろォ!!」



『何?優しく?悪ィな…俺は優しくしねェぜ。もっと激しくなら…』

土「何の話をしてんだお前わァアアア!!」


『何って大人の一夜を…』


土「やめろォ!!しかも何で俺が受け前提ィ!?」


『受けダメですか?なんなら攻めでも…』


土「だからその話から逸れろやァ!!」






騒がしかったが土方さんもザキと衝突させ、

全員元の体に戻った







近「なるほどな…」




局長室にいる近藤さんも呼び、話した




近「それが…な…こんな現象が起きたのは、此処だけじゃないんだ」



土「何!?」

沖「どーゆーことでさァ!?」

『俺達の他にもいるって事なのか?』

近「あぁ…」






やっぱり

あの雷が原因なんじゃないか?


雷がなった瞬間に衝撃を受けた二人が入れ替わるのがきっかけで

どんどん移り変わっていく…


そーゆー…







近「一回屯所から出てみるといい」




近藤さんの言葉をきっかけに外に出てみる事にした







『……すげぇ状況…』






口に出さずにはいられなかった



ちょっと外に出ただけで


此処まで…








人が猫に

人が犬に

天人がホームレスのオッサンに

鼠がカエルに

男が女に

爺さんが子供に…


もう考えられないぐらいに酷かった…






沖「こりゃすげぇや」

『お口の中が〜息リフレッシュ!』


土「なんでだよッ!?関係ねーよ!!」






『あ、わっしょいわっしょい。どっこらしょい』


行き成り泥鰌掬いを始める



土「……」


沖「が壊れやした」




『どうするアイフル〜♪』




もう俺を止めることは誰にもできない


フッ


『俺はこの一本道を永遠に暴走しまくるぜェェエエエエ!!!』



土「やめてくれ…傍にいるこっちが恥ずかしい」


沖「此処に山崎がいたら泣いてらァ」






土「オイ…いい加減に…」


『邪魔すんじゃねェエ!!俺にはこの道を生きる使命があるんだァ!!』





「アレ??」









はい?

どなた?


ゆっくり振り向いた






神「あ、やっぱりアル」

新「お久しぶりですね〜お二人も」

銀「何やってんの?」




万事屋ァァァアアアア!!!




『愛しのダールィイイイイイイン!!!!!』



ダダダダッ



『とぅ!』



すっぱま〜ん(スーパーマン)




愛しのダーリン
俺の愛のタックルを受け止めてくれェ!!



さっ



避けた




『ガッ…』


ドスッ


『グェ…』



地面顔面直撃




銀「…お前性格変わってない?」









土「なんでテメーらがいんだよ」

銀「それがよォ…見ての通り変な現象が起きてよォ二人つれて見に来たってワケよ」



『…な…なるほどね…』


鼻を抑えながらは立ち上がった




沖「大丈夫ですかィ?」

『な…なんとか…お陰で目が覚めたよ』



神「良かったアル!私考えたネ、が壊れてるみたいだったから、こーしたら治るんじゃないかって」


『か…神楽ァ…』


うるうる…



銀「俺らも元のお前の方がいいからな痛くして悪かったなァ」

ポリポリ


銀時は頭をかいて誤魔化した




『銀時ィ……うわ〜ん!!』


抱きつこうとする







沖「……」


ガッ


の制服の襟を掴んで阻んだ



『ぐぇ…く…首がァ…し…死ぬぅ…』




パッ



ドスッ


『ケホケホッ…何すんだよォ!!』


ムスッ


沖「……」




アレ?

怒ってる?

何で?



『オイ総悟ォ』


プィッ


顔を背けやがった


ムッカ…


『ねェ!!』


沖「……」


『オーイ』


沖「……」


『……』




なんだってんだよ







銀「……」

にやり

新八も…


銀時と新八は顔を見合わせ、頷いた



新「帰りますか」

銀「そうだな」




『え?』

神「何でアルか!?もっとと一緒にいたいヨ!!」



沖「チャイナァ、オメーはお呼びじゃねーんだよ」

神「黙れサディスト」

沖「オメーもサディストだろィ」

神「お前の方がもっとアル」

沖「オメーなァ…『プッ…あはは』」




沖神「?」



『お前等ホント面白いよな…あはは…』




沖「……」





銀「神楽…帰るぞ」

神「…分かったアル…じゃーね

『おう』

新「この事件は多分すぐ元に戻ると思いますよ」

土「だといいがな」




万事屋は去っていった







万事屋が去っていった道をボォーっと見ていた


『新八が言ってた”すぐ元に戻る”ってどーゆー根拠なんだろう』


土「さーな。どーせ今回の件もあいつ等関係なんだろう」



『そーすれば辻褄が合いますね』







なんだかんだで大変だったし

痛い目にもあったけど



そう思えば気が楽だわ




『俺達も帰りましょうか』







俺達は屯所に向かってゆっくりと歩き出した







だが総悟は動かない


『総悟?』


沖「…二人共先に行っててくだせェ」



総悟は俯いたままだ


『?…分かった。土方さんいきましょう』


土「あぁ…俺ァもう疲れた」


『マヨ一杯やりますか?』

クィクィ

お猪口を持つ振りをしてみた



土「マヨは一杯とかじゃねェ!マヨは神同然。優しく扱うんだよ」


『わっけわかりませんわカスが。頭大丈夫かコイツ


土「聞こえてんぞォ!!」



ギャーギャー




二人の騒がしい声を遠くに聞きながら


総悟は考える






前も少し感じたこの気持ち…


”笑った顔の方がずっと見たいって思いまさァ”



何でィこりゃぁ



なんかアイツが他の男と喋ってるとムカつきまさァ


アイツのこと考えると


なんかムシャクシャしてくらァ




なんなんだ





どうなっちまったんでィ



今までそんな事無かった



に会ってからでィ



この胸糞悪ィモン何でィ






***




翌日


やはりあの雷は尋常ではなく

万事屋関係だったそうだ





なんか発明化の平賀がスゲェ発明したとかで

万事屋が遊びに行っていじてったら爆発



そしたら雲行きがだんだん悪くなって


雷に異常気象…






今日はもう何事もないようなすっきりした平和なかぶき町になっていた


総悟も普通に話してくれるようになったし

一件落着






だよな?






真選組に入って約4ヶ月





妙に溶け込んじゃってるけど


いつか帰らないといけない


そう思うと胸が苦しい




でも




いつか帰らないといけないのなら


毎日をめいいっぱい楽しんでやる


一向に帰る気配がないけど、それならそれでいい







俺には今の生活が楽しいんだ



〜後書き〜

以外と早く更新しましたね〜(;^_^A
でもグダグダです…本当はもっと工夫したかったんですけど、頭回らなくて…コレヤバイよなぁ…
そのうち修正するかもです